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2006年11月19日 (日)

ベトナム証券法の概要(上)

 今日と明日は、Vietnam Economic Times, Issue 152, October 2006, pp.50-51 に依拠して、「ベトナム証券法」の概要を紹介する。 この法律の全文は、日越経済交流センターが毎月発行している『日越経済交流ニュース』で連載・紹介される予定である。

 証券法(以下では法と略記)が2006年6月29日に国会を通過し、2007年1月1日に発効する。法は、証券の諸活動を統制する包括的な規則を提供する。

 その目的は、効率性・安全性・透明性・公正性を伴って証券市場が機能することと、証券投資家および関係者の正当な権利と利益を保護することである。法は11章・136条で構成され、その内容は次の通りである。

 (1) 規則の範囲:法は、証券公開・証券上場・取引・売買・投資・証券サービス・証券市場について規定する。

 (2) 適用の対象:①ベトナム証券市場で活動して証券投資に参加するベトナムおよび外国の組織と個人、②証券の諸活動と証券市場に関係する他の組織と個人。

 (3) 証券公開の形態:①新規公開、②追加公開株式もしくは株式購入権の一般または第3者への提供。

 (4) 株式公開の規則:証券公開する発行組織は、国家証券委員会(SSC)に登録手続きが必要である。ただし次の場合を除く。ベトナム政府証券の発行、ベトナム政府が認可した国際金融組織の債券発行、株式会社に転換される国有企業の証券公開、裁判所の判決または決定に基づいた証券発行、破産または支払い能力喪失の場合に資産を受領する経営者または人物の証券売却。

 (5) 証券公開の条件:法の条文下で投資家は、設立資本金、健全な財務状況、実行資本金の使途計画に関する条件に合致しなければならない。株式公開の企業には最低設立資本金100億ドンが登録時に必要であり、公開のための登録出資証券の総価額は、出資証券公開の場合に最低でも500億ドンである。

 (6) 公開会社に関して:これは、現行の政令第144/2003/ ND-CP に比較して証券法の新しい内容である。したがって公開会社は、次の3形態の1つの株式会社である。①株式を公開する会社、②証券売買センターまたは証券取引所に株式上場した会社、③証券専門投資家を除いた少なくとも100名の投資家に所有された会社で、その設立資本金が100億ドン以上である。公開会社は、情報公開のためにSSCに関係書類の提出が求められる。

 付記:1昨日、ホンダ=ベトナムが8月末に新発売した乗用車シビックの販売台数について、冒頭と同じ雑誌記事に基づいて私は「2ヶ月間で約100台」と紹介した。しかし、その後に頂戴したコメントでは500台以上売れているという。どちらが正しいのか?
 ベトナムの新聞や雑誌における情報の信憑性は、かなり疑問がある。「うわさ」が記事になったりする。この場合、ホンダ=ベトナム社に問い合わせることが最善の確認方法である。
 ただし両方の数字を整合的に解釈すれば、民間個人向けの販売台数が約100台、それに法人向け販売台数を含めれば500台ということになる。
 いずれにせよ、本ブログに対する貴重なコメントの提供に感謝を申し上げます。

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