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2007年5月15日 (火)

ベトナムは「松竹新喜劇」で行こう!:大阪からベトナムを考える

 大阪の「地盤沈下」の原因は何か。昨日、大阪出身のタクシーの運転手さんと話していて、彼は次のように分析した。「吉本新喜劇が全盛となり、松竹新喜劇が衰退した。それが大阪衰退を決定付けた」。この視点は面白い。

 「吉本」の芸人は全国的に有名だが、かつての「松竹」の藤山寛美のような人情話を演じる芸人は少ない。かなり昔に博多淡海や木村進が「おばあさん」役で主演したこともあったが、今はいない。最近の吉本芸人は、タレントであって役者ではないような気がする。藤山寛美を私は子どもの頃にテレビで見ただけだが、その人間的な話と演技は全国的な人気を誇った。藤山寛美が亡き後も、「松竹新喜劇」はテレビで何度か見たことがあるが、最近は遠い思い出になってしまった。

 これに対して、「吉本」の芸人は軽い。あるベトナム人の女子留学生が、「吉本」の山田花子が大嫌いという。「女性の尊厳というようなものを感じない」という理由だ。誇り高いベトナム人女性から見て、山田花子のような女性の「役割」は、同じ女性として絶えられない醜態であると想像できる。また私見では、差別的で他人をバカにする言動で笑いを取る場面も「吉本」に多い。笑いを取る「間」は天才的にうまいが、刹那的で深みもないタレントが優勢のように思う。

 全国的に「吉本」が大阪だと思われている。さらに「たこ焼き」が大阪名物である。大阪の食文化は奥深いと思うし、大阪人の食に関する感性も高いと思うのだが、その代表が「たこ焼き」というのは、どういうことだろうか。こんな話もタクシーの中で話した。「大阪衰退」と言うとき、最近に亡くなった「横山ノック」のことも思う。彼の大阪に対する功罪は何だったのか。タレントではなく府知事であった人物なのだから、その多面的な分析も不可欠だろう。

 私は、大阪を含む関西人的な気質がベトナム人と親和性があると指摘した。しかしこれは、どちらかと言えば、「吉本的」ではなく「松竹的」な側面をイメージしている。「ベトナムは関西だ」と思って、ベトナム訪問時に「吉本的」な言動を取ると、周囲から「ひんしゅく」を買うことがあるかもしれない。ベトナムは「儒教の精神」が根深く残っている国なのだ。

 ベトナム人との交際は、「松竹新喜劇」で行こう。これは、私の新説・奇説だ。

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