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2007年9月 3日 (月)

ラオスでの活動:いろいろやります

 今日から始まるラオスの活動は、今まで以上に多忙だ。学生4名(東さん:神戸市立外国語大学、中村くん:神戸芸術工科大学、相坂さん:兵庫大学、上谷さん:甲南女子大学)に加えて、社会人の石井さん・中谷さんが昨日に来寮された(写真参照)。この6名は、第5回「ラオス清掃ボランティア活動」メンバーだ。また偶然に昨年までメンバーだった神戸大学大学院Dsc00011 国際協力研究科の中野さんも同じ飛行機だった。

 この「メンバー」というのがスゴイ。単なる参加者ではなく、自らが計画・準備して活動する。航空券やホテルの予約まで自分でやっている。これらの活動が、学生を成長させることは間違いない。社会人の中谷さん(流通科学大学「生涯学習の会」会員)に言わせると、私からの厳しい注意メールを何度も受け取っても、それにめげないで、ここまで来た学生はエライということになる。本来は何回かのミーティングをしなければならないのに、それをメールのCC機能で情報共有しながら、ここまでやってきた。ラオスで初めて会う学生(上谷さん)もいたほどだ。

 昨年から私は、できるだけラオスのこの活動を学生の自主性と主体性に任せることにした。なぜなら、この活動のラオス側カウンターパートであるSTEA(科学技術環境庁)青年同盟が、この活動に習熟してきたからである。日本側メンバーは初めてだが、ラオス側メンバーは担当者が決まっている状況である。

 このボランティア活動の第1回は2003年。流通科学大学3回生(当時)の大須賀くんが提案・開始し、ラオス側に活動を理解してもらうことが最初だった。在ラオス日本大使館も支援してくれ、「アセアン交流年2003」の活動に認定された。当時の橋本特命全権大使と現在も在職のピッサマイ科学技術環境庁長官も清掃活動の参加を賜った。

 2003年当時の事情は次のとおりであった。ラオスは発展途上国であり、今日まで国際的な援助対象国である。そこでは「援助慣れ」という問題が発生していた。2003年末にアセアン首脳会議がビエンチャンで開催予定であり、そのために市内の清掃活動は急務であった。その清掃活動にまで、資金援助をしてほしいと日本大使館にラオス政府側が申し出た。清掃活動には、特に大きな資金は必要ない。やる気があれば自分でできる。そのタイミングで、上記の大須賀くんが清掃ボランティア活動を提案したのである。

 その基本コンセプトは、「してあげる」・「提供する」・「寄付する」という「一方向」ではなく、共に「一緒にやる」ということだ。ラオス人の学生や青年と一緒になって、ラオスの小学校や中学校を訪問して、ゴミ問題について「紙芝居」やゲームをやって、その後に全員で一緒に学校周辺のゴミを拾う。このような簡単な活動だが、一緒にやるための準備や配慮が必要である。

Dsc00024

 写真は、科学技術環境庁・副長官・サクホン(Sakhone Chalernvong)閣下である。われわれの活動に歓迎の挨拶を賜り、来年の再会を期待したいと述べられた。

 日本側の立場は、日本で施行された「循環型社会形成推進基本法」である。その中の基本概念(① 廃棄物等になることの抑制=REDUCE)、② 原材料としての再生利用=RECYCLE、③ 発生した循環資源の再利用=REUSE ④ 熱回収 ⑤ 適正処分)について、日本の現状や課題を毎年ラオス側に紹介している。

Dsc00032  リーダーの中村くん(神戸芸術工科大学)は、大学間の単位互換講義「比較企業論」の受講生であり、受講の前からラオスの活動に関心をもっていた。そこで私の勤務先の流通科学大学を含めて近隣大学にメンバーを募集した。その結果が、以上の6名となった。

 写真は、科学技術環境庁内で日本の環境問題についてプレゼンテーションをする学生メンバー(東さん)である。ラオス側の報告は、日本の支援で実施されている衛星写真による自然環境の調査や管理についてであったが、日本側は、上記の「基本法」について説明し、その後に環境教育の重要性を指摘した。

 この報告に対しては、ラオス側から「熱回収」とは何かという質問があった。私見では、現在のラオスは、ダイオキシン発生の懸念があることと、政府予算の制約、さらに豊富な遊休地があるために、ゴミ焼却施設が未だ存在していない。したがって、この質問は当然である。

 このような活動を私は側面から支援したいと思う。本業の研究調査では、ラオス国立大学経済経営学部、日本大使館、JICA専門家などでの意見交換や資料収集を予定している。

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