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2007年8月20日 (月)

ダナンでの情報収集:ダナンの魅力

 ダナンのフラマリゾートホテルは、普通のリゾートホテルに戻ってきた。どういう意味かと言えば、外国人とベトナム人、欧Dsc09653米人と東洋人といった組み合わせがバランス良くなってきた印象を受けた。国内外から広く支持・評価されている。以前は、ベトナム人が多すぎた。おそらく金持ちのベトナム人は、このフラマよりも超高級なナムハイホイアンのリゾートに移動したのではないか? 

   ベトナム人の富裕層は、驚くほどに金持ちだ。さらに株式投資・不動産投資にDsc09650非常識なまでの大金を投入する。私は、このような現象について、ベトナム人一般のギャンブル好きとか、株価評価を的確にできない未熟な株式投資家の存在が原因だと説明してきた。しかし、どうやらそればかりではないらしい。

 日本でも同様だが、「悪銭は身につかず」とか「不労所得だから大胆に投資できる」という気持ちが作用した結果という説明がある。つまり、「汗水をたらして働いた金」ではないので、思い切って投資できる。そういった資金は、ワイロとか麻薬などの犯罪を通して蓄財されている。どうせ不労所得なのだから、何も考えないで株式や不動産をともかく高くても買う。なるほど、この説明力は高い。すべての投資資金がダーティではないにせよ、たとえば日本の国税当局なら、こういった不動産・株式の個人投資家に査察を入れる状況であると想像できる。

 これまでの私のダナン訪問は10回程度と思う。その経験から言えば、ハノイやホーチミン市から離れているだけに、身近に当事者がいない。政治や経済の権力から離れているので、以上のような本音の情報や見解が収集できるように思われた。ハノイやホーチミンでは、そういった裏の話は、単なる話ではなく、具体的な内容をもっている。だから話し難いという心理が働く。このように考えると、ダナン訪問の価値はある。

 昨年末の東西経済回廊の開通を機会に、ダナンに対する日本企業の注目度が高まっている。もちろん直接投資は大歓迎であり、駐在事務所がある東京のみならず、大阪からの投資も積極的に受け入れる方針である。一般論ではなく、具体的なビジネス案件が歓迎される。しかし、これはダナンにとって「受動的」な経済発展の考え方である。

 これに対してダナンの「能動的」な関心事は、対ラオス投資である。東西回廊のラオスでのビジネスの仕組みを作ることで、その終点の港湾都市ダナンの存在価値が高まるという都市戦略である。ダナン、そしてベトナムとラオスの関係をどう見るか。この視点が次第に重要になってくると思われた。

 先日に訪問したラオス国立大学のトンバン先生は、今年の夏休みの家族旅行は、ベトナムのビン(ゲアン省)での海水浴と言って写真を見せてくれた。ラオスからもベトナムに関心が高まっている。彼の奥さんはベトナム語が上手だ。このようにベトナムとラオスの関係の緊密化、それを中国とタイが傍観しているはずはなく、両国も積極的にラオスに接近する。このラオスと同様の位置づけにカンボジアがある。

 今回のインドシナ半島3カ国の今回の調査訪問は、手前味噌の自画自賛になるが、今後のアジアの政治経済動向の焦点を探ることになりそうだ。WTO加盟というキーワードを切り口にして、加盟後のカンボジア、加盟直後のベトナム、数年先の加盟をめざすラオスの経済・企業経営の特徴を比較検討して抽出する。有用な研究成果を目標に頑張ってみようと思う。やはりダナンのリゾート滞在で余裕がもてるからこそ、こういう発想が出てくる。明日は、喧噪のホーチミン市に向かう。

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