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2007年8月25日 (土)

ダラットからホーチミン市に:ダラットのブランド価値創造

 昨日、ダラットのある「ラムドン省観光貿易投資促進センター」のVu Van Tu 所長にお会いし、ラムドン省の貿易の現状や展望について説明を受けた。

 ダラットの特産品は6つある。野菜、花、コーヒー、茶、イチゴ、キノコ。これらの中で花は、国際的に評価されている。2004年から展示会を開催し、昨年2006年から国際的な催しとして「フラワーフェスティバル」を開催している。花の耕作面積は2,500万ヘクタール、年間70万本を輸出。特にランは200種類以上あるが、国際基準が難しい。ユリやバラの輸出も増加している。

Dsc09712  野菜は、耕作面積2,500万ヘクタール、出荷量70万トン。輸出は10%以下である。輸出先は主に台湾。ホウレンソウ・キャベツ・人参・トマト・アンテチョークである。ここで袋詰めにして出荷される。コーヒーの耕作面積は、ダックラック省に次いで2番目で118ヘクタールある。アラビカ種とロブスター種は半分半分である。お茶の耕作面積は国内の3分の1を占め、最大である。25,000ヘクタール以上ある。お茶については、日本向けに輸出する工場もある。

 WTO加盟後の競争は激化する。その場合の優位性は、外国投資家の農産物に対する技術指導が進められていることである。競争の潜在力は十分にあると国際的に評価されている。それに対して課題は、野菜の品質が均一でないことである。外国業者と契約を結んでも、品質にバラツキがあるために問題が発生する。このように品質改善が最大の課題である。加工技術も不十分である。さらに輸送費も割高である。

 中国産の果物・野菜・人参・トマト・イチゴなどが輸入されている。価格は安いが、品質がよくないとベトナム人は広く認識している。しかし低価格だから低所得者が購入している。

 つい最近、ダラットのブランド価値を高めるために、センターが品質保証する制度を始めた。農家を土壌の品質から肥料の使用も検討し、さらに収穫・出荷まで指導する。そして最後の検品に合格した商品だけに「ダラット産」の認定印を押す。またダラットの農家が集まって株式会社を作り、外国資本を受け入れたい。このような形態で外国からの技術指導をしてほしい。

 ホーチミン市からダラットまでの高速道路建設、ダラット空港の国際化し、当面はシンガポールとタイの路線が検討されている。さらに日本の500ヘクタールに及ぶリゾート開発計画もある。

Dsc09765  以上のようなお話を、ご多忙の中で伺った。上記の「ダラットブランド」の会議があり、その直後にお時間を作っていただいた。これまでに日本からのJICAやJETROの援助や助言を受け入れてきたが、さらに日本企業を直接受け入れたいと強調された。

 私見では、さらなる民間ベースの日本とダラットの関係強化が求められる。近い将来に、日本の農家との交流活動が始められても良い。簡単に言えば、日本の農業の国際化である。日本の農業技術の継承先として、人口豊富なベトナムを対象とする。日本の農家が出資して株式会社を設立し、技術を移転しながら、その株式会社の利益配分を受ける。このような試みが検討されてもよいと思われる。

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