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2007年2月26日 (月)

2人の青年実業家

 いつもお世話になっているS夫人のご紹介で、2名の青年実業家と大阪・梅田で夕食をご一緒した。青年実業家というのは、古めかしい感じがするが、要するに30~40歳代前半の若手の会社社長である。

 若いにもかかわらず、お話ししていて刺激が一杯で楽しかった。その仕事の発想が新しい。また、企業経営について鋭い感覚や指摘がある。これは、若いにもかかわらずと言うよりも、若いからこそと言うべきだろう。しかし同じ若い世代の人々と話しても、面白くないこともあることを考えれば、やはりお2人の人間性が魅力的なのだ。このような「お見合い」の場を設定していただいたS夫人のマッチングの才能に感謝しなければならない。

 ご両人は経営者であるから、自分が意思決定する人間だ。意思決定する人間には、その決定に対する責任も伴う。そういう体験を繰り返す人間は、普通の人とは違うはずだし、違うから経営者なのだと思う。同じなら、あまり優秀な経営者とは言えないのではないか。

 大学における経営学者は、意思決定する過程や結果を研究や議論の対象にするが、それは後(あと)講釈である。後からは何とでも言える気楽な商売だ。これに対して経営者は真剣勝負だ。

 「気楽な商売」の人間は、その性格も気楽だ。お人好し。こんな大学教授がビジネスに関与して成功するはずはない。もちろん大学教授が「御輿」に祭り上げられるビジネスもあって、それが成功したからと言って、それは大学教授自身のビジネスの実力ではない。

 これに対して真剣勝負する人間は、毎日の修行や緊張感の持続が必要だ。ビジネス相手のスキを突く。自分のスキを作らない。スキを見せない。スキに誘って反撃する。これが真剣勝負。経営学における「ケースメソッド」は、竹刀での剣術練習のようなものだが、その勝負に強くても、真剣勝負に強いとは限らないだろう。

 私の直感では、精神力・気力・冷徹・非情の有無や強弱が、真剣勝負における勝敗を分ける決め手ではないか。ただし、強い気力を発してもダメな勝負もある。相手が無心・虚心・自然体なら、その気力は受け流されてしまう。ビジネスの本質は人間関係。人間と人間の真剣勝負。

 こんなことを考えさせてくれた夕食会だった。勉強になった数時間。S夫人とお2人に改めて感謝を申し上げたい。

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