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2007年1月28日 (日)

米国ワシントン州がベトナム訪問団を派遣

 米国ワシントン州といえば、プロ野球メジャーの「イチロー」が活躍するシアトル=マリナーズの本拠地である。さらに兵庫県と姉妹県になっている。

 このワシントン州が、今年の4月末から10日間の日程で中国の深圳(シンチェン)・香港そしてホーチミン市とハノイに経済訪問団(ミッション)を計画している。募集人数は30名、費用は4千ドル(割引あり)。これまでにワシントン州から中国3回・インド1回の経済ミッションが出されている。

 2000年以来、ワシントン州からベトナムに対する輸出額は、航空機を除けば、2005年に3千万ドルになる。ベトナム航空はボーイング社の上得意先であり、2003年から2004年にボーイング社製品を10億ドルを超えて注文した。

 ワシントン州からベトナムに対する非航空機の輸出製品は過去5年間で、工業機械(フォークリフトからコンピュータまで)や木工品である。米国からベトナムに対する2005年の輸出総額は12億ドルであり、2000年の3億ドルから劇的に増加した。

 ワシントン州はベトナムから3億9千百万ドルを輸入し、2000年の25倍以上に達している。ベトナムからの輸入品製品の大部分は、衣料品・履き物・家具・皮革製品・陶器・水産物である。

 この訪越ミッションは、米国のワシントン州と世界貿易センターが募集し、ベトナム商務省傘下のVIETRADEが受け皿となっている。このVIETRADEは、ちょうど日本のJETRO(日本貿易機構)に相当する貿易促進機関である。ベトナムでは、政府関係者の話を聞き、企業訪問や商談会開催が計画されている。もちろん観光もある。

 いよいよ米国からベトナム経済ミッションが始動する。当然、この参加者はベトナム人の活力や勤勉性に感激する。そして経済成長を確信し、貿易や直接投資を検討し、そして株式投資をやってもよいと考えるようになる。これは日本と同じ論理だ。WTO加盟後、米国の本格的なベトナム投資が始まる。これは予想されていたが、具体的に動き出した。

 このことは、優良なベトナム企業にとって、取引相手の選択肢が拡大することを意味する。日本企業にとっては、米国企業との競争激化になる可能性がある。進出した(または進出予定の)日本企業は、ベトナムを舞台にした市場競争の正念場を迎えようとしている。このような認識と自覚が改めて必要だと思われる。

 ここでの競争の留意点は、同じアジア人としての連帯感や相互理解である。そして日本人として恥ずかしくない言動だ。単なるビジネス上の競争ではなく、こういった信頼関係の濃淡も競争優位性の源泉になる。

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2007年1月27日 (土)

ハノイで河内音頭はどうだ!!

 少しベトナム通の人なら、ハノイを漢字では「河内」と書くことをご存知だろう。その連想ではないが、ハノイで河内音頭を普及させようといいうアイデアがある。

 日本ベトナム友好協会理事でハノイ在住の小松さんの発案だ。私は次回の訪問時に、河内音頭のDVDを持参することになっている。また、大阪府では自由民主党の大阪府議会議員団の先生の皆さんが「日越友好親善議員連盟」を結成する準備が進んでいる。

 ベトナムについて私は超党派で協力することにしているので、1月30日に予定されている発起会の講演を引き受けた。ベトナムにとって、これまでの長い歴史的な友好関係をもっているのは日本共産党であるが、日本では野党である。与党の最大会派である自由民主党とベトナムの関係が深まることは有意義である。ベトナムは「全方位外交」の外交政策を採用しており、その基盤は平和・自由・独立・民主主義など普遍的な価値観である。ベトナムに関しては私も同様に「全方位外交」である。

 大阪府会議員の先生の皆さんが、ベトナム訪問されて、特にハノイで河内音頭でベトナム人と文化交流する。こういうことがあっても楽しいではないか。しかし、河内音頭がベトナム人に与える印象は、ちょっと現時点で想像できない。あの力強い太鼓と踊りは、強烈な印象を与えるだろうが、ベトナム人の中に河内音頭の愛好家が増えるかどうかは、やってみないとわからない。

 私は以前から、ベトナム人と関西人は似てると言っているので、河内音頭を応援したいと思っている。この3月に、私の学生がベトナムを訪問する予定だが、その時にも現地の大学生と河内音頭で交流してみようかと思う。でも日本人学生は、おそらく嫌がるだろう。

 でも、「世界で初めてベトナムで河内音頭を踊った」というだけで、最近のシャイな大学生は大いに自信をもってくれると思う。これは良いアイデアだ。「ハノイで河内音頭」。今年の課題のひとつにしておこう。

 

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2007年1月26日 (金)

A4用紙1枚が40万円!:関西経済活性化のために

 先日、東京在住のコンサルティング会社社長にお目にかかった。かつては大阪で仕事をしていたが、今は東京が主要な活動場所ということだった。コンサルティングは大阪で商売にならないという理由だ。

 関西人は、情報をタダだと思っている。このような風土で、コンサルティング業は成立しないという。A4用紙で1枚のレポートを書いて、40万円の請求書を大阪の会社に提出したら、相手にされなかった。それが東京では受け入れられる。この関西と東京のビジネス環境の相違は大きい。

 「東京一極集中」と言われて久しい。東京に情報も人口も商機も集中する。その理由は、上述の実例からも理解できるように、東京では情報がカネになるからであろう。情報が集まる所に商機があり、その情報を求めて人間が集まる。情報にカネを払わない関西から、情報が逃げていくのは当然である。

 以上のことを考えて、関西活性化の決め手は何か。何も東京の真似をする必要はない。情報にカネを払えとは言わない。「ドケチ」や「厚かましい」のは関西人の特質であって、今さら変更は無理だろう。それならどうするか。逆転の発想だ。関西ビジネスは、すべてをドケチで厚かましく進めるのだ。お互いにドケチを容認する。厚かましいと思ったら、こちらも厚かましくすればよい。

 情報などにカネを払わなくてもよい。しかし、こちらも情報をタダで要求する。このような相互の情報のタダ利用ができれば、「情報コスト」は格段に削減できる。完全に東京に対する比較優位性だ。ただし、タダで情報を提供して、それが一方的であれば、その情報提供の相互関係は継続的に成立しないだろう。それが自然の成り行きだ。

 こういう関係は、割り勘をしない韓国人に似ているように思う。いつも年長者に付いていれば、いつも若年者はタダで食事をすることができる。しかし若年者は、さらに若い人に奢らなければ格好がつかない。「あなたも早く人に奢ってあげられるようになりなさい」。これが年長者から若年者に向けたメッセージなのだ。一方的に常時タダメシを食っている人が、周囲から信用や敬意を受けることはない。その程度の矮小な人間だ。

 以上、情報を受けた人は、情報で返してくれればよい。おカネは必要ない。こういうビジネス風土を関西で強化すればどうだろうか。要するに、ビジネス関係から生じる情報ではなく、人間の信頼関係から生じる情報がより重要なのだ。

 このような関西人の開き直りがあれば、関西に情報が集まってくるのではないか。私は「経営情報学科」に所属しているが、情報技術(IT)に関しては単なる利用者にすぎない。私が学生に話す「経営情報」は、経営(=金儲け)に役立つ情報だ。関西で経営情報が飛びかうようになれば、関西経済は活性化するように思う。私は、少なくともベトナムの経営情報を関西から発信したいと思う。私の周辺では、こういった情報が集まり、また発信されつつある。東京からの来訪者も多くなってきた。

 なお、私は原則として無料で情報提供するのだが、そのために、私が副理事長をしている日越経済交流センターの会員もしくはニュース読者になってもらうことを前提条件としている。このセンターで私は無給だが、このセンターから受ける恩恵は大きい。センターという「ブランド」は、おカネでは買えない。だからセンターに貢献する必要があるという理屈だ。個人向けのニュース会員は年間で1万5千円。ぜひ、ご購読をお勧めする。

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2007年1月25日 (木)

母の一周忌を迎えて

 母の一周忌だ。この1年は長かったように思う。

 「なぜ会社を作ったの?」と質問されると、その契機に母の他界があると答えている。

 母の死は、頭の上からの「重し」がなくなったような感じがした。本当に自分が自由になったような気がした。また同時に、一人になったような孤独感。本当の独立と自由を獲得したような感覚。それは、ベトナムのように自ら勝ち取るものではなく、やはり母が与えてくれたのだ。私にとって母は、それだけ「重い」「思い」存在だった。

 いろいろな感覚や感情があるのだが、ここで表現することは控えよう。何らかの文章でそれらを定着させるよりも、自らの感覚や感情のままに思いをめぐらせることが、母に対する供養になるだろう。さまざまな思いを整理するのではなく、自然に駆けめぐることが、故人の冥福を静かに祈ることにつながると考えるからである。

 母の死に比べて、父の死は思いが異なる。余り感情的にならない。やはり同性だからかもしれない。このような家族間の感情や心理に関する議論は、心理学や社会学のどこかで行われているのだろうと想像している。そういった分析よりも、素人は自然の思いのままに任せよう。改めて母に感謝の気持ちを贈りたい。

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2007年1月24日 (水)

ロータス証券投資ファンド管理会社:『株式市場新聞』で紹介

 今日は、久しぶりに大阪弁バーションやで。『株式市場新聞』の第3面に、エライ大きな顔の写真入りで、ワテのインタビュー記事が出ましてん。そやけど名前が間違ごうとる。「芳朗」になってんねん。「義明」という間違いはようあるねんけど、これは普通は許したることにしてんねん。そやけど「芳朗」は初めてや。何か別人みたいな気がするわ。

 次に、この「エライ大きな顔の写真」のことやけど、「エライ大きな」という形容詞は「顔」に掛かるんか? 「写真」に掛かるんか? 難しいやろ。「顔のエライ大きな写真」と書いたって、エライ大きいのは、顔なんか写真なんか、ようわからんわ。

 そこでチョッと考えてみてや。「エライ大きな顔写真」やったら、これは写真が大きいということや。「顔がエライ大きな写真」やったら、顔が大きいということやな。そやけど、これ、どっちも当たってんねん。顔も写真もデカイということや。以上、いろいろ日本語は難しいわな。これ、まったくの余談やな。

 ほんで、記事の内容やけど、これは何度もここで書いてきたことの繰り返しや。そやけど「投資諮問委員会」の委員の皆さんは「設立メンバー」ではないで。これも間違ごうとる。単に助言するだけやし、投資決定には一切責任はないし、現職または元職の勤務会社とロータス社の投資運用には一切の関係をもたないことになってんねん。それを承諾してもろて、投資諮問委員になってもろてんねん。

 そやけど、記者の気持ちはようわかるわ。確かにロータス社は「日系ファンド会社」なんやけど、会長も社長もベトナム人やから、「日系」とは説明しにくいやろな。資金提供は日本側が大部分やけど、融資の形態やし、実際の株式所有は日本側が15%の予定や。「この会社のどこが日系やねん」という批判もあるやろから、そうならんために「日本人の設立メンバー」と説明してくれはってんなと好意的に考えてんねん。

 「日越経済交流センター」のハノイ代表のソンさんが、この「ロータス社」の会長や。このソンさんと株式投資で経済交流するような会社を作ろかという話をワテがしてん。ちょうど去年の今頃や。ほんで、この「ロータス社」を設立するために、ソンさんは「貿易投資促進会社」をハノイに設立し、ワテは「合同会社TET」を日本で作ったんや。この2社の合作が「ロータス社」なんや。

 ほんで、ワテの経験なんやけど、最大の株式を日本側が欲しがっても、将来100%外資の証券管理会社が認可されても、この株式売買ちゅう商売は、ベトナム人でないとできへんで。「モノ作り」とちゃうねん。「モノ作り」やったら、結果が目で見えるやろ。そやけど、株式売買は、そんなわけにいかんで。ベトナム人に張り切って働いてもらわなあかんやろ。日本人が指導するような話でないで。もちろんベトナム人が国際投資をするようになったら、話は別や。

 ほんでな、やっぱしベトナムは社会主義を志向する国なんや。欧米の投資ファンドが「マネーゲーム」やって、利益出してサッと資金を引き上げるようなことやってみ~な。同じようなことが、日本でもあるやろ。ワテがベトナム人やったら、そんなん絶対に許せへんで。市場経済やから、そらかまへんけど、損したベトナム人個人株主だけでなくて、国民全体が投資ファンド会社や、その国の大使館に抗議に行くで。国家財産の海外持ち逃げや。大騒ぎになるで。

 日本だって似てるとこあるワ。ホリエモンや村上ファンドの事件があってから、匿名投資事業組合の規制が今年から強化されるやろ。それに「儲け過ぎ」に対する批判があるがな。「お金儲けは悪いことなんですか?」と村上さんは言いはったけど、そんな発言がある日本ちゅう国も不思議な国や。ホリエモンや村上さんが外国人やったらどうやろ。「エ・ゲ・ツ・ナー」言うて、日本でも法律もっと厳しするんとちゃうか。

 ベトナムでも同じやと思う。ベトナムの「マネーゲーム」で外国人が儲けすぎはあかん。そやから、ソンさんに任せることにしてんねん。日越経済交流センターという友好・親善団体が作った投資ファンドなんやで。そやからこそ、金儲けだけの欧米ファンドに負けられへん。つまり、もっと儲けたるちゅうことや。同じ儲けるんでも、理念・志(=こころざし)が違うわナ。

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2007年1月23日 (火)

人材ビジネスの仕組みと展望:(株)毎日コミュニケーションズ・笹田人事部長のご講義

 昨年12月16日(土)、流通科学大学の特色ある「実学」講義の一環である「21世紀の業界展望」は、(株)毎日コミュニケーションズ・管理本部人事部長の笹田大介氏を特別講師として招聘し、ご講義を賜った。このブログでの報告が、年末の私のベトナム出張などもあり、遅くなってしまった。受講生を始め皆さまのご容赦を賜りたい。

Dsc08976  最近のベトナムにおける人材ビジネスは活発だ。特に理工系ベトナム人に対する日本の中小企業の求人が急増している。このためには日本側の人材派遣会社とベトナム側の人材派遣会社が契約することが必要だ。ベトナムの人材情報は、日越経済交流センターに問い合わせていただきたい。http://www.j-veec.jp/ 講師の笹田さんはベトナム訪問の経験があり、講義後にベトナムの話題で1時間も盛り上がった。これが「出会い」というものである。

 さて、ご講義では、いくつかの日本の雇用状況や人材ビジネスの特徴が指摘された。
 (1) 日本の人件費は世界最高水準。
 大学新卒の年収は残業代も入れると、250万円から400万円。アメリカでも2万5千ドル程度。したがって日本で生産すれば、コストが高い。そこで生産が海外移転される。また、日本では付加価値の高い商品が生産される。

 (2) 会社にとって個人報酬の1.5~1.8倍の人件費がかかる。
 したがって企業は正社員を少なくしたい。正社員に期待されるしてもらいたい仕事は、マニュアル化できない仕事、判断が必要な仕事である。したがって正社員以外の多様な雇用形態が生まれる。仕事に応じて雇用形態も変わる。受付は派遣でよい。レジ打ちはアルバイト(=パート)で十分だ。このような区別が実際の企業では行われている。

 (3) 日本の人材ビジネスには次の種類がある。
 ①人材派遣、②人材紹介、③紹介予定派遣、④再就職支援事業。これらは「対面型ビジネスモデル」である。これに対して、①新卒学生向け求人サイト、②転職希望者向け求人サイト、③アルバイト・パート求人サイト、④派遣社員向け求人ポータルサイト、⑤転職者向け求人ポータルサイト。これらは、企業対多数の「情報発信型ビジネスモデル」である。以下、それぞれの特徴は次の通りである。

 ★人材派遣業: これらの人材ビジネスは、15年間で年平均13%の成長を示し、人材派遣業の市場規模は、2005年度には2.5兆円に達している。今後5年間も成長は持続するとみなされている。欧米企業の派遣社員の割合は3%と言われており、その数値に日本は達していないので、まだまだ成長の余地はある。

 ★人材紹介業: 年間の成長率は10%超であり、2005年度の市場規模は1500億円である。紹介業者は、企業側から採用者の年収の35%を報酬として受け取るのが業界の相場である。もちろん一律に80万円といった報酬の場合もある。派遣から正社員に移行する場合は、紹介予定派遣と呼ばれる。この人材紹介業には、再就職支援事業が含まれる。

 ★求人情報業界: 市場規模は、未上場企業が多いので正確には把握できないが、2004年度に600億円、2007年度には1000億円超になると推定される。この求人情報の大手2社がリクルート社と毎日コミュニケーション社である。前者の「リクナビ」が8000社、そして後者の「マイナビ」が6000社の求人情報を掲載している。これらの情報業界は、大手2~3社に集約される傾向がある。

 ★転職者向け求人情報: 市場規模は不明。転職情報の提供だけで1000社ある。現代の世相では転職に抵抗感がなくなっている。転職者情報は、パートやアルバイト求人情報と重複する場合も多い。ただしパートやアルバイト(注:この両者の用語に厳密な区別はない)は、求人の回転が早く、広告掲載の単価は数万円であるが、転職者向け求人は、数10万円から数100万円になる。この広告主は、派遣者向けの求人をする派遣会社である。

 以上が人材ビジネスの概要である。業界は、総合人材サービスを提供する大手企業と、ある人材に特化・専門化した企業とに二極分化する傾向がある。後者には、たとえば情報技術(IT)技術者や障害者の求人などがあり、きめ細かい対応が特徴である。

 おそらく私見では、これから将来、より多くの外国人が日本の人材ビジネスの主役になることは間違いない。実際、たとえば今日でもベトナム人のエンジニアや数学専門家の採用を希望する企業がある。このような場合、そもそも外国人としてのベトナム人を受け入れるような寛容性が日本社会にあるのだろうか。これは、「人材ビジネス」といった企業レベルの話ではなく、日本政府や日本社会の問題である。さらに言えば、われわれひとりひとりの個々人の問題である。

 このように人材ビジネスは、今後ますます国際的な展開を見せると予想される。また企業の経営資源の中で、やはり最重要な要素は「ヒト」である。これに異論はないだろう。それだけに、人材ビジネスは、さらなる成長が期待される業界とみなされる。

 貴重なご講義を賜った笹田大介さんに、心から御礼を申し上げます。御礼が遅くなり、恐縮でした。さらに近い将来に、共通のベトナムの話題で再び盛り上がることを楽しみにいたしております。

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2007年1月22日 (月)

ベトナム株式市場の高騰:強気100%で「問題ない」か?

 本日付けのNNA(インターネット新聞)には、以下のようなベトナム株式市場に関する記事と私のコメントが掲載された。

 ホーチミン市証券取引所の株価指数、VNインデックスは先週19日、前日比39.96ポイント(4.06%)の大幅上昇となり、1023.05ポイントと過去最高を更新。初の1000ポイントの大台に乗せた。特に今年に入ってからの上昇は顕著で、初取引の終値741.27ポイントからの上昇率は38%に上っている。

 私のコメントは、100%強気だ。行け行けドンドン。かつての日本におけるバブル経済前の雰囲気だ。当時(1989年末まで)の日本の様相を想起すれば、ベトナムの株価高騰が危険な領域に入る時期は、ベトナム人一般国民の動向に着目して判断すべきだ。

 たとえばハノイやホーチミン市の大学の中に「株式研究会」が結成されたり、一般に貧乏な地方出身学生が、株式投資は儲かるというので、資金を出し合って株式を買い始める。私の顔なじみのホテルの中年女性経営者は、保守的でケチなのだが、この女性が株式投資を始める。タクシーの運転手が「私も株で儲けた」なんて言い出す。こうなれば、いよいよ株式ブームは終焉=転換期を迎える。学生や主婦や一般国民が株式投資に乗り出すと、株式市場に流入する資金供給が限界に近づいたことを意味する。

 資金供給が継続する限り、株価は上昇する。この意味で、バブル崩壊の損失を回避するためには、資金供給の動向を注意深く見守ることだ。ベトナム現地の証券会社や証券投資管理会社は、実際に株式売買の手口を把握しているので、この資金供給を鋭敏にに感じることができるだろう。さらには、上述のような一般国民の動きを見ておく。

 今後のベトナム投資における最大の懸念材料は、大規模な投資ファンド間の株式所有の交代が円滑に進むかどうかである。膨大な資金量をもった外国人投資ファンドが、投資資金を回収するために株式を売却する。この株式の「受け皿」があるかどうか。この局面が、ベトナム株式市場の健全な発展にとって重要なポイントだ。

 私は、この時期までに企業や国民の所得が向上し、外国人投資ファンド株式が、ベトナム人の個人や法人の株主に移行することが理想だと思っている。もちろん新たな外国人投資ファンドが参入することもありうる。

 今後、政府当局はバブル懸念を何度も表明するだろう。株価収益率が異常に高まることもあるだろう。しかし資金供給が継続する限り、ベトナム株式は「行け行けドンドン」で問題ない。この意味で、今は一番、ベトナム株式投資家にとって幸福な時期だ。最大の問題は「行け行け」路線から後退・撤退する時期の見極めだ。また、どのようなシナリオで後退・撤退するかだ。ここで、冷静で客観的な分析と決断が求められる。ただし、この時期の到来が、まだ数年先であることは間違いない。 

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2007年1月21日 (日)

大学入試センター試験の監督をした

 今日は日曜日であるが、「大学入試センター試験」の監督業務が、勤務先の流通科学大学あった。私の担当は午後の後半、理科②と理科③であった。

 全国一律の試験であるから、公平・公正な実施が当然である。したがって「マニュアル」が重視される。私は性格的に「マニュアル」に従った行動は嫌いだが、このセンター試験は別格だ。試験の『実施要項』を正確に踏襲することが求められる。

 無事に試験業務を済ませたので、ホッと一息である。しかし、たとえば試験終了後に「皆さん、お疲れ様でした」とか「気をつけて帰ってください」とかを言いたいのが人情だが、このセリフは「マニュアル」にないので言わないことになっている。

 「マニュアル」とは、あらゆる状況に対処できなければならない。この意味では、こういった試験官の心情をも反映させた内容でなければならないと思う。ただし仮に、このセリフが「マニュアル」に入れば、感情が伝わらない空虚な言葉だけになる場合もある。それでは受験生に対して失礼だ。

 公平・公正という原則を反映した「マニュアル」さえ厳守すれば、それ以外は柔軟に対応すればよいと思う。もし、この「柔軟な対応」に不都合があれば、受験生に抗議する機会を積極的に提供すればよい。たとえば試験の最後に、「この試験について不公平・不都合・不正などがあると思えば、今すぐに手を高く上げるか、本日午後9時までに試験場本部に申し出てください」という文言を「マニュアル」に挿入すればよい。

 この指示によって「柔軟な対応」は強く規制されるとみなされる。試験官は、今まで以上に緊張すると想像される。しかし少なくとも、試験の最後に「皆さん、ご苦労さまでした」という発言が自由にできるようになる。この発言を不公平とか不正と指摘する受験生はいないだろう。

 以上の発想は、経済活動を政府の規制によって調整するか、市場メカニズムによって調整するかという問題に似ている。前者は、すべてを「マニュアル」で規制する。他方、後者は「マニュアル」を最小にしておき、それ以外は受験生からの抗議発言によって規制する。私見では、後者の方が教育的であると思う。市場の自由化・開放。規制緩和。これらの潮流に合致した方法だからである。 

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2007年1月20日 (土)

今日は休日

 久しぶりに休日だ。

 休日だから、休日にしよう。

 健康管理も重要な仕事だ。

 今日は、以上で終わり。

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2007年1月19日 (金)

帝国ホテル大阪のパーティー:多彩で多忙な1日

 「日越経済交流センター」で朝から、『株式市場新聞』の記者の取材を受けた。「ロータス証券投資ファンド管理会社」の設立についてだ。その記者は、約20年前に日本証券経済研究所・大阪研究所の故・熊取谷(くまとりだに)所長から話を聞いたことがあるそうだ。私の研究所在籍中に熊取谷さんは顧問であった。

 熊取谷さんと一緒に当時、住友生命会長であった新井正明氏にお目にかかる機会があった。30歳前後の私は「大物財界人」に会うことに緊張していたが、熊取谷さんは「きみも専門分野で仕事してきたのだから、自信をもてばよい」という励ましを頂戴した。これは、その後の「大物○×」氏に面会する時に何度も思い出した言葉だ。

 その後にセンターで何人かの方々とお目にかかった。ベトナム株式投資に私が関わり始めてから1年以上になるが、私の比重は「ベトナム」であり、「株式投資」ではない。「株式投資=金儲け」という連想が働いて、ベトナムに関係ない「金儲け」の話が来ることがある。でも、あまり強い関心はない。しかし、それだからこそ金儲け最優先の各種の「ベトナム投資ファンド」と差別化され、その結果として好業績が残せる。この「好循環」のパターンに持ち込むことが当面の重要な課題だ。

 その後、夕方から帝国ホテル大阪で「きよた総合法律会計事務所開設披露パーティー」に出席した。東京の帝国ホテルで先週にホッとしたばかりだが、大阪ではホッとする暇もない。最近は帝国ホテルに縁がある。事務所長の清田冨士夫先生と青木理恵先生は、以前の事務所で会社設立の相談でお世話になった。約300人の大規模なパーティーで、清田先生のお人柄を反映した心のこもった集まりであった。

 同じテーブルには、前衆議院議員の海江田万里(かいえだ・ばんり)氏がおられた。180㎝を超える長身で甘いマスク。同性から見てもモテそうだなと思った。でもタバコを愛好されているのはちょっと?!だった。名刺を交換して「ベトナムやってまんねん」というような挨拶をして、「また大学の講演会に来てください」という話をした。そう言えば、以前に流通科学大学で塩爺(塩川正十郎氏)を講演会に招聘したことがあった。前述の熊取谷さんの話ではないが、あまり有名人に対しても緊張しなくなった。ドキドキした青年時代が懐かしいほどに、最近は厚顔無恥になってきた。

 静謐(せいひつ)な研究生活と正反対の多彩で多忙な1日であった。しかし研究生活は、必ず穏やかで静かにする必要はない。大学にとって研究は必要不可欠だが、研究内容や研究方法までは強制されていない。自らの独創的な知見を広く普及する。研究と教育の本質はこれだろう。沈思黙考よりも、走りながらに考えるアイデアが私の特性であるのかもしれない。いろいろな研究方法があると私は思っている。

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2007年1月18日 (木)

ベトナム株価高騰の原因は何か?:株式市場の発展法則

 新年を迎えて、ベトナム株式が高騰している。その理由は何か? また、それは「バブル」ではないのか? これらの問題を考えてみよう。

 ベトナム株式価格の高騰の原因は、主に次のようであると考えられる。
(1)新しい証券法が新年から施行された。
(2)ベトナム人大衆投資家の増加。
(3)外国人投資家・外国人投資ファンドの投資額の増加。
(4)証券会社・証券投資管理会社の増加。

 (1)は、(2)・(3)の背景である。また、証券会社や証券投資管理会社の最低資本金が(1)によって上昇するために、昨年の駆け込み申請と認可があった。これらの会社が積極的に投資を開始しつつある。(4)も株価上昇の要因である。

 この株価急騰について、企業収益以上の「バブル」という見解がベトナム国内にある。この「バブル」という指摘は、ベトナム当局がベトナム国民に警戒を促す意図があると考えられる。さらに言えば、ベトナム国民の政府批判や社会不安を回避する意味がある。これらが株価暴落で生まれることは、ベトナム共産党が最も見たくない悪夢である。要するに、「バブル警戒報」は経済的よりも政治的な理由で発信されている。

 これまでのブログでも説明したように、外国人投資ファンドの膨大な現金が、優良株式を割安(適正価格)で購入するために蓄積されている。これらの資金が、大衆投資家の「狼狽売り」による株価下落時に買いに動員される。株価下落の「下支え」だ。短期投資目的の大衆投資家の売買が、長期投資目的の外国人投資ファンドによって買い支えられる。

 長期投資目的の外国人投資ファンドは、短期的な株価変動に鈍感だ。投資方針は長期持続。このような状況は、浮動株の減少を意味する。その結果、株価の乱高下が生まれやすいし、現在の株価は割高という指摘も当たっている。

 以上の話は、統計に裏付けられたものではなく、私見にすぎない。しかしそれが正しいとすれば、現在の株価高騰や近い将来の株価下落は、ベトナム人や外国人の個人投資家が主役である。これらの価格変動は、長期的な株価上昇トレンドから見れば、単なる微変動である。

 このように考えれば、ベトナム株式市場における今後の最大の危機は、外国人投資ファンドが売りに出る時だ。この大株主の交代が円滑に進行するかどうか? これが問題である。この主役交代が円滑に進むシナリオは、ベトナム法人や個人富裕層の成長に依存している。これらが新たな主役として登場し、外国人投資ファンドの売りを吸収する。そうでなければ、外国人投資ファンドの「売り逃げ」による株価暴落となる。最悪のシナリオ展開だ。ただし、この暴落後にも買いに入る投資家が必ず存在する。これが、株式市場発展の歴史的な法則である。 

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2007年1月17日 (水)

日本以外全部沈没

 この映画は、レンタルの新作DVDで見た。皮肉たっぷりの怪作だ。

 日本人が見ると、ある部分で共感するが、反省の材料にもなる。内容と解説は以下を参照。http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7116

 この映画に対する外国人の意見を聞いてみたい。 また、「韓国以外全部沈没」、「中国以外全部沈没」などの続編を想像するだけでも楽しい。日本映画の実力も大したものだ。

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2007年1月16日 (火)

自宅で露天風呂の勧め

 小さなベランダや庭があれば、子ども用プールを設置。そこに湯沸かし器からホースを伸ばして、お湯を張る。最初はぬるめにしておいて、身体を横たわらせ、次第に熱くする。そこに入浴剤を入れる。これで露天風呂の完成だ。

 空や雲を眺めて、ゆっくりする。新しい視点で自宅を眺めることができる。できることなら、海水パンツをはかない方がリラックスできるが、それは周囲の状況に依存する。

 自宅の近くに温泉施設があるが、そこの入浴料と比較すれば、水道代とガス代はそれほどもったいなくもない。以上、自宅の露天風呂が最高だ。

 子どもは、父親の奇行にあきれているし、妻はあきらめている。これこそ、アホな大学教授の真骨頂なのだ。次は、雪の降る日が楽しみだ。自宅の露天風呂で雪見酒。これほどの贅沢は、なかなかできない。なお、プールは大き過ぎても小さ過ぎてもよくない。自分の身長に合ったサイズを選ぶ。

 なお、入浴剤の入った残り水を草木に与えることは特に問題ないのだろうか。洗濯の可否は入浴剤の説明書にあるが、そこに草木の散水用の適否は書かれていない。もし草木に障害があるようなら、入浴剤に注意を明記しなければならない。一般にも、残り湯を節水のために散水に使用することがあるだろう。しょうもないことをすると、しょうもないことに気がつく。これもまた、楽しいではないか。

 追伸 入浴剤の中には、以上の注意書きが明記された商品もある。「残り湯には無機塩が多く含まれている」ので、鉢植えや草木には使えないということである。

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2007年1月15日 (月)

2回生ゼミ生にメッセージ:共に学び合うことで長くつきあう

 今日は、本年最初の2回生のゼミ。ゼミでは、これからの予定を話した。2月~3月にはベトナムに行こうと思う。現地のベトナム人大学生と交流して共同で市場調査をする。年末のベトナム訪問では、こういう準備もしてきた。多様な仕事を同時に遂行するのは、私の特技だ。

 また、1年先に迫った就職活動について話した。その場の「付け焼き刃」は就職活動に通用しない。今からの準備が必要だ。それでは何をすればよいか。ただ漫然と時間を過ごさないことだ。目的や目標をもって生活すること。さらに言えば、将来の夢の実現に向かって真面目に取り組む。こんな話をした。

 夢に向かって真面目に真剣に生活している人は、どんな仕事をしていても尊敬できるし、年齢に無関係に感動する。尊敬できる人は、その人から何か学ぶことがある人だ。このような意味で、子どもからも学ぶことはあるし、学生からも学ぶことがある。こういう学生になってほしいと私は期待している。

 共に教え、共に学ぶ。これが教育と学習の理想ではないか。こう考えれば、学生からも学ぶことができる謙虚な先生になることが前提だ。同様に、子どもからも学ぶことができる余裕の親にならなければならない。まさに、教えるということは学ぶこと。表裏一体の関係だ。

 お互いに学び合う。このような関係を作れる営業担当者とお客がいれば、その関係は長続きするだろう。営業がお客に感謝し、お客も営業に感謝する。この感情の相互作用が、「馴染み客」や「固定客」を掴むコツではないか。

 営業が真剣に理想を追求する。その姿勢にお客は感動する。お客は営業から学び、励まされる。こういうお客がいれば、その営業も励まされる。お客は、お金を支払うのだから「神様」と言われるが、支払うお金の対価として商品が営業から提供される。この意味で、営業もお客も対等だ。その当たり前の関係の上に、営業とお客との相互の信頼や尊敬が生まれたら、それは営業にとって固定客であり、お客にとって贔屓店になるだろう。

 信頼と尊敬。そんな人間関係が相互に作れるように謙虚に日々努力する。自戒すべきことだ。

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2007年1月14日 (日)

連続テレビ番組『華麗なる一族』を見る

 日曜日午後9時からのテレビ番組は『行列のできる法律相談所』が私の定番だが、今日は『華麗なる一族』だ。かつて山崎豊子の原作小説を読んだし、さらに映画も見た。当然、これらとテレビ番組とを比較したくなる。なお、この『華麗なる一族』の視聴率は30%を超えたそうだ。

 テレビ『華麗なる一族』では木村拓哉が主役である。この役は、映画では仲代達矢。そうなると、木村と仲代を比較しなければならない。原作の人物(=鉄平)像を見れば、東大工学部卒でMIT留学した専務取締役。仲代には、その雰囲気はあったが、木村にはどうか? 判断の難しいところだ。

 万俵大介の役は、北大路欣也だが、映画では佐分利信。佐分利信は、テレビの『白い巨塔』では東都大学の船尾教授、『日本の首領』では佐倉親分の役。この佐分利に北大路が対抗できるのか? これも評価の分かれる配役だ。

 ここで最大の違和感は、大同銀行頭取の柳葉敏郎だ。映画では二谷英明だった。柳葉の設定は50歳ということになっているが、日本銀行の天下り都市銀行頭取が50歳というのは現実的だろうか? 大蔵省主計局次長の美馬中の役は、映画では田宮二郎だった。田宮は『白い巨塔』では財前教授だ。この田宮の大蔵官僚は秀逸の適役だった。中村トオルは悪くなかったが、田宮が凄すぎる。

 テレビの鈴木京香と、映画の京マチ子。この比較は難しい。個人的に好きなのは鈴木だが、役柄としては京かもしれない。この役柄は、若干の「下品さ」が必要だと思う。この意味で、鈴木は華麗すぎる。

 おそらくテレビ『華麗なる一族』も、映画版と同様にDVD化されると思う。このDVDを買うべきか、買わないべきか。これから考えよう。なお最後に要望だが、大阪や神戸を舞台にした映画やテレビでは、やはり大阪弁を使ってほしい。テレビ『白い巨塔』における昭和版の曽我廼家明蝶、平成版の曽我廼家文童のような大阪文化を象徴するような絶妙の大阪弁の達人が『華麗なる一族』にも登場してほしい。今のところ、笑福亭鶴瓶が、そういう位置づけかもしれない。

 久々のテレビ映画の超大作。今後の展開に期待したい。

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2007年1月13日 (土)

東京から大阪に:スカイプ余話

 今日も午前中は仕事だった。仕事と言うよりも勉強。実務家の方々から学ぶ。これも「実学」だ。せっかくの休日であるにもかかわらず、貴重な時間を頂戴した方々に感謝である。ただし仕事の話に熱中して、せっかくの料理が賞味できなかった。ランチミーティングは、ちょっと工夫が必要だ。

 その後、大阪で夕食を友人と一緒した。ディナーミーティングだ。東京・大阪と多忙だが、大阪での一時はホッとする。帝国ホテルでホッとするのとは、ちょっと違った気分だ。

 東京から大阪に帰ったばかりで、すっかり大阪談義で盛り上がった。大阪は江戸時代からの商都。堂島は、精緻な先物取引の発祥の地。大阪にこそ、金融取引の学校を作るべきだ。アジアからの人材を養成すればよい。大阪大学の本間教授など、大阪に留まって大阪のために仕事すべきだ。東京、東京と東京に集中するのは、おかしいんとちゃうか?

 この友人、ガチガチの大阪人で、ご説は「ごもっとも」。私は「はい、はい」と返事するほかなかった。東京と大阪の相違は、ベトナムで言えば、ハノイとホーチミン市の相違に類似していると指摘されることも多い。しかし今や日本では、経済も政治も東京だ。以前に言われていた東京からの「遷都論」はどうなったのだろうか? 

 しかし考えてみれば、インターネットやスカイプやTV会議が発展すれば、東京も大阪も関係ない。さらに言えば、日本もベトナムも関係ない。実際、帰宅後にベトナムに電話した。ボーダレス(無国境)の時代に東京も大阪もない。このように考えるのが、時代の流れに合っているのかもしれない。

 「スカイプ」について、英字新聞『ジャパンタイムズ』(2007年1月11日)に「無料ネット電話ソフトウェアが拡大している」という記事が掲載されていた。同記事によれば、スカイプ(Skype)は、2003年にルクセンブルグのSkype Technologies SA社が開発したもので、世界で約1億3,600万人、日本では400万人が無料ソフトをダウンロードしている。

 企業利用者も同システムを使用開始している。大手旅行会社のJTBは、ほとんど全従業員のコンピューターにスカイプをインストールしており、日本と外国のスタッフ間のコミュニケーションに無料システムを使用することで、年間約500万円を節約している。ソニーや他の電機会社も、同様の無料の電話ソフトウェアを開発している。

 当然、NTTは、こういった無料電話システムを既存の通信インフラに「ただ乗り」していると批判するのだが、スカイプの日本の広報担当者は、スカイプからNTTには接続料金を支払うので、相互の利益になると反論している。

 今後、個人のみならず企業のスカイプ利用が拡大することは間違いない。映像を付ければ、テレビ電話になり、さらに多額のシステムを導入しなくても、少し工夫すれば、無料でテレビ会議も可能になるだろう。

 このようなスカイプの利用が拡大すれば、まさに通信革命。携帯電話のソフトバンクが「通話料無料」と宣伝して話題になったが、スカイプは本当に無料。技術革新は、世界を変えるという場面を、われわれは目前で観察できるかもしれない。

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2007年1月12日 (金)

東京でホッとする時間:帝国ホテルのロビーにて

 今日は、東京出張。帝国ホテルのロビーでブログを書いている。だからと言って、ここに宿泊しているわけではない。約束の時刻までの「時間つぶし」だ。

 照明を暗くしているが、新聞を読むには不自由しない。柔らかく重厚な雰囲気を感じさせながら、実用にも困らない絶妙の照度なのだと思う。床も絨毯で、より暖かい穏やかな印象だ。さすがに帝国ホテルだ。

 ベトナム出張では、こういった「時間つぶし」に、かつてハノイでは「大宇ホテル」や「メトロポール」を使ったが、最近は走り廻っているので、そういった余裕がなくなった。また大阪や神戸の通常の生活で、ホテルのロビーでゆっくりすることはない。こういった意味で、この時間は貴重だ。

 ホテルのロビーで、その出入りする人々を見ていると、時間の過ぎるのを忘れる。まさに人間観察にとって格好の場所だ。宿泊客よりも、私のような「時間つぶし」や「待ち合わせ」の人々が多いように思う。しかし、そういった人々がいないと、ホテルとしての賑わいがなくなる。名刺交換をしたり、新年の挨拶をしたりして、ホテルから外に向かう。このような光景を見ていると、まさにホテルは人間の出会いの場と言える。

 今日は朝から4社を訪問。今から5社目である。いずれもベトナムの投資ビジネスの話だ。大阪でも同様の話はあるが、どうもスピードが遅いような気がする。東京のビジネスは、その展開にスピード感がある。何かに追い立てられているような焦燥感。それだけ企業間競争も激しく、人間も企業も多いということなのだろう。東京で生き残るのは大変なことなのだと思う。

 この中の1社の女性秘書は、いつも私のブログを読んでいてくれて、わが社も経費節約で「スカイプ」を社内で導入していると言われていた。「スカイプ」を利用した通信経費の削減は、今や常識になりつつあるのかもしれない。

 久しぶりに東京で相対の話を連続して、やや疲れ気味だ。そんな時に、ホテルでゆっくり。ホッとするひと時だ。そうは言っても、ロビーに併設された喫茶コーナーでビールを一杯というわけにはいかない。ベトナムなら、そういう習慣なのだが、ここは帝国ホテル。むちゃくちゃ値段が高いやんか。最後は、やっぱし大阪弁やナ。帝国ホテルで大阪弁。それもエエやんか。

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2007年1月11日 (木)

ベトナム株式投資:ホンマに儲かんねんで!

 今日は、大阪バージョンでいったろか。新年やから、景気のエエ話や。日本で儲かるゆうたら、ホンマに限られた人やけど、ベトナムやったら、ホンマに普通に儲かんねんデ。

 ウソやと思うんやったら、たとえば、これ見てみ。ベトナムの証券会社の株式や。
 ★BVSC(ベトナム保険証券会社):
 70,000ドン(9月25日)⇒258,000ドン(12月26日)。

 ホンマちょっとの3ヶ月間で3.68倍。証券会社の株価が、これだけ急騰するんやデ。ベトナム株式のブームなんやから、当然、証券会社の株価が上昇するワナ。当たり前の理屈や。こんな株、買(こ)うとったら、ウハウハのルンルンやな。

 でもナ、ディープな情報筋の話では、ちょっとBVSCは上がり過ぎやテ。そこで同じ証券会社やったら、より経営内容が健全なSSI(サイゴン証券会社)に乗り換えた方がエエみたいやデ。でも、そらわからんワナ。神さんちゃうんやから。

 この実例は、額面価格70円の株式を、490円で買(こ)うて、それが3ヶ月後に1,800円になったゆうことや。すごいやろ。ここでの注意は、これが「バブル」と言えるかどうかヤ。PER(株価収益率)なんかで企業分析も必要やけど、PERが高いのは将来性があるからやろ。日本とベトナムのPERを同じ土俵で比べたらアカンと思うデ。ベトナムは発展途上国やろ。発展途上は、エエで。まだまだ発展すんねんから。

 ただ証券会社の業界で注意せなあかんのは、これからは外資系の証券会社が参入してくることや。さらにベトナム株式が日本の証券会社で自由に売買できるようになるかもしらんデ。ちょうど中国株と同じや。そうなったら証券会社の競争激化は必至や。

 ベトナムでは、ちょっと前(1995年前後)にも第1次の建設ブームがあって、そのときはレンガ工場が儲かるいうて、どんどんレンガ工場ができてん。確かにナ、普通のベトナムの建物の外壁はレンガなんやデ。たとえばハノイの「大宇ホテル」あるやろ。5☆クラスのごっつええホテルや。あの外壁もレンガなんやで。ほんで、このレンガ工場の乱立で、すぐにレンガは供給過剰や。ベトナム人ちゅう人間は、ブームに集中して飛びつく傾向があんねん。そやから、証券会社や証券投資管理会社の設立ブームも注意せなあかん。

 でもナ、レンガ工場と証券会社の相違は何や言うたら、そら中身や。レンガは、どの会社で作ってもレンガやけど、証券会社はサービスの質が問題や。証券投資管理会社は運用成績が問題や。ある程度まで数が増えたら、次は質の競争になってくるワナ。

 ここが勝負や。今は、おっきな投資ファンドでも、運用成績がアカンとなったら、それで終わりやデ。ワテが応援しとる「ロータス証券投資管理会社」は、法定の最低資本金ギリギリで設立された小さな会社やけど、運用成績は負けへん自信あるデ。上で紹介したBVSC株式も、設立前の「試験ファンド」でチャンと買(こ)うてんねんデ。でも、これ、ワテがエライんとちゃうデ。エライのはベトナム人や。まいど、おおきに。ベトナム人や。ホンマに。

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2007年1月10日 (水)

ベトナムと日本:スカイプで面接試験

 インターネットの無料電話「スカイプ」が快適だ。何人かの知人から連絡が来て、次第に利用が広がっていく。こういう世界が普及すれば、電話代が無料になる。そのような感覚になる。

 今日は、ベトナムから連絡が来て、弊社・合同会社TETが支援している「ロータス証券投資管理会社」について、日本人投資家向けの広報担当者の「採用面接」を明日にスカイプ経由ですることになった。予め時刻を決めておいて、その時にスカイプで話す。スカイプは画像も使えるから、そうなれば、最善だが、これは今後の課題だ。

 この面接は、日本語のコミュニケーション能力の確認が目的だ。候補者は「日本語検定1級」を取得しているというので、まず問題なく日本語は話せると想像できる。でも、やはり面接では表情や態度などの視覚情報がより重要だ。これが確認できないのは残念だ。

 証券投資管理会社の仕事は、証券市場に関する専門用語が伴う。また、投資対象先は多様な業種に渡るから、幅広い知識も必要だ。そのためには、あらゆるものを吸収する知的な好奇心が求められる。「今、仕事以外で何に関心がありますか?」。こういった質問を電話でしてみようと思う。

 基本的に、ロータス社はベトナムにおけるベトナム人の会社。採用の最終決定は、同社のソン会長やタイ社長に任せる。外国人である私は、単なる助言者・協力者にすぎない。その立場を忘れては、仕事が円滑に進まない。ベトナムのことはベトナム人に聞かなければ、そもそも何もわからないではないか。それを外国人の論理で押し切ることは、必ずしも成功するとは限らない。もちろん議論は必要だが、無理は禁物だ。相互に納得する。

 これに対して、「資本の論理」で「納得させる」という姿勢は、長期的な会社経営を考えれば、どこかでつまずくように思う。ベトナムは市場経済ではあるが、「資本の論理」を全面的に受容した国ではない。それは日本でも同様だ。最近になって強調される企業の社会貢献や社会的責任は、純粋な営利目的の「資本の論理」からは逸脱した主張だ。

 なお、ベトナムの従業員採用で気になることは、社内の学閥だ。同じ大学の卒業生で会社を固めてしまって、それで従業員が馴れ合っても困る。また、学閥から離れた大学卒業の従業員が孤立しても困る。

 こういう時は、私のような外国人の出番だ。公正・公平な視点を提供できるし、私自身、国民経済大学の客員研究員の経験もあり、貿易大学の先生とも親しい。外国人が間に入って、学閥を壊すことは容易だ。しかしロータス社の場合、こういった学閥の傾向は、あまりないようだ。会長と社長が貿易大学の卒業だが、それは同級の親友関係であり、よくある話だ。そのほかの従業員の出身大学について特に偏りはないと思う。

 さらに注意すべきは、日本語を話す従業員とばかり私が親しくならないことだ。従業員には公平に接する。一人でも日本語を理解しない人がいれば、その他の全員が日本語を話せても、日本語で会話しない。これはエチケットだろう。もちろん通訳が必要なときは必要だが、ロータス社の中の会話は基本的に英語だ。タイ社長が英語しか理解しないからだ。

 ただし、ここで「隠し玉」がある。ベトナム語だ。私が得意とする英語とベトナム語の交じり合った話は、何となくベトナム人は理解してくれる。このように自分で思っているだけなのだが、総じて言葉はコミュニケーションの手段にすぎない。元気な声と笑顔があれば、何とかなるのだ。社内を元気にするのも、外国人の役割だと思う。言い換えれば、私の役割はそんなところだ。

 なお、「ロータス証券投資管理会社」の社名は、ベトナムでは「ボンセン証券投資管理会社」と報道されている。「ロータス」は英語でハスの花。ベトナム語は「ボンセン」である。ベトナムの国花だ。英語の略称は、LOTUS IMC。私の役職は、同社の投資諮問委員会の委員長である。 

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2007年1月 9日 (火)

講義が始まる:そして終わり

 新年で初めての講義があった。しかし後期最終の講義だ。私の担当する「比較企業論」では、次のメッセージを学生に送った。

 「ビジネスは信頼が大切」。「特にアジアビジネスを考えるとき、経済規模から言えば、日本は大国。まず日本側が信頼しないと、相手側も信頼しない。でも安易に信用すると騙される。信頼関係の作り方を大学時代に学んでほしい。」

 3回生の研究演習(ゼミ)も今日が最終。これから4回生前期までは就職活動となり、なかなか全員が集まらない。これまで勉強したことを学生に話してもらったが、共通した私の質問(突っ込み)は、「だから、どうしたの? だから、何なの?」。もう一歩踏み込んだ自己分析が必要だと指導した。

 この回答を最初に言ってしまえば、軽くなる。しかし、本質とはそういうものだ。こういった内容を説得的に伝えること。これがコミュニケーション能力だ。営業でも同様だ。最初に「買ってください」と本音を言って、それで買ってくれたら苦労しない。このような本音=本質に至るまでの過程が重要だ。この過程を組み立てる能力。これが、コミュニケーション能力の内容ではないか。相手に本当に言いたいことを伝える。難しいことだが、多数の場数を踏めば上達する。もっともっと学生に話す機会を提供することが重要だと思う。

 以上、今日は大学生に向けてのメッセージを紹介した。ちょいワルでアホな大学教授も、本業の講義では少し真面目なことを話しているのだ。

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2007年1月 8日 (月)

ベトナム株式投資:急激な意識変化を見逃すな!

 『日本経済新聞』(2007年1月6日)「市場の話題」では、ベトナム株式市場の動向が紹介された。「ベトナム国内企業の上場ラッシュ」、「WTO加盟で市場経済化進む」という見出しだ。

 「ベトナムの株式市場が上場ラッシュに沸いている。ホーチミン証券取引所では昨年1年間に上場銘柄数が三倍に拡大した。世界貿易機構(WTO)への正式加盟が決定したことを受け、国内企業は外資系企業との競争激化に備え、株式上場を通して財務の改善や業容拡大を急ぎ始めた」と指摘されている。

 昨年末の私のベトナム取材では、ベトナム企業やベトナム人が株式市場に関心を高めた理由は、WTO加盟というよりも、大手IT企業FPTが株式上場で40万ドンの株価をつけたことが大きいと思われた。1万ドンの額面株式が40倍になったというので、多くのベトナム企業やベトナム人の目の色が変わった。

 昨年8月のベトナム訪問で、ホーチミン市の民間企業に対して私は株式公開の意向を質問した。その時は、友人などの出資で資金は十分という返事だった。その同じ企業が年末には、今年に株式会社化、来年には株式公開、そして上場すると言うまでに考えが変化した。また昨年2月に「本当に株式投資して大丈夫なのか?」、「会社が倒産したら投資資金はゼロになるのでは?」と心配していた法律専門のハノイの大学教授は、今や株式売買で数億ドン(数百万円)を儲けたというので大学内で噂になっている。

 以上のように、明らかに株式市場に対する「風」が変化した。大衆投資家の増加、国有企業そして中小企業の株式公開や上場意欲の向上は確実である。株式市場における株式供給(=株式公開)と株式需要(=投資資金の流入)の双方が、さらに今年も増加することは間違いない。

 膨大な投資資金を抱える外国系投資ファンドは、株価の下落局面で確実に株式取得を進めるだろうから、大きな株価下落はありえない。このように今年もベトナムでは着実な株価上昇が期待される。このような局面での投資戦略は簡単だ。早ければ早いほどよい。「乗り遅れるなベトナム!」だ。

 急速に変化するベトナムから目を離せない。目を離せば、経済や社会の今後の変化を見落とす。そんな印象をもった昨年末のベトナム訪問であった。わずか数ヶ月で「風向き」が変化する。これは怖い。また逆に面白い。ベトナムのことはベトナム人に聞く。この姿勢を忘れずに「100%ベトナム人」を目標にしたい。

 

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2007年1月 7日 (日)

スカイプ(SKYPE)の勧め:通話時間無制限の料金無料電話

 ベトナム人の友人に勧められていたスカイプ(SKYPE)。これを今日から使用することにした。わが家の通信技術も、やっとベトナムに追いついた。

 スカイプとは、インターネットを通した無料のIP電話のこと。私はバッファロー社の「スカイプフォン」を購入。その説明には、次のように書かれている。

 ●世界中への無料通話を可能にした画期的なソフトウェアです。☆ソフト無料。☆使用料無料。☆通話料無料。
 ●さらに、設定も簡単なことが評価され、現在では全世界でダウンロード数1億6000万人、常時オンライン利用者数200万人を超え、ますます増加中です。
 ●スカイプは、P2P(peer-to-peer)テクノロジーを利用して、インターネットを会して直接スカイプユーザと接続する方式を採用していることで、ソフトダウンロードも使用料も”無料”を実現しています。
 ●スカイプのより詳しい情報はスカイプ=オフィシャルサイトをご覧ください。、http://www.skype.com/

 私の購入したスカイプフォンは「簡単セットアップCD付き」だったが、インターネット上からソフトをダウンロードして、パソコンにマイクとスピーカーを接続すれば、すぐに電話通話が可能だ。ただし、通話先もスカイプのソフトがコンピュータにインストールされていなければならない。

 試しに日本と米国の友人や親戚に話してみたが、その音声の鮮明なことに驚いた。まるで隣で話しているように錯覚する。通常の電話機にもつながるのだが、これは有料。相手国によって、通常の国際電話と比較して割安と割高の場合があるようだ。いずれにせよ、スカイプがあれば、国際電話料金は画期的に節約できる。何と言っても相手先が日本や世界を問わず、通話時間無制限・無料なのだ。

 どうして、もっと早くに利用しなかったのだろう。国際ビジネスでは必携だ。ただし何かセキュリティや通信の安定性に問題があるのだろうか。こういうことも自己責任だ。ともかく、しばらく使ってみよう。

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2007年1月 6日 (土)

ベトナムのカニ(CUA)が日本に出現:その名は「えがに」!

 ベトナムにおけるボランティア活動の「スーパースター」である板東あけみさんから、ベトナムのカニ(CUA)が日本にあると教えていただいた。その名前は「えがに」である。

00111 左の写真は、「オリエントホテル高知」のホームページからの引用である。これは確かにCUAだ。感激。この写真の解説によれば、この「エガニ」は高知県でも希少価値のある高級食材だそうだ。数年前に高知でベトナムセミナーの講師をしたことがあるが、その時は、ニンニクたっぷりのカツオを食べたことが記憶に残っている。その高知に、何とベトナムの味があったのだ。http://www.orienthotel.jp/tosayama/sight.htm 

 「正式にはノコギリガザミ、南方ではマングローブガニなどと呼ばれます。東南アジアから日本の南部までに生息しております。渡り蟹とは違います。東南アジアなどでは泥の中に隠れ獲物を捕獲します。高知のエガニはその仲間ですが、違う観があります。高知県では禁漁期間がなく、高知市の浦戸湾では通年とうして、えがに漁がおこなわれます。厳冬期でも温暖な高知県では、「内子」すなわち卵巣をたっぷりかかえたメスが最も美味しいといわれます。身の味は同族のガザミとは全く違い、味が濃厚で重く、特に甘みが強く、濃厚であるにもかかわらず、あと味がさっぱりしているのが特徴です」(以上、上記ホームページから引用)。

 上記の「えがに」の味の説明は、まったくベトナムのCUAに対する私の印象と同じだ。ベトナムのCUAとの比較検討。楽しみだなーーー。高知に行こう。ここで「えがに」は「ええ~がに」なんて、オヤジギャグを学生に言うと必ずバカにされる。

 なお、冒頭の板東あけみさんは、すでに本ブログでも紹介した。ベトナムに「母子健康手帳」を普及させる運動をされており、ベトナム大統領勲章を3回も受賞されている。昨年の11月にベンチェ省で東南アジア諸国を巻き込んだ「国際セミナー」を主催され、大成功だったそうだ。ベトナム政府も全国規模で「母子健康手帳」を普及させる意欲を見せている。まさに彼女は、ベトナムのスーパースターである。板東さんと知り合って、もう8年目かな。情報をありがとうございます。

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2007年1月 5日 (金)

ベトナム私鉄会社設立の勧め:モデルは小林一三

 私のベトナム滞在中、双日社長の土橋昭夫氏は次のように述べている(『日本経済新聞』2006年12月27日)。ベトナムでは「公共交通機関は整備の遅れが目立った」。「これから交通インフラ事業が伸びる」。

 これと同様の話は、ホーチミン市のドンユー日本語学校のホエ校長から伺ったばかりだ。たとえばハノイから中国の雲南省、ハノイとハイフォン間などに民間鉄道を敷設する。ベトナムで最も需要が見込まれる区間に限定した鉄道路線を検討すればよい。今から5年経てば、土地の取得価格は5倍に上昇する。今こそ、私鉄がベトナム進出する好機だ。

 このような交通インフラ関連のベトナム進出は、これまで私は想像もできなかった。従来の発想の図式は次のようである。公共交通インフラ整備=ベトナム鉄道(=国鉄)=ODA資金供与。しかし、よく考えれば、民間の投資であっても投資効率は悪くないと予想される。国鉄と競合するかもしれないが、市場経済に競争は付きものだ。私鉄との競争で国鉄のサービスも向上する。ベトナム政府も歓迎すべきことだ。また国鉄と競合しない路線を私鉄は最初に選択することもできる。

 このビジネスモデルは、ちょうど阪急電鉄の発展を想起すればよい。阪急電鉄の創業者・小林一三のアイデアをベトナムに導入する。私の住む箕面や宝塚歌劇といった観光地を大阪中心部の梅田と結ぶ。その路線を次第に拡大する。それと同時に、各駅周辺の土地を住宅地やショッピングセンターとして開発する。より広く買収した土地を高値で売却して資金調達できる。土地を担保に銀行から融資を受けることもできる。

 かなり多額の初期投資額になるが、少子化の進展する日本に今さら投資するよりも、人口急増のベトナムに投資することで投資資金の回収は可能だと思う。この資金調達に当たって、わが「ロータス投資管理会社」はお役に立てないだろうか。

 新年なので、夢のある話をしましょう。ということで、以上の話題を紹介した。かくして、アホな大学教授の妄想は限りなく広がるのであった---。チャンチャン!!

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2007年1月 4日 (木)

お知らせ:仕事始めに当たって

 コメントの受け付け中止のお知らせ

 今日から仕事始め。私の方は、昨年末のベトナム出張以来、ずっと仕事の感覚が継続していて、お正月の気分になれませんでした。一度、ベトナムの仕事の区切りが付いたら、少し休憩したいと思っています。

 さて、本ブログに対して、これまで貴重なコメントを賜っておりましたが、今日からコメントの受付を中止することにしました。1日に100件を超える非歓迎的な英文コメントが送付され、その対応に時間を取られ過ぎることが理由です。

 ブログの読者の皆さまが、本内容についてコメントされる場合は、お手数ですが、個人的にメールをお送りいただくか、または勤務先の流通科学大学にご連絡ください。

 以上、勝手を申しますが、よろしくお願いいたします。

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2007年1月 3日 (水)

ベトナムにおける中古車の輸入税制:新入手の資料を公開

 昨年末のベトナム訪問は、その経済・経営環境の最新情報の収集も当然の目的であった。その中でハノイの現地法人「ITソルーションズ社」の後藤社長から、中古車の輸入税制について資料を頂戴した。

 後藤さんは、ITビジネスや輸出入業の他に、ベトナム進出中小企業のためのコンサルティングもされている。したがって中古車輸入のような本業と直接関係ない情報についても、ベトナム人スタッフが常に翻訳・収集しているそうである。

 このような調査・研究の環境は私にとって羨望である。大学教授の場合、研究指導する大学院生に対して、自らが直接研究する時間のない研究テーマを提供し、その指導を通じて最新の情報を自ら収集するという方法が一般的である。

 しかしながら私見では、このような方法は「アカハラ(アカデミック=ハラスメント)」の温床となるし、大学院生の研究に対する自主性・自発性の芽を摘み取ることになる。事実、私の指導教授は、研究テーマについて私の自由に任せてくれた。それは当時、研究の進捗から見れば非効率的であったかもしれないが、今になって思えば、自分で創意工夫する習慣がついた。

 このような意図もあり、また適当な大学院生も不在であるために、私のベトナム研究は、これまで単独で情報を収集してきた。もちろん文部科学省や大学から研究費は支給されるが、ベトナム人の常勤調査スタッフを雇用する余裕はない。親しいベトナム人の皆さんや、後藤さんのようなベトナム在住の日本人の方々に最新情報の収集は依存している。だからこそ、ベトナムの皆さんに感謝しなければならない。

 さて、ベトナムの中古車輸入の税制の全体像は、添付ファイルを参照していただきたい。「tax_system.doc」をダウンロード

 中古車の価格査定は難しい。日本では通常、車体の傷や内装の使用状況まで判断基準になると思われる。しかし添付の表によれば、ベトナムでは、エンジンの排気量によって中古車価格は自動的に決定されてしまう。これは、中古車の課税評価に恣意が含まれないということだ。

 たとえば1,600ccの乗用車なら、車体の中古価格は3,000ドルと評価される。これに輸入税額が10,000ドル。特別消費税50%。この計算は、(3,000+10,000)×0.5=6,500ドル。さらに付加価値税10%。この計算は、(3,000+10,000+6,500)×0.1=1,950ドル。以上、合計税額は18,450ドル。中古車価格3,000ドルに対して615.00%の合計税率となる。

 これは、税務当局が簡便に徴税するための制度である。中古車の価格について輸入企業と税務当局に交渉の余地はない。なお、WTO加盟(2007年1月11日)後の輸入税額は、本来なら廃止されるべきものである。もちろん中古車価格は、市場交渉によって決定される。上記の例では3,000ドルであるが、それが実際の契約は2,000ドルの場合もあれば、5,000ドルの場合もある。

 このような制度は、税金を安くしてもらう目的で、中古車の価格を下げるように輸入業者が税務当局に賄賂を贈るといったことと無縁になる。排気量の大小による単純な徴税制度である。

 なお輸入が可能な中古車は、次の3条件を満たさなければならない。①ハンドルは左側(日本と反対)。②走行距離は1万キロ以上。③工場出荷後5年以内。したがって今年の輸入車は、2002年以降に製造された自動車である。

 以上は、拙著(『乗り遅れるな!ベトナムビジネスがいま熱い』カナリア書房、2006年、pp.29ー31)の補足である。さらに、WTO加盟後の新税制の調査が残された課題である。

 最後に付記すれば、ハノイ市内で日産自動車の販売ショウルームが開設されている。これは、ベトナム人が日産の輸入車を販売する目的だそうである。WTO加盟後に輸入税額が全廃されることを見越しての事業であると想像される。機会があれば、この店主にインタビューしてみたい。

  

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2007年1月 2日 (火)

映画『硫黄島からの手紙』:相手を知ること

 元旦は、映画『硫黄島からの手紙』を長男と見に行った。毎月1日は「映画の日」だから、入場料は1000円均一。正月早々にもかかわらず、なかなかの人出であった。

 この映画、第1部の『父親たちの星条旗』も長男と見た。両作品を比べてみて、この第2部がより感動的だ。アカデミー賞のノミネートも可能だろう。戦場の場面のみならず、戦中の日本の大本営や社会の実態がよく描かれている。このように書くと、いかにも私が戦中派の人間ように思われるが、私は、中学生時代に『戦争を知らない子ども達』がヒットした世代だ。私の戦争知識は主に映画や小説に依存している。五味川純平の『戦争と人間』・『人間の条件』シリーズは、私の青春の映画だ。全作品一挙上映のために、朝から弁当をもって映画館に行った。また市川雷蔵の『陸軍中野学校』シリーズ、勝新太郎・田村高広の『兵隊やくざ』シリーズはテレビで何回も見た。

 これら日本の戦争映画の古典的名作と比較して、アメリカ映画である『硫黄島からの手紙』は、まったく違和感がなかった。良くできた脚本だ。ただし当時の日本軍は、小銃を「ライフル」とは呼ばないだろう。英語は敵性語のはずだ。やはり「三八式歩兵銃」ではないのか。これは、少しばかり疑問に思った。また、英語の字幕がなかった。在日の外国人にも見てほしいのに、どうして英語字幕がないのだろうか? また日本人であっても、日本語のセリフを、どのように英語で表現しているのか知りたい人もいるだろう。

 私は、洞窟内で死んだ米兵捕虜の手紙が読まれる場面が特に印象的だった。当時の日本人は敵国アメリカのこと、さらにアメリカ人のことに一部を除いて無知だった。当然、これは想像できることだが、この場面から改めて強いメッセージとして受け止めることができた。現在のわれわれは、当面の問題となっている北朝鮮やイラクの国民の心情や生活をどれほど知っているのであろうか。こういった国々に親しい友達がいれば、また違った意見や考えが出てくるのだろうが、知らないのだから、政府やマスコミの発表や報道を信じざるをえない。

 渡辺謙を始めとして日本軍将兵が家族に向けて何度も書く手紙に匹敵して、この米軍兵士の1通の手紙は重い。まず相手を知ることが重要なのだ。相手の立場を理解する。そうなれば、戦争の抑止力が働く。しかし、いくら理解したからと言って、戦争となれば殺し合わなければならない。相手の国に親近感をもっていても、友人がいても、両国が戦争となれば、相手を殺すか、または自らが「非国民」として監獄行きだ。そういう悲劇的な状況にならないように、戦争を事前に防ぐことが何よりも必要だ。この映画は反戦映画として秀逸だ。

 イラク戦争を開始したアメリカや、それを支持した日本にとって、この映画は深い意味を持っている。大量破壊兵器をもつ危険な国家イラクという情報に基づいた戦争であったのに、それは誤りというよりも嘘だった。そういった情報操作に惑わされた反省を国民はするべきなのだ。アメリカでは、先の中間選挙でそのような結果が出たが、日本では、次の参議院選挙の結果はどうなるのか。

 この映画の第1部ではアメリカの世論操作、第2部では日本人のアメリカについての無知が描かれた。そして共通して戦争の悲惨さや理不尽さが強調された。これらのことで、イラク戦争におけるアメリカの反省を監督・制作者のクリント=イーストウッドは促しているように思われる。

 私の叔父はレイテ島で戦死・玉砕したと母から聞かされた。叔父は、満州(現在の中国東北部)で一旗揚げると言ったり、京都の先斗町で遊んだりしていたようだ。また医者になりたかったそうだ。母から私は叔父の隔世遺伝ではないかと言われていた。このような戦死した叔父のことも、この映画で想起できた。叔父の写真は、昨年1月に亡くなった母のアルバムの中に残されている。

 この映画は、第1部と第2部を合わせてDVDを購入することに決めた。じっくり何度も、そのメッセージの意味をかみしめたいと思う。

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2007年1月 1日 (月)

謹賀新年:気持ちを新たに夢の実現に向けて

 謹賀新年

 本年もよろしくお願い申し上げます。

 さて今日は、2年間に渡る問題の解答を発表。昨日の問題は、「アホな大学教授がホーチミン市のタンソンニャット空港で没収された「正月用品」は何か?」。その正解は(2)カニ(CUA)。以下、少し解説する。

 (1)の爆竹は、もちろん機内持ち込み厳禁。それにベトナム国内で販売自体が禁止。爆竹の使用は1995年1月から禁止された。テト(旧正月)で爆竹を使用して、毎年のように死者が出たり、また爆竹使用が浪費とみなされたからだ。その代わりに、テトの前には政府が花火を打ち上げて爆竹禁止に伴う国民の不満を解消している。私は1999年にテト前夜の花火をハノイのホアンキエム湖で見たが、まるで対空射撃のようなすさまじさだった。

 (3)のニュクマム(魚醤)は、ベトナム航空の国内線の持ち込みは禁止だが、国際線は問題ない。国内線が禁止になった理由は、あるベトナム人が国内線に持ち込んで、ニュクマムを機内にこぼしてしまった。その異臭のために、しばらく飛行機が使用不能になったからである。私は、ハノイからホーチミン市に移動するときに、ニュクマムの没収を経験した。しかし国際線は大丈夫だ。無事に日本に持ち帰っている。

 さて(2)のカニは、その機内持ち込み禁止の理由は、カニが死んで異臭を放つという理由だった。昨年30日の帰国直前に子持ちのカニ(CUA)を1キログラム=22万ドンで購入。3匹で2キログラム少しだった。通訳のTHAMさんは、少しでもカニを長生きさせようと、段ボールの箱を買ってくれて、ご丁寧にも箱に穴まで空けてくれた。このカニを「湯がく」ためには、ビール1本を使うとよいそうである。

 出国検査を通過するまでは持ち込めたが、機内案内後の最終の手荷物検査で引っかかった。女性の検査官が「見せてみろ」と言うので、箱を空けて私は「ほら見て元気でしょう」と応じた。その後の会話が楽しかったので、私は素直に従った。検査官「カニは死んでる」。私「イヤ、元気だ」。検査官「あなたは元気だが、カニは元気でない」。私「私もカニも元気だ」。登場時間も迫っていたので、ここで粘ることはヤメにした。最後は「シン・モイアン」(どうぞ食べてください)と言ってチケット入り口に向かった。検査官の顔は嬉しそうに見えた。

 この事件の疑問は次の5点だ。(1)カニが本当に元気なら持ち出しできたのか。(2)手荷物でなく荷物を預けたら持ち出しできるのか。(3)生きてるカニでなくて、湯がいた後の調理ガニなら持ち出しできるのか。(4)カニを冷凍すれば大丈夫なのか。(5)持ち出せたとしても関西空港で持ち込みできるのか。

 このカニは、日本人も大歓迎すると思う。肉も豊富だし、特に子持ちカニの卵は珍味だ。ベトナムでも貴重だから、上記のように値段も高い。日本で本格的に販売できないか? 「顧客の不便や不都合を解消する」。「顧客のニーズを満足させる」。これらは、新しい商品やサービスを考えるための初歩だ。いつも学生に教えていることだ。少なくとも私には、子持ちカニを日本でも食べてみたいという強いニーズがある。ビジネスになるかもしれない。

 今年は、設立されたばかりのベトナム株式投資の「ロータス投資管理会社」を軌道に乗せる夢もあるが、以上のカニを日本で食べるという夢も実現したい。このお正月に簡単にベトナムカニを食べていたら、それで終わりだ。夢は生まれない。困難や障害があるからこそ、それを乗り越えた先に夢が見えてくる。人生に夢があれば、それは楽しい。夢がなくなったら、次の夢を作ればよい。夢のある人生。これって幸福だと思う。

 今夜は初夢の日だが、もう以上のように夢を見たので、ゆっくり休むことにしたい。本年の皆さまの夢の実現を心から祈念申し上げたいと思います。

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