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2007年7月21日 (土)

「生涯学習の会」で講演

 流通科学大学では「生涯学習」が開学当初からの「ウリ」であった。確かに創業者の中内功は、それを自分で実践し、80歳になって自動車免許証を取得した。

 1988年の開学当初から、学生の父母や近隣の方々が集まって「生涯学習の会」が組織されている。私も何度か講演し、さらに2000年にはベトナム旅行に同行させていただいた。その当時からの懐かしい方々30数名を前にして、久しぶりにベトナムやアジアについて話をさせていただいた。

 アジア投資ファンドの専門家・中内丈滋さんの話も紹介し、これからの国際分散投資の重要性について最初に指摘した。財政赤字・少子高齢化・日本経済縮小といったことを強調して、将来の不安を扇動し、だから外国投資をしましょうというような姑息なことはしたくない。しかし事実として、日本には不安材料が山積している。
 中内丈滋さんについては、http://www.toushinotetsujin.com を参照。

 これまでのように企業が栄えて、国民生活も向上するという成長路線は、果たして復活するのであろうか。日本型経営の特徴であった終身雇用や年功賃金が崩壊した今、その復活は単なる願望にすぎないであろう。国際競争力を維持・強化するという企業の大前提が存在する限り、そういった復活は許されない。

 もっとも、個々の企業でパートや派遣社員を減らして正社員を増やし、終身雇用を維持・復活するというような努力はなされている。ただし、それは例外的とみなされるのが一般的だ。そのような人件費の増加を株主もしくは投資ファンドが容認しないという経済環境に最近は変化している。

 私は、大学生向けには対話式の講義を心がけている。そのための「仕掛け」として名札を机の上に置くようにしている。これからの日本経済がどうなるか。だれもが考えなければならない問題だ。「生涯学習の会」のメンバーの方々の多様なご経験は、私にとっても大いに勉強になる。次回に機会を賜れば、こういった型式で、さまざまな方々と自由に意見交換できればと思う。同会のご発展と関係者の方々のご健康をお祈り申し上げたい。 

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