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2007年1月28日 (日)

米国ワシントン州がベトナム訪問団を派遣

 米国ワシントン州といえば、プロ野球メジャーの「イチロー」が活躍するシアトル=マリナーズの本拠地である。さらに兵庫県と姉妹県になっている。

 このワシントン州が、今年の4月末から10日間の日程で中国の深圳(シンチェン)・香港そしてホーチミン市とハノイに経済訪問団(ミッション)を計画している。募集人数は30名、費用は4千ドル(割引あり)。これまでにワシントン州から中国3回・インド1回の経済ミッションが出されている。

 2000年以来、ワシントン州からベトナムに対する輸出額は、航空機を除けば、2005年に3千万ドルになる。ベトナム航空はボーイング社の上得意先であり、2003年から2004年にボーイング社製品を10億ドルを超えて注文した。

 ワシントン州からベトナムに対する非航空機の輸出製品は過去5年間で、工業機械(フォークリフトからコンピュータまで)や木工品である。米国からベトナムに対する2005年の輸出総額は12億ドルであり、2000年の3億ドルから劇的に増加した。

 ワシントン州はベトナムから3億9千百万ドルを輸入し、2000年の25倍以上に達している。ベトナムからの輸入品製品の大部分は、衣料品・履き物・家具・皮革製品・陶器・水産物である。

 この訪越ミッションは、米国のワシントン州と世界貿易センターが募集し、ベトナム商務省傘下のVIETRADEが受け皿となっている。このVIETRADEは、ちょうど日本のJETRO(日本貿易機構)に相当する貿易促進機関である。ベトナムでは、政府関係者の話を聞き、企業訪問や商談会開催が計画されている。もちろん観光もある。

 いよいよ米国からベトナム経済ミッションが始動する。当然、この参加者はベトナム人の活力や勤勉性に感激する。そして経済成長を確信し、貿易や直接投資を検討し、そして株式投資をやってもよいと考えるようになる。これは日本と同じ論理だ。WTO加盟後、米国の本格的なベトナム投資が始まる。これは予想されていたが、具体的に動き出した。

 このことは、優良なベトナム企業にとって、取引相手の選択肢が拡大することを意味する。日本企業にとっては、米国企業との競争激化になる可能性がある。進出した(または進出予定の)日本企業は、ベトナムを舞台にした市場競争の正念場を迎えようとしている。このような認識と自覚が改めて必要だと思われる。

 ここでの競争の留意点は、同じアジア人としての連帯感や相互理解である。そして日本人として恥ずかしくない言動だ。単なるビジネス上の競争ではなく、こういった信頼関係の濃淡も競争優位性の源泉になる。

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