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2007年1月21日 (日)

大学入試センター試験の監督をした

 今日は日曜日であるが、「大学入試センター試験」の監督業務が、勤務先の流通科学大学あった。私の担当は午後の後半、理科②と理科③であった。

 全国一律の試験であるから、公平・公正な実施が当然である。したがって「マニュアル」が重視される。私は性格的に「マニュアル」に従った行動は嫌いだが、このセンター試験は別格だ。試験の『実施要項』を正確に踏襲することが求められる。

 無事に試験業務を済ませたので、ホッと一息である。しかし、たとえば試験終了後に「皆さん、お疲れ様でした」とか「気をつけて帰ってください」とかを言いたいのが人情だが、このセリフは「マニュアル」にないので言わないことになっている。

 「マニュアル」とは、あらゆる状況に対処できなければならない。この意味では、こういった試験官の心情をも反映させた内容でなければならないと思う。ただし仮に、このセリフが「マニュアル」に入れば、感情が伝わらない空虚な言葉だけになる場合もある。それでは受験生に対して失礼だ。

 公平・公正という原則を反映した「マニュアル」さえ厳守すれば、それ以外は柔軟に対応すればよいと思う。もし、この「柔軟な対応」に不都合があれば、受験生に抗議する機会を積極的に提供すればよい。たとえば試験の最後に、「この試験について不公平・不都合・不正などがあると思えば、今すぐに手を高く上げるか、本日午後9時までに試験場本部に申し出てください」という文言を「マニュアル」に挿入すればよい。

 この指示によって「柔軟な対応」は強く規制されるとみなされる。試験官は、今まで以上に緊張すると想像される。しかし少なくとも、試験の最後に「皆さん、ご苦労さまでした」という発言が自由にできるようになる。この発言を不公平とか不正と指摘する受験生はいないだろう。

 以上の発想は、経済活動を政府の規制によって調整するか、市場メカニズムによって調整するかという問題に似ている。前者は、すべてを「マニュアル」で規制する。他方、後者は「マニュアル」を最小にしておき、それ以外は受験生からの抗議発言によって規制する。私見では、後者の方が教育的であると思う。市場の自由化・開放。規制緩和。これらの潮流に合致した方法だからである。 

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