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2007年9月24日 (月)

ベトナム人に対して品質改善の「こだわり」を伝承する

 ベトナム人と日本人は相性が良いと私は主張している。もちろん、その一般化はできない。個々人で相性は多様である。それでも「相性が良い」と主張する理由は、彼我で「もの作り」に対する「こだわり」が共通しているからである。

 製造業において製品の品質向上に対する「執着心」がないと、生産技術の発展は望めない。「適当でよい」とか「この程度でよい」という自己に対する妥協があると、それ以上の品質改善は期待できない。

 品質の維持と保証は顧客に対する責任である。それが顧客満足の一部の要因である。さらに、それだけでなく、顧客が期待する以上の高品質を実現することが競争優位を確立すると私は考えている。そうであるとすれば、生産者側における品質に対する自己の「探求心」を維持することが重要である。換言すれば、製品の品質に対する自己の妥協と常に葛藤しなければならない。

 このような品質に対する「こだわり」や「執着心」をベトナム人は有していると私は思う。また、製造業における「職人気質」もベトナムには存在している。さらに日本人に似た「恥の文化」もある。「世間体が悪い」とか「かっこ悪い」といった感覚を日本人と同様にベトナム人ももっている。これらのことが妥当とすれが、日本における「もの作り」の伝統をベトナムが継承する可能性があると思われる。

 ただし、それは自然に継承されない。ベトナム人に対して、現在の国際競争力の程度を教育しなければならない。日本企業そして日本人であれば、ここまでの高品質を追求することをベトナム人に明示しなければならない。さらに、そのためにはベトナム人のプライドを傷つけないように配慮しなければならない。ベトナム人に対して「こんなんではアカン」・「こんなこともできんのか」と叱責するのではなく、「もっとこうやれば、もっと良くなる」と激励することが適当であろう。私の経験では、教えれば、ベトナム人は理解する。「こんなこともできんのか」という批判は、ベトナム人に日本人が十分に教えていないことが理由であることも少なくない。

 こういった高品質の技術の伝承が、日本からベトナムに向けて私は可能であると思う。WTO加盟を達成したとはいえ、ベトナムにおけるビジネスピープルの大部分の国際経験は未熟である。国際競争力を維持・発展させるために、ここまで日本人は努力していることをベトナム人に伝える。そのことによって、ますますベトナム製品の品質改善が期待されうる。ベトナム人に教える。それに対してベトナム人は十分に感謝し、十分に反応してくれる。これらの一般化には無理があるかもしれないが、「一考」と「試行」の価値があると私には思われる。

  

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