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2007年3月13日 (火)

本気になってベトナム直接投資する(2):まず人間関係を作らなあかん!

 何の紹介もなくて、ただベトナム行って仕事するのは無理やな。ワテの知ってるベトナム人は1994年に紹介してもろたハウさんが最初や。その時に小学生やった娘さんは大学に行って、就職して今年初めに結婚したわ。長いつき合いや。その場に何人かベトナム人がおったけど、いろいろ偶然が重なって、今でもハウさんと関係が続いてる。親友や。

 その後の1998年にベトナムに行ったら、ハウさんは仕事を変わっとってん。連絡できへん。この時、ハウさんを知ってるベトナム人に偶然におう(会う)て連絡できてん。関係が続くのは偶然や。これを「縁」と言うんやろな。そやけど、こっちが何もせんかったら、「縁」はできへんな。自分から「縁」は作るもんや。でも、相手と会えんかったらアカンな。「縁」がなかったんや

 仕事の基本は人間関係や。それを上手く作らな仕事はできへん。日本でもそうやろ。人間関係を作るために、わざわざプライベートな時間に、ご飯食べたりしてるんや。これは日本のビジネスの常識やけど、ベトナムでも同(おんな)じや。一緒にメシ食(く)わなあかん。アメリカでもホームパーティやいうて、家族同志で一緒にメシ食(く)うとるんとちゃうか。ベトナム行ったら、ベトナム人と食事せなあかん。日本料理店で日本料理ばっかり食べてたんでは、ベトナムで仕事できへんな。

 そやけど外国人と食事するのは気遣うで。ベトナム語もようわからんし、自分だけ取り残された気もするわ。それでも何か気の利いた冗談でも言うて、ベトナム人を笑わすことを考えんねん。ホンマに疲れるわ。そやけど、これが人間関係を作るのに重要や。何もオモロイこと思いつかんかったら、「一気飲み」の乾杯でウケ狙いや。ホンマに疲れる。でも、それでエエねん。それも仕事やんか。外国人を笑わすなんて大変なことやで。

 人間関係ができたら、そのベトナム人がまた別のベトナム人を紹介してくれる場面がでてくるわ。人間関係は広がっていくわ。ビジネス情報も拡大していくわ。これはベトナムも日本も同じや。本気になって直接投資するんやったら、コスト削減も原材料調達も生産技術も大事やけど、人間関係が最も重要やで。

 今までの人間関係づくりは、社外の話やけど、社内も同じや。一般のオペレーター(=ワーカー)はベトナム語しか話せへん。そんな従業員とも一緒にメシ食うたらええねん。少なくとも、工場ではニコッと笑って挨拶せな。「コイツら、何考えてんねん?」というような難しい顔しとったらアカン。一般の従業員とも人間関係を作る努力が必要や。信頼関係が大切や。それができる日本人管理職の会社は、労働争議も起こらへんと思うで。

 ⇒「ベトナムにおける日系企業・韓国系企業・国営企業の経営実態に関する比較研究」(科学研究費補助金・課題番号12430028、2000~2001年)」の成果によれば、ベトナム人の一般労働者は必ずしも金銭的な欲求だけで働いているのではない。「働きがい」や「その会社で働くことの誇り」を多数が重視している。賃金は安く働きがいもない。ベトナムのみならず、日本でも従業員は怒って当然だ。

 ベトナム直接投資のポイントは、真剣にベトナムとベトナム人に向き合うことや。会社から派遣されて、3年とか4年で日本に帰るので、ベトナムでは適当にしとこ。うまいこと儲かることだけ考えとったらエエわ。ベトナム人スタッフを雇うんでも、会社のためよりも自分の好みで適当にしとこ。人間関係は気楽が一番や。これでは、ベトナム行っても成功せえへんと思うで。

 1994年前後の第1次ベトナム投資ブームの頃の日系企業の人々は、今でも当時のベトナム人と関係が続いて、私費でも何回かベトナムに行ったはる。日本より以上にベトナムやベトナム人と真剣に向き合ったら、それは生涯の想い出や。ベトナムに対する郷愁。この気持ち、よ~うわかるわ。

 これからベトナム投資する人は、こういう人々が道を開拓してくれたから、すごい楽できんねんで。1994年頃のハノイの日本料理店は、3店とか4店やった。トヨタ自動車の知人が家族で、細々と「しゃぶしゃぶ」を「らん」(今は閉店)で食べてた風景を今でも覚えてるわ。その頃は「弁慶」も「紀伊」も「ととや」もなかってんで。もちろんゴルフ場なんてあるかいな。

 ベトナムでビジネスして成功する要点は、本気になってベトナムと付き合うことや。それに尽きるで。

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