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2007年2月25日 (日)

盛り上がってきたベトナムのスタディ=ツアー

 3月末にゼミ学生を同行してベトナムのスタディ=ツアーを実施する。観光旅行とスタディ=ツアーは別個の概念だ。前者は娯楽、後者は勉強。娯楽なら、先生やゼミ生と一緒に行く必要はない。本当に気の合う友人同士や家族で自由に気楽に行けばよい。

 このスタディ=ツアーは、旅行会社を使用しない。集団の個人旅行だ。これも異例のことだ。あえて勉強のために、このような旅行を設定している。個人旅行だから、最終的には自己責任の旅行となる。もちろん私は指導教員として学生のために全力と最善を尽くすが、基本は学生の個人旅行だ。この緊張感と責任感を学生に実感してほしい。

 新3回生になるゼミ生14名が参加し、それぞれに仕事の分担が決まっている。参加しない2名には、このプロジェクトのための「Tシャツのデザイン制作」を依頼している。現地で交流する予定の貿易大学の学生や、そのほかの訪問先のお土産にするのだ。このTシャツの製造場所は、もちろんベトナムだ。日本よりもベトナムで作った方が「コストが安い」というのは常識だ。

 このTシャツについて、どう考えても、デザインの才能がないという場合もあるだろう。しかし任された仕事は仕事だ。立派に果たさなければならない。学生の発想では、自分で頑張ろうとするのだが、実際のビジネスでは、才能のある他人に協力・受託してもらえればよい。自分の家族・友人・知人などだれでもよい。私なら、自分の才能不足を自覚しているから、まず子どもに頼んでみる。それがダメなら、こういうデザイン制作が好きそうな友人・知人に話をもっていく。

 仕事は、試験ではないから自分でやらなくてもよい。ともかく仕事の結果がよければよい。そのために工夫する。あらゆる人脈を動員する。社会人になって人脈が大事だと言われるのは、そのためだ。これは学生でも同じだ。今でも親しくしている中学生時代の美術の先生がいれば、「先生お願いします」と話してもよいではないか。こういう頼みを聞いてもらえる人が何人いるのか。こういった人々は多ければ多いほどよい。

 このようなことを大学生時代に学んでもらいたい。自分の仕事は自分一人でできない。さらに自分一人でするものでもない。こういった「実学」を体験的に学んでほしいと思う。だからこそ「スタディ=ツアー」である。これからが、いよいよ準備が本格化する。また、そうでなければ困る。このようなゼミ活動を通して、ゼミ生相互が生涯つき合える親友になってほしい。このように大学教員として、ちょいワル教授もいろいろ考えているのだ。

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