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2007年3月 1日 (木)

3月1日:ベトナム株式の最新動向

 昨日(2月28日)、上海の株式市場の下落から始まり、それがニューヨーク市場や東京市場にも波及し、世界的な同時株安となった。

 ベトナム株価指数は、昨日でホーチミンで2.5%程度、ハノイでは0.8%の下落となった。今日も下落は継続している。しかし、ある程度の下落後に外国投資ファンドの「買い」が入ることは間違いない。膨大な現金を抱えている外国投資ファンドは、株価が合理的な水準に近くなるまで待機しているという状況である。

 ベトナム株価の下落のきっかけは、もちろん世界同時株安に連動したとみなされる。それに加えて独自要因は、やはりベトナム市場について「バブル」感が存在していることである。本年初頭からの40%を超える値上がりがあり、さらにテト(旧正月)前に若干の売りがあり、株式の現金化がなされたものの、テト休暇後も値上がりを続けた。これは異常事態とみなされる。株価収益率(PER)が200倍を超えるベトナム石油採掘会社(PVD)などの高値株があるので、ベトナム市場全体の割高感は機関投資家に浸透していた。

 ここで注目したいのは、ベトナム・ドンの為替動向である。昨年に1ドル=16,000ドンであったから、今年はもう少し「ドン安」が進むのかと思っていたが、これまでの常識は通用しなかった。現在も1ドル=15,980ドンといった水準である。

 これまで「傾向的なドン安」が常識であったベトナム為替市場が、「ドン高」に転じる時期が近いと言えるかもしれない。輸出が増加し、外国投資が増えると「ドン高」になることは予想されていた。その時期が早くなるのではないか。これは中国の人民元のと同様の道をたどっている。ベトナムにおける「ドン高」は、外国投資にとっては有利になる。

 以上、株価動向は今後も調整局面はあるだろうが、当面は外国投資ファンドが下支えをすることは間違いない。したがって大きな暴落はありえない。さらに「ドン高」の為替差益を獲得できるかもしれない。このように考えれば、ベトナム株式投資は、早ければ早いほどよい。もちろん銘柄選択が重要だが、そのような投資行動は一般の日本人の投資家には無理である。そこで投資信託=投資ファンドの購入ということになる。

 すでに本ブログでも紹介したように、いくつかのベトナム株式運用会社の投資成果が明らかになっている。昨年だけでも150%(つまり2.5倍)に近い株価指数の上昇を示しているベトナムであるから、それを基準にして、それぞれの運用会社の成績を評価すればよい。

 ここでの注意事項は、外国投資ファンドは募集金額が多く、その資金量(=需要)と上場株式数(=供給)が一致しないのである。明らかに過小供給。過大需要。そこで、そういった投資資金が未公開株の取得に向かえばよいのだが、それは、一般投資家向けの公募の場合、投資の安全性の観点から国際的な基準から見て制限される。やむをえず公募の外国投資ファンドは現金で投資待機せざるをえないのである。

 それでは最も利益の出る戦略は何か。ここから先は、企業秘密だ。お人好しの大学教授なら大公開だが、「実学」を追究する「ちょいワル教授」は、そう簡単に口をすべらせるわけにはいかない。ビジネスは非情・冷徹。そういうことで、ご了承していただきたい。

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