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2007年1月26日 (金)

A4用紙1枚が40万円!:関西経済活性化のために

 先日、東京在住のコンサルティング会社社長にお目にかかった。かつては大阪で仕事をしていたが、今は東京が主要な活動場所ということだった。コンサルティングは大阪で商売にならないという理由だ。

 関西人は、情報をタダだと思っている。このような風土で、コンサルティング業は成立しないという。A4用紙で1枚のレポートを書いて、40万円の請求書を大阪の会社に提出したら、相手にされなかった。それが東京では受け入れられる。この関西と東京のビジネス環境の相違は大きい。

 「東京一極集中」と言われて久しい。東京に情報も人口も商機も集中する。その理由は、上述の実例からも理解できるように、東京では情報がカネになるからであろう。情報が集まる所に商機があり、その情報を求めて人間が集まる。情報にカネを払わない関西から、情報が逃げていくのは当然である。

 以上のことを考えて、関西活性化の決め手は何か。何も東京の真似をする必要はない。情報にカネを払えとは言わない。「ドケチ」や「厚かましい」のは関西人の特質であって、今さら変更は無理だろう。それならどうするか。逆転の発想だ。関西ビジネスは、すべてをドケチで厚かましく進めるのだ。お互いにドケチを容認する。厚かましいと思ったら、こちらも厚かましくすればよい。

 情報などにカネを払わなくてもよい。しかし、こちらも情報をタダで要求する。このような相互の情報のタダ利用ができれば、「情報コスト」は格段に削減できる。完全に東京に対する比較優位性だ。ただし、タダで情報を提供して、それが一方的であれば、その情報提供の相互関係は継続的に成立しないだろう。それが自然の成り行きだ。

 こういう関係は、割り勘をしない韓国人に似ているように思う。いつも年長者に付いていれば、いつも若年者はタダで食事をすることができる。しかし若年者は、さらに若い人に奢らなければ格好がつかない。「あなたも早く人に奢ってあげられるようになりなさい」。これが年長者から若年者に向けたメッセージなのだ。一方的に常時タダメシを食っている人が、周囲から信用や敬意を受けることはない。その程度の矮小な人間だ。

 以上、情報を受けた人は、情報で返してくれればよい。おカネは必要ない。こういうビジネス風土を関西で強化すればどうだろうか。要するに、ビジネス関係から生じる情報ではなく、人間の信頼関係から生じる情報がより重要なのだ。

 このような関西人の開き直りがあれば、関西に情報が集まってくるのではないか。私は「経営情報学科」に所属しているが、情報技術(IT)に関しては単なる利用者にすぎない。私が学生に話す「経営情報」は、経営(=金儲け)に役立つ情報だ。関西で経営情報が飛びかうようになれば、関西経済は活性化するように思う。私は、少なくともベトナムの経営情報を関西から発信したいと思う。私の周辺では、こういった情報が集まり、また発信されつつある。東京からの来訪者も多くなってきた。

 なお、私は原則として無料で情報提供するのだが、そのために、私が副理事長をしている日越経済交流センターの会員もしくはニュース読者になってもらうことを前提条件としている。このセンターで私は無給だが、このセンターから受ける恩恵は大きい。センターという「ブランド」は、おカネでは買えない。だからセンターに貢献する必要があるという理屈だ。個人向けのニュース会員は年間で1万5千円。ぜひ、ご購読をお勧めする。

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