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2007年8月 5日 (日)

ロータス社提供「ベトナム経済ニュース」(11):メリルリンチ証券の資金引き上げの意味

 ベトナムとラオスから帰国し、少し落ちついた。ロータス証券投資ファンド運用管理会社のソン会長の次の言葉が印象的であった。

 「メリル=リンチ証券がベトナムから資金を引き揚げる。ベトナムよりも中国やインドが有望とみなしている。これは、メリル=リンチ証券としては妥当な判断だろう。ベトナムの証券市場が、メリル=リンチの資金量に対応するほどに大きくないということを意味している。

 しかし、そうだからと言って、ベトナム証券市場が成長しないというわけではない。個人投資家の「タンス預金」が株式市場に流入しており、その資金は実物経済の成長に貢献する。したがって、いわゆる「バブル」もしくは「マネーゲーム」とは考えられない。

 われわれロータス社のような数億円程度の小規模ファンドは、現在の調整局面では「買い」であり、それがベトナムの市場規模に適応した合理的な戦略だと思われる。株価は需給で決まる。過大な需要が価格上昇を招き、需要は減少する。メリルリンチ証券は、この理論に従っている。

 メリル=リンチ証券のような世界最大手の会社が、撤退の「うわさ」を作り出し、株価下落の時点で「買う」という姑息(こそく)な手段を取ることはないだろう。」 注: これは「風評の流布」に該当し、日本なら違法であろう。

 以上、ロータス社のソン会長の見解である。私見では、メリル=リンチ証券の発表で個人投資家は「弱気」になり、さらに株価は下落するかもしれない。ベトナム人個人投資家は「狼狽売り」または「売り急ぎ」である。他方、ロータス社のような機関投資家にとっては「買い」の好機到来である。それほど下がる必要のない銘柄まで、心理的な要因で株価下落している。今こそ、機関投資家の出番である。 

 私は、ソン会長の見解を支持する。極めて合理的ではないか? 恐るべきベトナム人である。

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