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2007年1月10日 (水)

ベトナムと日本:スカイプで面接試験

 インターネットの無料電話「スカイプ」が快適だ。何人かの知人から連絡が来て、次第に利用が広がっていく。こういう世界が普及すれば、電話代が無料になる。そのような感覚になる。

 今日は、ベトナムから連絡が来て、弊社・合同会社TETが支援している「ロータス証券投資管理会社」について、日本人投資家向けの広報担当者の「採用面接」を明日にスカイプ経由ですることになった。予め時刻を決めておいて、その時にスカイプで話す。スカイプは画像も使えるから、そうなれば、最善だが、これは今後の課題だ。

 この面接は、日本語のコミュニケーション能力の確認が目的だ。候補者は「日本語検定1級」を取得しているというので、まず問題なく日本語は話せると想像できる。でも、やはり面接では表情や態度などの視覚情報がより重要だ。これが確認できないのは残念だ。

 証券投資管理会社の仕事は、証券市場に関する専門用語が伴う。また、投資対象先は多様な業種に渡るから、幅広い知識も必要だ。そのためには、あらゆるものを吸収する知的な好奇心が求められる。「今、仕事以外で何に関心がありますか?」。こういった質問を電話でしてみようと思う。

 基本的に、ロータス社はベトナムにおけるベトナム人の会社。採用の最終決定は、同社のソン会長やタイ社長に任せる。外国人である私は、単なる助言者・協力者にすぎない。その立場を忘れては、仕事が円滑に進まない。ベトナムのことはベトナム人に聞かなければ、そもそも何もわからないではないか。それを外国人の論理で押し切ることは、必ずしも成功するとは限らない。もちろん議論は必要だが、無理は禁物だ。相互に納得する。

 これに対して、「資本の論理」で「納得させる」という姿勢は、長期的な会社経営を考えれば、どこかでつまずくように思う。ベトナムは市場経済ではあるが、「資本の論理」を全面的に受容した国ではない。それは日本でも同様だ。最近になって強調される企業の社会貢献や社会的責任は、純粋な営利目的の「資本の論理」からは逸脱した主張だ。

 なお、ベトナムの従業員採用で気になることは、社内の学閥だ。同じ大学の卒業生で会社を固めてしまって、それで従業員が馴れ合っても困る。また、学閥から離れた大学卒業の従業員が孤立しても困る。

 こういう時は、私のような外国人の出番だ。公正・公平な視点を提供できるし、私自身、国民経済大学の客員研究員の経験もあり、貿易大学の先生とも親しい。外国人が間に入って、学閥を壊すことは容易だ。しかしロータス社の場合、こういった学閥の傾向は、あまりないようだ。会長と社長が貿易大学の卒業だが、それは同級の親友関係であり、よくある話だ。そのほかの従業員の出身大学について特に偏りはないと思う。

 さらに注意すべきは、日本語を話す従業員とばかり私が親しくならないことだ。従業員には公平に接する。一人でも日本語を理解しない人がいれば、その他の全員が日本語を話せても、日本語で会話しない。これはエチケットだろう。もちろん通訳が必要なときは必要だが、ロータス社の中の会話は基本的に英語だ。タイ社長が英語しか理解しないからだ。

 ただし、ここで「隠し玉」がある。ベトナム語だ。私が得意とする英語とベトナム語の交じり合った話は、何となくベトナム人は理解してくれる。このように自分で思っているだけなのだが、総じて言葉はコミュニケーションの手段にすぎない。元気な声と笑顔があれば、何とかなるのだ。社内を元気にするのも、外国人の役割だと思う。言い換えれば、私の役割はそんなところだ。

 なお、「ロータス証券投資管理会社」の社名は、ベトナムでは「ボンセン証券投資管理会社」と報道されている。「ロータス」は英語でハスの花。ベトナム語は「ボンセン」である。ベトナムの国花だ。英語の略称は、LOTUS IMC。私の役職は、同社の投資諮問委員会の委員長である。 

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