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2006年10月25日 (水)

ベトナムのスーパーマーケット事情(下)

 スーパーマーケット発展の決定要因は、ラテンアメリカについてReardon & Berdegue(Reardon, T., J.A. Berdegue, and J. Farrington, 2002, "Supermarket and farming in Latin America: ointing directions for elsewhere?," Natural resources perspectives, ODI, No.81)が提示してるが、ベトナムについても妥当する。

1  (1)急速な都市化。国内食品市場の金額で40%を示す特に都市部での購買力の成長。(Figuie and Bricas, 2002, )。(2)女性労働の増大。(3)冷蔵庫と乗用車の家庭での普及。特に冷蔵庫は、1993~2002年の間にハノイで年間6.69%、ホーチミン市で年間8.00%増加した(出所:統計総局家計調査)。(4)民間の国内・外国投資の自由度の増大。(5)多国籍小売会社の進出による販売店の多様化。

 Reardon & Berdegue の発表した結果によれば、スーパーマーケットは最初に中央地区に立地し、その後に郊外地区に展開された。これはベトナムでも観察される。外国・国内投資家は、スーパーマーケットの発展に関係している。生鮮食品についてスーパーマーケットの流通の主要な企業は、次の3社である。

 1.METRO
 ドイツ所有のスーパーマーケットチェーン。2002年に開業。理論的には小売店やレストラン所有者をターゲットとする卸売り流通チェーンであるが、次第に個人顧客が来店している。ホーチミン市に2店、ハノイに1店、カントーに1店あり、2006年にさらに5店舗を増やす予定である。カントーに1店、2005年開業を承認されたハノイに1店、ハイフォンに1店(2005年9月開業)、ホーチミン市に1店、ダナンに1店(出所:Viet Nam Investment Review, 24.10.04)。

2  2.BIG C
 フランスとベトナムの合弁。1999年にベトナム進出。ホーチミン市では商業センター3ヶ所、ハノイでは2005年1月に6,500㎡の売り場面積の1店を所有。

 3.Coop-Mart
 ベトナム企業。ベトナム政府の指導を依然として受けているSaigon coopmart の傘下。株主は政府と民間。2001年の近代食品小売の半分に達している(Hagen, 2002)。2004年にスーパーマーケットは13店舗(ホーチミン市で12店、カントーで1店)(Viet Nam Investment Review, 22-08-2004)。   

 ほかのベトナムのスーパーマーケットには、Intimex(ハノイに4店)、Fivimart、Maximartが含まれる。ハPhoto_1ノイ商業局と連携して、Intimexが推進しているハノイスーパーマーケット協会2005年3月に設立された。同協会には、Intimex、Wincom、Trang Tien、Seiyuを始めとするハノイの近代的な流通に従事する65社の中の17者が結集している。その主要目的 は、スーパーマーケットを促進することと、当局交渉のためにベトナム企業を支援することである(Viet Nam Investment Review, 22-08-2004 and 20-03-05)。

 注:昨日と本日の内容は、表1の引用文献に依拠している。写真は筆者の撮影。なお、上記のSEIYU(西友)は撤退し、現在は台湾の統一グループ傘下のUNI MART に店名が変更されている。

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