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2007年7月23日 (月)

いわきベトナム交流協会主催「ベトナム投資環境セミナー」で講演

 早朝の伊丹空港から福島に向かう。福島県の「いわきベトナム交流協会」が主催する「ベトナム投資環境セミナー」で講演することが目的だ。

 いわきベトナム交流協会は、いわき商工会議所の中に設置され、会員は約150社。副会長の大和田宏さんからのご紹介で講師を務めることとなった。同協会は、いわき市の小名浜港とベトナムの港湾都市の友好親善関係を強化するという目的で設立された。かつて炭坑で栄えたいわき市は、その後に温泉や観光地に転換し、現在は人口35万人を超え、面積は静岡市に次いで日本で第2位となっている。

 最初の講演はベトナム大使館のズオン参事官による「WTO加盟のベトナムはどう変わるか」、次に、地元の竹内精工(株)代表取締役の竹内三男氏が「なぜ、ベトナだったか、進出した経緯とその成否」というテーマで講演された。私のテーマは「いま注目されるベトナム株式投資」。

 ズオンさんは、以前に大阪総領事館に勤務されており、旧知の間柄。また、竹内さんはホーチミン市のVSIP(ビンユン省・ベトナムシンガポール工業団地)に昨年に進出されたばかり。精密ベアリングを製造されている。

 ズオンさんの070723_14110001話では、本年末に来日予定のチェット大統領は国賓となる。日本の国賓は
年間3名に限定。私見では、おそらく皇室の仕事が過剰にならない措置だ。この来日時に 日本人のベトナム友好功労者を大使館に招待し、大統領から感謝を述べるという企画があるそうだ。現在交渉中のEPA(経済連携協定)が年内に締結されることに合わせて、国賓チェット大統領の来日は、これまでの日本ベトナムの関係の新たな段階を象徴する出来事になるであろう。

 写真はズオンさん。ハノイ時代からズオンさんの日本語は流暢であったが、この講演では、敬語の使い方が日本人よりも正確なように思われた。日本のVIPとの豊富な通訳や会談の経験が生かされていると想像された。

 竹内さんは、ベトナム進出の具体的な経緯を話された。進出の動機は、ベトナム人の人柄。同じ仕事をするなら、進出して感謝される国がよいし、同じ技術を指導するなら、教え甲斐のある人がよい。この基準で考えれば、ベトナムは合格。ベトナム進出前にアメリカに工場を設立されており、その操業経験の日本人が英語でベトナム人大卒の幹部候補生を指導しているそうだ。これらの大卒幹部候補生は優秀。これに対して、一般のワーカーの転職が多くなっていることが「悩みの種」だそうだ。

 大和田さんとはハノイで、竹内さんとはホーチミン市での再会を約束した。こういったベトナムを縁にした出逢いが嬉しい。またセミナー後の懇親会には、櫛田一男いわき市長が出席され、このセミナーの前には、ハノイ近郊のタイビン省の幹部職員が市長を訪問していることを紹介された。いわき市とベトナムの交流関係は相当なものだ。いわきベトナム交流協会の熱心な活動を実感した。

 日本各地でベトナムに対する関心が高まり、その関係が深まる。国賓としてチェット大統領が来日する。いよいよベトナムの時代がやって来た。 

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