« 「第3回ベトナム日本学生学術交流集会」が神戸大学で開催:ベトナム人の優秀性を実感した | トップページ | 母校ベトナム人留学生の活躍:研究報告の注目点(2) »

2006年11月 5日 (日)

ベトナムの「すそ野産業」育成策:研究報告の注目点(1)

 昨日開催された「VJSE KOBE 2006」(第3回ベトナム日本学生学術交流集会)で報告された研究の中から、いくつか注目される論点を紹介してみよう。

 写真は、経済経営中央研究所(CIEM:Central Institute for Economic Management)教授・ヴォ=チ=タイン博士である。今回の研究Dsc08918_1集会のためにハノイから招聘された。オーストラリアで博士の学位を取得され、国際標準の研究者である。

 報告は、ベトナムのWTO加盟の影響が概観された。激化する国際競争においてベトナム産業政策は、すそ野産業の育成が重要であると指摘された。これは政策研究大学院大学のツゥイさんの報告でも指摘されている。

 いわゆる委託加工輸出企業に対して、原材料や部品を提供する国内企業が未成熟である。後者が「すそ野産業」企業である。この両者の連携が強化されれば、ベトナム経済は飛躍的に発展する。このために「すそ野」産業を政府が支援するべきだという。

 これは、貿易収支黒字化を目標とするなら当然の主張である。しかしAFTA実施やWTO加盟を考えれば、新たなビジネスモデルがあってもよい。隣国・中国との競争を考えれば、高品質の部品産業国家としてベトナムを位置づける。

 トヨタベトナムの「輸出センター」がそれである。この輸出は、トヨタ完成車ではなく、トヨタ部品を対象にしている。ベトナムが世界のトヨタ部品の供給国となる。より一般に言って、日本のすそ野産業を支えてきた中小企業の後継者不足問題は、ベトナムで解決する。ベトナム政府は、東京都大田区や東大阪市と経済連携協定を締結する。このような本格的な構想があってもよい。

 ヴォ教授の報告を聞いて、以上のようなことを考えた。

  

|

« 「第3回ベトナム日本学生学術交流集会」が神戸大学で開催:ベトナム人の優秀性を実感した | トップページ | 母校ベトナム人留学生の活躍:研究報告の注目点(2) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7888/4070623

この記事へのトラックバック一覧です: ベトナムの「すそ野産業」育成策:研究報告の注目点(1):

« 「第3回ベトナム日本学生学術交流集会」が神戸大学で開催:ベトナム人の優秀性を実感した | トップページ | 母校ベトナム人留学生の活躍:研究報告の注目点(2) »