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2007年4月 2日 (月)

講演会のご案内:「ベトナム経済は今~退職金をベトナム投資に?」

 今日は入学式。神戸ポートピアホテル。その後、大阪の日越経済交流センターに向かい、投資の相談などを受けた。帰宅してみると、日本ベトナム友好協会の機関誌『日本とベトナム』が届いていた。

 日本ベトナム友好協会(http://www2.odn.ne.jp/vnpage)の会員になって私は数年になる。いつもハノイでお世話になっている小松さんは、この協会の理事である。私が副理事長を務める日越経済交流センター(http://www.j-veec.jp/)とは友好団体の関係だ。 

 同協会の傘下にある「大阪府連合会」(http://ns.to/viet)理事長の桃木先生(大阪大学教授:東南アジア史)から、ベトナム経済関係の講演を3月半ばに依頼された。喜んでお引き受けして、その時の仮題は「ベトナム経済は今:IT・株式投資・不動産投資」であった。ベトナムとの経済関係が直接投資や貿易の時代から、大きく変化しているという状況を紹介しようと考えていた。

 それが今日、上記の『日本とベトナム』を受け取って、その中のビラを見ると、次のような内容になっていた。
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~~~32年目の解放記念日が近づいてきました~~~
                     「講演のつどい」を開きます
講師:上田義朗氏(流通科学大学教授)
        「ベトナム経済は今: 退職金をベトナムに投資?」
日時:4月27日(金)6時半~
会場:梅田学習ルームE室(阪急梅田駅ロフト側出口)
        資料代:会員1000円、非会員1500円

※あの『日経』にベトナムファンドの宣伝が掲載される時代です

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 確かに、私の提案した仮題よりもインパクトの強いテーマだ。これから急激に増加する「団塊の世代」の退職とそれに伴う退職金。これをベトナムに株式投資して老後の資金を増やす。このことで、ゆとりある充実した生活を過ごす。このシナリオに、どの程度まで実現性があるか。どうも、このような趣旨の話が期待されているらしい。

 承知。これについて、まったく問題なく私は講演させていただきたいと思っている。「日本ベトナム友好協会」は、ベトナムと関係をもった人々や、ベトナムに思い入れをもった人々で構成されている。これらの人々がベトナム企業に株式投資して、ベトナムの企業成長・経済成長に貢献する。その結果、株価上昇によって利益を獲得する。

 これは、すばらしい話だ。日本からベトナムに対して支援や協力をしてきた人々が、その後の経済成長したベトナムから実益を受ける。これまでの貢献が報われる。

 ただし、株式投資⇒マネーゲーム⇒投機⇒ギャンブル⇒生活破壊と考える人々も、友好協会の中におられると思う。そして最近では「ハゲタカ」の外国投資ファンドが話題だ。このような人々の気持ちは想像できる。資本主義=帝国主義の牙城であるアメリカと戦ったベトナムを支援してきたにもかかわらず、その資本主義の本丸である株式市場を導入したベトナム。そんなベトナムを見たくない聞きたくない。このような気持ちがあっても不思議でない。「わが青春の愛するベトナム」がギャンブル国家になっては困る。

 しかし実際、これは誤解だ。株式市場・株式投資の制度は、人類共通の歴史的な発明だ。それには、次のような論理展開もありうる。株式投資⇒資金供給⇒企業成長⇒経済発展。生活破壊と経済成長。この2つを区分する要因は何か。株式投資が、本当にベトナム経済に貢献するためには、どのような施策が必要なのか。おそらく賢明なベトナム政府は、このような施策の導入を検討しているように思われる。

 上記の講演では、こういった問題を考えてみようと思う。そして、どのようにしてベトナム株式投資で儲けるか? 有料講演会は、ここが重要だ。これまで「友好協会」に関係の薄かった人々にも、多数来ていただきたいと思う。貴重な機会を提供していただいた桃木先生に改めて感謝を申し上げたい。

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