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2007年2月20日 (火)

今日は博多に日帰り出張:ベトナムを通して日本人を見る

 今日は、博多にベトナム関係の仕事で日帰りの出張であった。九州大学のNGOC(ゴック)先生と弁護士の山田先生にお目にかかることが目的だ。

 NGOC先生は、文部科学省の国費留学生として来日して10年。昨年、九州大学から経済学博士の学位を取得され、この4月にベトナムに帰国される。今年度は九州大学経済学部でご講義を担当されていた。ご専門は金融論・開発経済学。日本留学前はベトナム国家銀行(中央銀行)に勤務されていた逸材である。

 これまで何度かメールでの交流はあったのだが、先生とは今回が初対面である。先生との交流の始まりは、九州大学大学院前教授の丑山先生からご紹介であった。丑山先生とは数年前にホーチミン市の企業調査をご一緒したことがある。その時に私の携帯電話が紛失して、丑山先生とのベトナム訪問は強く印象に残っている。敬愛する丑山先生からのご紹介ということもあり、NGOC先生とは初対面であるにもかかわらず、なぜか古くからの知人のような感覚をもった。

 NGOC先生は、私の留学先であった国民経済大学の出身。さらに国家銀行に勤務されている時に、国家銀行総裁顧問として当時はIMFから派遣されていた片木先生(日本銀行・元金沢支店長)の通訳をされていたそうである。この片木先生は、何と偶然に現在、国際金融論を担当されている私の同僚教授である。

 このように世間は狭い。だから人生は面白い。人生は面白いということで言えば、その後に、ハイアットリージェンシー福岡のロビーでお目にかかった山田弁護士とも奇妙な出会いだ。私のブログを読んでいただいて、この3月末にベトナム訪問をご一緒することになった。ブログを通した新しい出会い。わざわざ大牟田市から博多まで来ていただいて恐縮してしまった。山田先生もベトナムに魅せられたおひとりで、観光旅行では見れないベトナムを見たいとおっしゃっている。私の責任は重大だし、同行する学生にも頑張ってもらわなければならない。

 ベトナムを通して、さまざまな出会いがある。これが楽しいし、だからベトナムは止められない。この意味で、ベトナムという国に感謝しなければならないし、ベトナム人のために私は貢献したいと思う。まだまだ発展途上国のベトナム。さらに社会主義を目標とするベトナム。あのベトナム戦争を経験したベトナム。このベトナムに対して日本人がどのような態度や対応をするか。この観点から日本人を見れば、その日本人のことはほぼ理解できるような気がする。

 謙虚な人。傲慢な人。無視する人。通り過ぎる人。愛着を感じる人。郷愁を感じる人。尊敬できる人。過大評価する人。思い込みの激しい人。偏見を持っている人。自分勝手な人。これまで私は、ベトナムを通して多数の人々と出会ってきた。ベトナムを通して日本人を見てきた。ベトナムを通してビジネスを見てきた。

 私はベトナムで仕事をさせてもらっている。だからこそベトナムに恩返しをしなければならないと思っている。ベトナムについて客観的に見ているつもりだが、やはり好きでなければ研究はできない。感情移入や愛着があるからこそ、研究や仕事に熱中できる。熱中できない研究や仕事は、それなりの成果しか出ないだろう。

 ぜひ大学生には、または若い時代に、こういった熱中体験をしてもらいたい。その経験は忘れがたく、それを再びという意欲が出てくる。それが就職後の仕事に生かされる。熱中体験から生まれる陶酔感を一度味わった人は、それを再び経験したいと思うだろう。おそらく麻薬のような誘惑だ。麻薬は肉体を破壊するが、熱中体験から生まれる陶酔感は人生の原動力になる。

 「ベトナム、熱中」。今年度、4月からのテーマはこれにしよう。といってもラオスやカンボジアもほっとけない。ともかく多忙な1年になりそうだ。だからこそ、オモロイやないかい。

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