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2006年10月30日 (月)

日本食研株式会社・人事部・山本浩史氏のご講義:「焼肉焼いても家焼くな」の採用方針

 日本食研株式会社の山本さんに「21世紀の業界展望」で講義を賜った。10月18日(水)に講義していただいてから、しばらく日時が経過し、その報告が遅くなったことを、受講生の学生を含めた関係者の皆様にお詫び申し上げたい。

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 さて、表題にある「焼肉焼いても家焼くな」のテレビCMは、1992年が初放映というから、もう10年以上が経過した。しかし、その衝撃的な関西弁のCMは、今も記憶に強く残っている。日本食研の概要は、このCMシリーズの動画を含めて、以下のウェブサイトに掲載されている。http://www.nihonshokken.co.jp/main.html

 日本食研は、業務用食材を主力商品(売り上げの約8割)としている。「たれ」の出荷量は日本一。「から揚げ粉」の生産量は日本一。同社の特徴は、このように表現できる。

 同社の経営理念は、「仕事で成功することは、人類に最大の幸福をもたらす」。なるほどと思わせる。山本氏によれば、「食」という漢字は「人」を「良くする」と書く。食品業界は生活に密着しており、すべての人を対象にして社会貢献できる。このような考えが経営理念の背景にあるようだ。

 食品業界における「非常識」として5点が指摘される。(1)美味しいものが売れるわけではない。(2)安いからといって売れない。(3)機能的だからといって売れない。(4)テレビCMに出るからといって売れない。(5)食品業界は安定しているわけではない。たとえば安い価格よりも、「値ごろ感」が重要だし、テレビCMではエバラ食品工業が有名だが、市場占有率では日本食研が圧倒的である。これらの指摘は、食品業界に就職を希望する学生にとって有益な情報となるであろう。

 講師の山本氏は人事部に所属されて、採用にも関与されている。同社に就職するために、5つの能力と3つの価値観が説明された。まず5つの能力として、①清潔感(身だしなみ)、②自立性、③バイタリティ、④率直さ、⑤プラス志向。これらは、あらゆる企業に共通したことであろう。

 次に日本食研に入社のための価値観として、①食べることが好き、②日本食研が好き、③日本食研を自分で成長させたい人。これらの中で②は当たり前に思われるが、重要な指摘だ。自分の働く会社や職場が好きでなくなったら、その人は不幸だ。しかし実際は、たとえ不幸であっても、家族の生活維持のために、そういう好き嫌いを考えずに我慢して、その会社に働き続ける人が多いのではないか。また、③の「自分で会社を成長させたい」人材が望まれるということは、山本氏によれば、「出る釘の人は歓迎」ということである。

 最後に採用のポイント3点を紹介していただいた。①第一印象が大切。営業職として採用されるので、第一印象は大切。不採用の人のコメント記入欄の共通点は「元気がない」。ただ、それだけ。②本気度を伝える。面接者は、就職希望者の本気の度合いを感じることができる。「この学生は食品に関心がない」といったことは、すぐにわかる。③自分が何をしたいかを積極的にアピールする。

 上記の採用ポイント3点は、同社で必要とされる3つの価値観に対応している。同社の価値観に就職希望者が適応しているかがチェックされている。同社に限らず、これらの価値観やポイントは、大多数の企業にも妥当する。就職希望者には対応を考えてもらいたい。

 ただし現代の大学生について言えば、「本気度を伝える」と言っても、これまでに本気で何かやった経験があるのかどうかが疑問だ。何事も適当に済ませて、それで何とかやってきたのが大多数の大学生の履歴ではないかと思う。この意味では、あらゆる面で自由度が格段に広がる大学生活で、本気になってやれる何かをぜひ見つけてほしいと思う。それは必ずしも勉強を意味しないのは言うまでもない。

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