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2007年5月 7日 (月)

ベトナムとミャンマーを結ぶ「東西経済回廊」:最近の動向(中)

 昨年末に「第2国際メコン川橋」が開通した後に、「ラオバオ」の国境を超える外国人観光客数は半増し、1日で500人になった。ほとんどはラオスとタイからであるが、ラオスやタイに向けて国境を越えるベトナム人もいる。

 ベトナムは、日本の製造企業が回廊を利用することを期待している。たとえば営業基地としての役割を果たすダナンの事務所が、タイ内陸の部品メーカーとベトナムの製造工場を結びつける。部品の調達・販売ネットワークの効率化を進めている東南アジアで操業する日本の製造企業にとって、ダナンは特に魅力的だと前述の石渡所長(JETRO)は述べる。

 確かにダナンの工業団地には、すでに日本企業23社が12月時点で進出している。たとえばマブチモーター(小型モーター製造)・ダイワ精工(釣り竿製造)などである。(注:ダナンを中心とするベトナム中部の投資環境については、国際協力銀行・中堅中小企業支援室『ベトナムの投資環境』(2006年9月)が便利な参考資料である。)

 2002年にダナンに進出したロジテム=ベトナム=NO.2社(運送業)の斎藤社長は、「東西経済回廊の開発計画があるために、われわれはここに進出した」と述べる。輸送時間の短縮は、主要な魅力の一つであった。これまでバンコック・ハノイ間の船便は10日間もかかっていたが、陸路を使えば5日間であった。しかし回廊を利用すれば、輸送時間は3日に短縮される。

 以上が、東西経済回廊の最大の経済効果である。もちろん私見では、回廊周辺の観光地の開発や、道路沿いの工業団地の開発が期待される。さらにドライブインやガソリンスタンド、さらにホテルなどの建設が必要とされるであろう。 以下、続く。

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