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2007年8月22日 (水)

「ヒトミ弁当」を知っているか?:中部ベトナム日系企業連絡会が9月発足

 昨日、ダナンでは老舗となった高級レストランである「ハナ=キム=デン」のオーナー・井上さんに目にかかった。1994年に宿泊したバクダンホテル前がレストラン、事務所はホテルの隣りである。井上さんは、1989年当時にホーチミン市に来られ、翌年の1990年からダナンにお住まいである。

 中部に進出する日本企業が増えたために、本年9月に「中部ベトナム日系企業連絡会」を発足させることとなり、井上さんが事務局長、会長にマブチモーター社長が就任予定である。ダナンの投資環境について、十分に納得してから日本企業は進出してきてほしいというのが、この連絡会結成の趣旨の一つである。さらに最近になって多数の工場見学者がダナンを訪問するようになったが、その多くは「物見遊山」。こういった人々の窓口に連絡会がなるという議論もあるそうだ。

Dsc09667  ダナンの発展は間違いないが、問題点も多数存在していると井上さんは指摘する。日本人学校や国際水準の病院がないために、家族同伴は無理。労働者は豊富であるが、工業団地が市内から20㎞ほど離れているので、人が集まらない。労働者はノンビリしており、労働意欲・熱心さは十分でない。労働者は豊富だが、労働力は未熟と言える。ホーチミン市やハノイに比較して賃金は安いが、優秀な従業員は両都市に働きに出るので、ダナンに定住させるためには高給を支給せざるをえない。

 ダナンは、日本の名古屋のような位置づけであり、住民気質も人民委員会もハノイやホーチミン市から独自性をもっている。両都市よりも不動産価格は安いが、日本の投資は遅い。リゾート投資について日本企業は出遅れている。日本企業には、やはり「モノ作り」技術の移転が期待されている。

 さて井上さんは、日本におられる頃から「鉄道マニア」だそうで、ベトナム鉄道も利用されるそうである。そのベトナム鉄道では、車中のサービスとして、つい最近まで「ヒトミ弁当」が提供されていたそうである。いわゆるベトナムの駅弁である。この駅弁サービスを提案した人物が「ヒトミ」さんである。ほかでもない日越経済交流センター初代理事長・現会長の人見美喜男さんである。人見さんは「ホーチミン市名誉市民賞」の受賞者であり、ベトナムに貢献していることは知っていたが、「ベトナム駅弁の父」になっているとは知らなかった。井上さんは人見さんに直接会ったことはないが、「ヒトミ弁当」の経緯や日越経済交流センターのことはご存じであった。

 こんなことで、井上さんとは初対面であるにもかかわらず、すっかり親しくなった。またの再会を約束してダナンを後にした。今は、ホーチミン市である。

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