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2007年3月 5日 (月)

多忙な1日:日本では「信じられない!」

 朝から何人の人と話しただろうか。18人。そのなかでベトナム人12人、日本人6人。電話での会話を含めると、それぞれプラス3名と1名になる。ランチミーティングとディナーミーティングが続いた。ホテルを午前8時30分に出て、部屋に帰ったのは午後11時に近かった。こんな動きをしていたら、おそらく日本なら私は寝込んでしまうと思う。自動車移動で便利なハノイだからこそ可能だ。

 貿易大学と日本センター(VJCC)を訪問して、3月26日と27日の「河内音頭」と「株式投資セミナー」の打ち合わせをした。また、国際交流基金で日本に留学する直前のタム先生にVJCCで会えた。彼女は親しいつき合いだからこそ、比較的遠慮なく、ベトナム人との考え方やつき合い方法などを私に注意してくれる。貴重な友人だ。

 また貿易大学では、国際交流部長のミン先生と話していると、わざわざチャウ学長やギャー経営学部長が挨拶に来てくれた。恐縮であった。学長と学部長は、AOTS(海外技術者研修協会)の支援で深夜便で日本に出発するそうである。WTO加盟後の一層の外国開放によって、人々の往来も活発化していることが実感できる。

 日本市場の株価下落が続いている。これに対してベトナム市場の株価は「バブル」と言われながら上向きだ。現金で保有されていた外国投資ファンドが買いに入ったと思う。さらに驚いたのは、たとえば貿易大学で一般のベトナム人向けに「株式投資セミナー」を1週間ほど開設しているのだ。ベトナム人の株式知識の普及は予想外に進行していると考えるべきだ。

 親しい友人のハウさんは出張中で、その同僚のトアン氏からビジネス相談があった。ハノイ近隣の省で工業団地の建設計画があり、そこで職業訓練校を設置したいというのだ。日本企業を積極的に誘致するために何をしたらよいかという質問だ。職業訓練校では、ホーチミン市のVSIP(ベトナムシンガポール工業団地)が有名だ。これは数年前に前述のAOTS小柴さんとと一緒に見学したことがある。VSIPを参考にしながら、日本企業がオペレータに対して必要としている要素を加味する。たとえば「5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾け)」の知識と実践などが考えられる。この問題は帰国後の宿題だ。

 日本とベトナムは年内にEPA(経済協力協定)の締結を目標としている。これは、WTO加盟以上の内容にすると約束された。それに対応して、ベトナム政府も工業団地の建設に熱心だ。しかも立地は地方。首都圏では労働力不足で賃金も上昇するから、日本企業にとって地方進出は好都合だ。他方ベトナムにとっても、都市部と地方の所得格差の解消に効果がある。このように真剣に、ベトナム政府は日本との経済関係の深化に対応している。

 このような政府レベルの「ラブコール」に対して、次は個別の日本企業が対応する番だ。犯罪は増加し、株価は下落。人口が減少し、市場は縮小し、労働力は不足。この日本から脱出して、人口増加・市場拡大・経済成長・株価上昇のベトナムに目を向ける。これは当然の流れだと思う。今日一日の感想は、こんなところだ。

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