« 「生涯学習の会」で講演 | トップページ | いわきベトナム交流協会主催「ベトナム投資環境セミナー」で講演 »

2007年7月22日 (日)

在日ベトナム人の犯罪について思う

 窃盗と傷害事件の容疑者としてベトナム人が逮捕されたと報道されている。ベトナム人の犯罪は珍しいと思うのだが、その理由は、今までベトナム人の滞在者数それ自体が少数であったからだ。

 これから来日するベトナム人が増えるにつれて、ベトナム人の犯罪も自然に増えると考えられる。それと同様に、ベトナムを訪問する日本人や日本企業が増えるにつれて、日本人に関係するベトナムにおけるトラブル発生件数も多くなるであろう。

 日本とベトナムの関係が深化し、その人間の往来が頻繁になることは喜ばしいのだが、それに伴って、いろいろな問題も必然的に増える。こういうトラブルの予防策も考えておいた方がよい。具体的に何をすればよいのか。この解答は難しいが、そういうトラブル発生を念頭において今後は行動することが重要だ。

 中国で上手くいかないから、ベトナムに行く。こういう安易なベトナム進出は、中国と同様に失敗すると思う。中国での失敗原因を自省して、その誤りを繰り返さないことが必要だ。その失敗の共通点のひとつには、アジア蔑視があると思う。欧米人を尊重し、アジア人を蔑視する。「脱亜入欧」から始まって、その後の「大東亜共栄圏」構想の根底につながるアジア人蔑視思想が日本には依然として存在しているように思われる。

 また、日本においても同様だが、顧客としての傲慢さが最近は顕著になってきたようだ。「お金を払う」ということに対して、やたらに優越感をもつ日本人や日本企業がある。

 ベトナムは、本音はともかく「独立と自由ほど尊いものはない」という国なのだ。事実、「人生は、お金だけではない」というベトナム人も多い。また個人的な経験からも「先生から、お金をもらうわけにはいかない」というベトナム人が多数いる。誇り高いベトナム人に対して、お金で何でも解決すると思っては失敗する。(注:ほとんどは解決するのだが、そうでないこともある。これに注意する。)

 日本とベトナムの関係は新たな段階に入ったと思う。多数の日本企業のベトナム進出は、これまでの両国の関係を変化させる。まさに「量が質を変化させる」。それに対応して新たな問題も発生する。こういった動向に留意することが今後は必要であろう。

|

« 「生涯学習の会」で講演 | トップページ | いわきベトナム交流協会主催「ベトナム投資環境セミナー」で講演 »