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2007年8月28日 (火)

カンボジア第2日目:今日は頑張った!

 午前の最初、カナダ銀行・副頭取のヴァンさんに面会。これまでに私が知っているカンボジア人の中で最も忙しい人物であった。電話と面会者の数が異常に多い。同行は1991年に海外在住カンボジア人によって設立された。カンボジアではANZに次いで評価の高い商業銀行である。カンボジア銀行協会の会長もされていると聞いたが、その確認はできなかった。その後、ジャーナリスト・プイキアさんを訪問。彼とは3年前からの交際だ。どのように彼が思っているかは別として、私にとってカンボジア人の親友の一人である。

 午後は、シンガポールの上場企業であるアパレル縫製企業集団オーシャン=スカイ社のカンボジア現地法人ブライト=スカイ社を訪問した。同社の主な輸出先は米国であり、GAPが主要取引先である。カンボジアと同様の生産工場をベトナムを含む世界に配置しており、同社の本格的な世界戦略と広大で近代的な生産工場に感心した。カンボジアの人件費はベトナムよりも高いという指摘は、すでに私も数年前から公表していた。

 最後に、倉田浩伸さんが経営する高品質コショウの生産・販売のクラタペッパー社を訪問した。同社については、昨年の同時期にすでに紹介しているが、倉田さんとは初めてお目にかかった。地元の英文雑誌『ザ=カンボジアン』(The Cambodian Issue#30,July/August、2007,pp.22-23)において、コショウの栽培は「Black Gold」という表題で倉田さんは顔写真入りで紹介されている。このようにカンボジア国内でも評価された企業である。

 倉田さんを訪問したのは、カンボジアにおける農産物の輸出促進について現状を伺うことと、ベトナム・ダラットにおける農産物の製品開発に対するヒントを考えるためであった。倉田さんによれば、農産物の生育について歴史を学び、伝統的な農法を守ると言うことであった。これは、化学的な農薬や肥料を使用しないということを意味する。新しい農法を導入するのではなく、伝統的・歴史的な農法を維持することが重要である。私見では、このように考えれば、手間暇のかかる無農薬の有機製法は、人件費の安価な途上国にこそ最適である。そしてこれこそが、日本を含めた先進国が求める農産物である。

 「クラタペッパー」社の主要顧客は日本人であるが、日本市場におけるカンボジア産品の認知度が低いことが課題として指摘された。また『地球の歩き方』にも同社は紹介されているが、多くの日本人観光客は、世界文化遺産「アンコールワット」を訪問するが、首都プノンペンを素通りしてしまう。このことは、すでに私も昨年のブログで指摘した。プノンペンにはポルポト政権時代のカンボジアの暗黒の近代史が刻まれた博物館が存在するが、それについて多くの日本人は目を向けようとしない。これも、日本人の歴史認識に関する問題点のひとつと考えられる。

 以上、これだけインタビューすると、かなり疲れた。しかし充実感・達成感・興奮感がある。なお、上記の倉田さんにNHKが取材に来るそうである。ハノイの小松さんとお母様にもNHKの取材があった。今回の出張は偶然にもNHKと縁がある。

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