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2006年11月11日 (土)

今日は個人的な同窓会:ラオス清掃ボランティア活動と「ゲイロード」

 本年9月17日~9月24日、神戸市外国語大学・兵庫大学・流通科学大学の学生7名が「第4回ラオス清掃ボランティア活動」を主催した。活動場所は、ラオスの首都ビエンチャンと郊外のバンビエン。この活動の受入機関は、ラオス首相府の科学技術環境庁。さらにラオス国立大学経済経営学部、そして同大学内の「ラオス日本人材センター(LJCC)」の協力を賜った。

 昨年までの活動は私が引率・指導するという形式であったが、今年の私は事前準備に徹して、実際の活動はすべて学生が主体となった。この学生7名の4名が集まって、今年の活動報告会が神戸三宮のインド料理店「ゲイロード」で開催された。このような学生の気遣いは、教員にとって最大の幸福である。

 このボランティア活動の要点は、ラオス人大学生・青年と一緒に活動することである。一緒にラオス小学校を訪問して、小Dscf0196学生と一緒に清掃活動をする。そのことでラオスと日本の親善交流を深める。「共に一緒に歩む」。これがキーワードである。この活動は、今春に流通科学大学を卒業した大須賀孝二氏が発案し、故・中内功氏(ダイエー創業者・流通科学大学前理事長)から支援していただいた。

 学生の感想を聞いて印象に残ったことは、客体から主体になることの苦労が理解できたということだった。昨年までの私の役割の全部を学生が担ったのだから、それは当然だ。「先生の苦労がわかりました」。「よく先生ひとりでできましたね」。こういう感想を聞かされると、それが嘘でも嬉しい。

 要するに、学生が初めて経験した苦労の中心は金銭管理だった。ラオス人大学生・青年を活動に巻き込むためには、活動Dscf0061 用のTシャツを作成する。夕食会を主催する。ビエンチャンからバンビエンまでの交通手段を確保する。表敬訪問用のお土産を用意する。こういう日本側からの働きかけに対応して、われわれをラオス側も厚遇してくれる。さまざまな活動が円滑に進行する。まさに一緒に活動している実感がある。ただし、そのためには日本側の資金負担が必要だ。このことを今年の学生は実感してくれた。

 ボランティア活動も企業活動も、お金が共通して必要だ、両者ともに、それぞれの活動を継続するために最低限の資金が不可欠である。さらに活動を拡大・発展させるためには、より多くの資金を必要とすることも共通している。この意味で、ボランティア活動の資金管理は重要な意味がある。多くの誤解は、ボランティア活動はお金と無縁ということだ。そうではない。ボランティア活動にもお金は必要だ。しっかり資金管理ができているボランティア活動は、その成果や効果も大きいし、その発展も期待できる。

 それでは、ボランティア活動と企業活動の相違は何か。私見では、優劣・勝敗の有無だと思う。ボランティア活動にも競争は存在するようにも思われるが、その勝敗は存在しない。それぞれの活動主体の個性を生かして、それぞれの得意な領域でその力量に応じた社会貢献すればよい。これに対して企業活動には、市場競争の勝敗がある。これが企業活動の厳しさだ。

 以上は、昨年春に加盟した「箕面船場ライオンズクラブ」会員としての私の実感である。「ライオンズクラブ」は「ロータリークラブ」と競合関係にあるようにも思われるが、両者に優劣はない。なお「ライオンズクラブ」は、特に視力障害者に対する支援を世界的に実施・継続している。

 さて今年の学生は、今までの「お客」ではなく、まさに「主催者」であった。だからこそ、資金管理の重要性を理解した。来年以降も、このような学生主体の活動が継続できればと思う。

 なお、学生と一緒に昼食を食べた「ゲイロード」は、私の大学生時代からのインド料理店の老舗だ。おそらく創業30年以上になる。かつてのポートアイランド店では、娘を乳母車に乗せて妻と一緒にインド料理を楽しんだ。その娘も今や高校3年生。やはり「ゲイロード」のインド料理が好物だ。シンガポール国立大学のトン先生をお連れした時は、いきなり手で食事を始めて驚いた。確かにインド料理は手で食べても何ら不思議でない。さらに学生との忘年会もやった。辛い辛いと評判はよくなかった。

 久しぶりの「ゲイロード」。数々の想い出の店。店長は顔見知りだが、インド人料理長は4ヶ月前に代わったばかりの若手。それまでのインド人料理長は年金生活に入ったそうだ。ラオスの清掃活動に参加した学生に再会できたことも嬉しかったが、この「ゲイロード」も感慨深かった。「ゲイロード」については、インターネット検索によって各種の情報が出てくる。ぜひ、ご参照されたい。

 また上記の写真は、CDーRに収録されたボランティア活動記録の一部である。私が指示したわけでもないのに、今日受け取った。日本人の大学生、まだまだ捨てたものではない。もっとも昨年までは、このCDーRを私が作成していた。もちろん今年は、昨年よりもはるかにセンスの良い仕上がりだ。「教員の背中を見て学生は育つ」。こういうことが何回か起こるから、教育者としてのやり甲斐を感じることができる。

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