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2007年8月 8日 (水)

日本証券業協会・証券広報教育センター主催「公民科・社会科研究セミナー」の開催

 中学校・高校の公民科・社会科の先生を対象とした研究セミナーが、大阪の淀屋橋で開催され、私は「アジア経済:躍進するベトナム経済の現状と実力」というテーマで講義した。

 受講者が中学・高校の先生という状況は初めての経験であった。これまでの学会の報告と言えば、相手も私と同様の立場であるから想像力が働く。他方、ビジネスセミナーの場合も私自身が会社設立した経緯から、受講者から何を期待されているかは想像できる。しかし当然、そういった受講生の期待を理解できることと、その期待に的確に応えることとは別である。だから講演や講義は何回やっても難しい。

 おそらく今回の研修の場合、ベトナムや東南アジア関係の統計資料やデータを大量に提供することで、一定の期待を満たすことができると思われた。そういった資料があれば、中学や高校の授業ですぐに使用できるからだ。それを認識していながら、なかなか時間がなくて準備できなかった。

 そうは言うものの、おそらく中学や高校でベトナムを話題にした授業は、ほとんどないという現状であろう。したがってアジアに親近感をもってもらうという目的で、その実例として最新のベトナムを取り上げるという趣旨で話を進めた。

 約80名の中でベトナムに行かれた先生は10名ほどおられたが、ベトナムを含めた途上国の変化は激しいから、先入観は禁物という話を強調した。質問では、生徒を含めた一般の日本人の認識と現地の現状との格差が大きいことが理解できたという指摘があった。そして、その解消のために何をすればよいかという質問があった。

 現地を訪問し、積極的にアジアの人々と接触することが重要だという当たり前のような解答をした。少しの勇気や意欲でアジアを訪問し、アジアの人々と触れあえば、若い人の視野は格段に広がる。これは、大学生をベトナムやラオスに引率して痛感することである。それによって個々人の人間的な大きな成長が期待できる。

 今後、中学・高校・大学の先生が一体となって連携して、アジア諸国との連携を拡大・深化するような試みが、さらに企画されてもよいと思われる。少子高齢化と言われる時代に、若い人々に対する教育はより重要な課題であり、そのためには質的な向上と内容の充実が求められる。その方法として、今回のセミナーのような中・高・大の連携の発展が期待される。ベトナムに関する講義というだけでなく、セミナーの新しい企画という観点からも私にとって勉強になった。

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