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2006年11月15日 (水)

流通科学大学FD研修会:ワークショップ開催

 今日は、久しぶりに大学の話題。流通科学大学では、この数年来、ほぼ毎月のようにFD研修会を実施している。「高度教育推進センター」が主催。教員の参加も多く、Pict0033その成果を出版物にもしており、 他大学に比較して、熱心な活動である。(注:通常の大学は「FD委員会」という取り組みであるが、それを本学は「センター」として格上げしている。)

 このFDとは、フロッピーディスクのことではなく、FD(ファカルティ=デヴェロップメント)。要するに、大学教員の教員としての力量を高めるという趣旨である。より広義には、教育内容や教育方法の向上・改善のための全学的な取り組みのことである。学生が教員を評価するアンケートをするのも、このFDの一環である。

 今日のテーマは「私語対策」をどうするか。私の場合、たとえば担当の「企業論」は、かつて500名の受講生があったが、今や最大でも200名程度である。その理由は、講義回数を増やしたからである。前期だけだった講義を後期にも実施する。このようにすれば、時間的な講義負担は増えるが、それぞれの講義での私語は格段と減少する。学生の隅々にまで目が行き届くからである。

 さらに私のノウハウは、学生に名札を作らせて、それを机の上に置かせる。こうすると名前を呼びかけることができる。質問したり、注意したり、何かと便利だ。「そこの君」とか「はい、あなた」というよりも、「○●くん」と呼ばれた方が教育的だろう。また同時に、不特定多数の匿名という環境から、固有名詞の環境になれば、学生の緊張感も高まる。

 以上を実施するためには、対話式の講義が不可欠だ。教員が即座に答えを言わない。たとえば、このブログのように「FDとは×××ということです」と定義を先に話すことが一般の講義では多いが、そうではなく、まず「FDとは、何だと思いますか?」と学生に質問することから始めるのだ。

 これには時間が余分に必要だが、それでも学生に考える時間を提供するのはよいことだ。受動的な姿勢が、能動的に変化する契機になる。「どう思いますか」と私語を促進している講義に限って、私語はない。皮肉な現状だ。

 以上、私の私語対策の工夫だが、それ以外にも参加教員が真剣に考え、議論した。流通科学大学の場合、十分にFDについて議論をしてきた。次の段階は、教員の中の議論に学生を巻き込むことだろう。その試みもすでに始まっている。議論の段階から学生を加えていく。教員と学生が一緒になって教育を改革する。これがFDの理想だろう。

 このような大学改革は、昨日に講義したJICA主催・IBO実施の「ベトナム人ビジネス研修」で私が講義した「5S導入」の実施方法と共通している。「管理者から従業員に指導・命令・強制するのではなく、管理者と従業員が議論して、納得して合意することが重要なんです。そうしないと長続きしない」。これは5Sの中の「躾け」での要点だ。

 この「管理者」を「教員」、「従業員」を「学生」に代えれば、5S実施はFD実施にも共通する。「時間はかかっても、学生を信頼して学生に任せる姿勢が重要だ」。この「学生」を「ベトナム人従業員」に代えれば、それは昨日の講義でのセリフだ。このJICAのベトナム人ビジネス研修については、後日に紹介する。

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