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2006年12月27日 (水)

先入観や思い込みを捨てる:夢が実現する国ベトナム

 本日27日の午後、ベトナム財務省・国家証券委員会は「ロータス投資管理会社」の設立を正式に認可した。旧証券法下で最後の最小の投資管理会社の誕生だ。

 ちょうど1年前の今頃、会長のソン氏と私が証券管理会社の設立を考えた。日本からベトナムに株式投資した資金を日本に正規に持ち帰るには、ベトナムの証券会社か証券投資管理会社を通さなければならない。それなら会社を設立しよう。どちらの会社の設立資金が安いか。今年から来年が株式上場のラッシュ。早く設立しないと間に合わない。こんな会話が「ロータス投資管理会社」の設立の発端だ。

 自分だけで内緒にベトナム投資して、自分だけが儲けてもよかったのだろうが、それができないのが私の性格だ。最初にソン氏に株式投資の話をしたら、彼は「私は決めました。先生に付いて行く」と述べた。その後に彼は、国家証券委員会が主催する証券業務の資格取得のための勉強を始めた。「先生に付いて行く」なんて言われたことは、これまでに私は経験がなかった。このセリフを言われて、感動しない先生はいないだろう。「何とかしてやろう」と思うではないか。

 このブログを読んだ日本人学生にとって、これからは「先生に付いて行く」が単位取得のための「決めゼリフ」になるかもしれない。しかし順序を間違えてはいけない。このセリフを言ってから本気で勉強するのであって、今まで勉強しないで、このセリフを言っても無意味である。他方、このブログを読んだベトナム人が、「先生に付いて行く」と集まってきたらどうしよう? 新興宗教の教祖になれるかもしれないと思うが、こういう主体性のないベトナム人には「どこに行くの?」と質問しなければならない。

 さて、これから私はソン氏に付いていこうと思う。ベトナムのことはベトナム人が一番だ。日本のやり方をベトナムに持ち込んでも、おそらく失敗するだろう。コンピュータによる株式トレーディングがあるが、それが今のベトナムに適用できるか。日本の常識や先入観を捨てた方がよいと思う。ベトナムの現状認識に基づいた活動が望ましい。創意工夫。これはベトナム人が得意とする能力だ。この点は日本人に似ている。

 日本では想像もできない証券会社をベトナムで設立してしまった。私の率直な気持ちだ。不可能なことが可能になるベトナム。夢が実現するベトナム。このようなことを実感する。これは私だけでなく、私の身近な在ベトナムの日本人も実証している。雪国の認知症の母親をベトナムで介護する。技術職人が社長になる。単品メーカーが総合メーカーに変身する。普通の人が日本語教師になる。

 以上、日本でダメと思っても、日本で無理と思っても、それがベトナムで可能になるかもしれない。ただし、どのような場合でもベトナム人の支援や助力がなければ実現しない。ベトナムに感謝するべきなのだ。ベトナムで仕事をしていて、ベトナムが嫌なら、日本に戻ればよい。ベトナムで仕事をするなら、少なくともベトナムを理解し、ベトナムに敬意を払うことを忘れてはならない。ベトナム人は、その姿勢や態度を見つめている。

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