« 講演会のご案内:「ベトナム経済は今~退職金をベトナム投資に?」 | トップページ | ベトナムビジネス初期段階の進め方:一般的な注意事項 »

2007年4月 3日 (火)

ベトナムで「魚の眼」をもつこと

 昨年のベトナムJICA研修のために来日したThanh社長が、ハノイVJCCで3月27日に開催された「株式投資セミナー」に出席して、わざわざ声をかけてくれた。正直に言って嬉しかった。

 彼の名刺には、会社のロゴマークとして「魚」のデザインが入っていた。彼の会社は縫製やニット衣料の製造だから、特に「魚」に関係ない。その理由は、日本の講義で私が話した「魚の眼」から取ったというのだ。同社については、http://www.vieba.com 参照。 

 「企業経営には、鳥の眼(=マクロ的視点)、蟻の眼(=ミクロ的視点)と同様に魚の眼(=潮流・トレンドを見る)が必要だ」。この私の話に共感して、それを会社のロゴマークに入れたというのだ。こういうことに感激しない教師はいない。

 日本での感激や感動と言えば、個人的な趣味で言えば、最近ではアイススケートの安藤美姫くらいだ。人間は感動に飢える動物なのかもしれない。この意味でも、私はベトナムが好きだ。

 さて、「魚の眼」の話は、このブログですでに紹介した(2006年4月16日)。これは私のオリジナルのアイデアではない。エコノミストである竹内宏氏の著書を参考にした。それでは、ベトナム企業経営における「魚の眼」とは何か。

 やはり当面の利益を追求するだけの短期志向ではなく、長期的な観点だ。構想とかビジョンというような長期戦略を考えればよい。それに向けて自社の位置を確認し、環境の動向も見極める。さらにベトナム的な特徴は、変化の速さだろう。いままでベトナムでは無理と思えたことが可能になる。いままで可能であったことが不可能になる。こういった変化に企業は迅速に対応できなければならない。特にベトナムではそうだ。

 また、消費動向や労働者の意識も急激に変化する。それと同時に、変化しない文化や慣行にも留意する。「流れ」を感じて、迅速に泳ぐ。「魚の眼」とは、そのようなイメージだ。

 今日、第14回「日越経済交流センター」会員総会があった。フォン総領事からも挨拶を賜った。新しい会員企業も増加し、ベトナムの新しい環境に対応できる新しい企画や組織も検討する必要があるだろう。当面、来年度の社団法人化に向けて準備することが課題だ。関西とベトナムの架け橋として、より体制が充実することが望まれる。少しでも私も貢献できればと思う。

  

|

« 講演会のご案内:「ベトナム経済は今~退職金をベトナム投資に?」 | トップページ | ベトナムビジネス初期段階の進め方:一般的な注意事項 »