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2007年7月28日 (土)

最後のハノイの一日

 ベトナムの発展ぶりは著しい。ベンツやレクサスが、バイクの川の中を泳ぐように走る。少し前のハノイでは考えられないことだ。

 昨日のビンさん(国家証券委員会)との話は興味深かった。ビンさんは、証券教育センターの責任者であった。ベトナムでも証券業務をするためには、資格取得が必要だが、その教育担当であり、なかなかの理論派である。

 「マネーゲーム」の防止のために政府の規制が必要と私が指摘したが、市場は自由であるべきで、それを規制するのは本来は間違っているとビンさんは返事された。どちらが資本主義国の人間で、どちらが社会主義国の人間なのか区別できない。今までも今後も「××主義」というようなレッテルは無意味で現実に役に立たない。

 OTC市場はリスクが高いので、一般の投資家に対する参入障壁が必要である。そこで、これまで青空で取引されていたOTC株式を証券会社で取引させることにするという話を聞いた。これは新しいニュースだ。これまで個人的なコネクションで購入できたOTC株式が、文字通り、証券会社の「店頭」でしか売買できなくなる。

 各種の規制(=ブレーキ)と規制緩和(=アクセル)を使い分けることが重要だという私の意見にビンさんは合意してくれた。「でも、とても複雑だ」という意見が付記された。

 それに対して私は、ブレーキとアクセルの政策手段を明示し、それを国民に明らかにすることが重要だとも指摘した。さらに日本の戦後の「証券民主化運動」をベトナムでも証券業協会が推進するような企画も提案した。前者の指摘は納得されたようだったが、後者の提案の実現は難しそうだった。確かに未だ証券会社それ自体の経営が不安定なのだから、その協会の活動強化は無理だろう。

 ビンさんの人柄に親しく触れることができた。収穫の多い会食であった。昼間から一緒にビールを飲んで楽しい時間を過ごせるのがベトナムらしくて好きだ。今日も、数社の会社を回る。土曜日だし、午後は休日としたいが、まだまだ会いたい人がいる。やや疲労が蓄積している感じだ。

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