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2006年10月 2日 (月)

今日はハノイで何をしたか?:偶然は何度もやってくる

 ハノイの一日が終わろうとしている。密度の濃い一日だ。この充実感が日本では、なかなか経験できない。

 朝から、まず貿易会社のツゥイさんに会う。いろいろ商談だ。なお、日本から持参したベトナム製バックの修理をお願いした。器用なベトナム人に任せれば安心だ。

 その後に国家証券委員会を訪問。法制部長のビンさん、午後は証券業務部長のフンさんにお目にかかった。ベトナム証券市場について意見交換をした。日本の投資家を歓迎するという基本姿勢をお2人から感じることができた。

 その間、1998年当時から宿泊しているゴクリンホテルから電話がかかってきた。何か郵便物が届いたのかと思って訪問すると、今度から上田のためにADSLのインターネットを導入したので宿泊してほしいと言うのだ。ただし確認すると、1時間4000ドン(約30円)の料金。

 「上田のために」というのなら無料にしてくれたら良いのに、ちゃんとお金を取るところが ベトナム人らしい。今のエデンホテルはNHK衛星放送が見られないが、インターネットは部屋の中で使える。ゴクリンホテルは、NHKは見れるが、インターネットは1階の食堂での使用だ。しかし「上田のため」と言われると、また古巣に戻る気にもなる。

 その後、日越経済交流センターのハノイ顧問のブーバンに会った。センターの実質的な仕事はソンさんが担当しているが、ブーバンを無視することはできない。何と言ってもカム前副首相と友達であったり、キエト元首相とテニスをする間柄なのだ。ベトナム鉄道労働組合8万人のトップだった人物だ。引退して仕事に役立たないと言って無視することはベトナム人ならできないことだ。

 現在のブーバンは、日越経済交流ニュースをハノイの読者である住友商事・三菱商事・JETROなどに届ける仕事をしている。ブーバンと年齢は30歳も違うが、私のハノイ在住の時からの兄弟(Anh Em)だ。元気なブーバンに会えば、こちらも元気が出る。

 三進交易の新妻所長にお目にかかった。いろいろ商談だ。さらにJETROハノイ事務所の小林さんにもお話を伺った。日本企業のベトナム直接投資が9月時点で件数102件、昨年を上回ったというお話を聞いた。ベトナム投資は絶好調である。

 この夜に貿易大学のタム先生とお嬢さんのマイさんに会う。マイさんは京都大学大学院経済学研究科に留学する。ちょうど私と同じ航空機だ。何という偶然なんだろう。これから冬になるのでセーターなどを持って行くが、荷物が一杯という。当然、私が持ちましょうということになる。

 また何と偶然に、カトーレック社長の藤井さん(松下電器ベトナム前社長)とも空港でお目にかかることになった。成田までのご出張だが、私の出発の時刻とほぼ同じだ。これも偶然だ。藤井さんがホーチミン市にご勤務中は、学生や見学者を同行して何度も何度も訪問させていただいた。やや古めかしいが、「ご恩は一生忘れません」という関係だ。

 私は、こういった関係はベトナム人にもあると思う。同窓生・同郷人・戦友・恩師といった関係をベトナム人は家族・親戚と同様に大切にする。ベトナム人に「ご恩は一生-----」という気持ちの有無を質問したことはないが、あることを私は信じたい。それが正しいかどうかの検証は、しばらく時間がかかる。

 以上、今日だけで何人の人々と会ったのだろう。また電話で何人の人々と話しただろう。それぞれが私にとって大切な人々だし、大切な出会いだ。外国人旅行者としてベトナムを通り過ぎているのだが、私の軌跡がベトナムに残されている。その軌跡が、度重なる訪問で次第に深く刻まれていく。この感覚が私は好きだ。

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