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2006年10月21日 (土)

JETRO大阪本部・関西経済連合会・ベトナム投資計画省主催『ベトナム投資セミナー』の開催:ズン首相の切れ味は鋭い

 今日は、表題の「ベトナム投資セミナー」が、午後1時30分~午後3時30分までリーガロイヤルホテルで開催された。

 JETRO理事・鷲尾友春氏、グエン=タン=ズン首相、ベトナム計画投資省・ヴォー=ホン=フック大臣、株式会社タカコ・石崎義公社長、ベトナム=ギソン=セメント・森紀雄社長の講演があった。

 この日のメイン講演者は、何と言ってもズン首相。日本での「初顔見せ」である。以前に、ファン=バン=カイ前首相の講演も大阪で聴いたことがある。前首相は、どちらかと言えば、伝統Dsc08895的な政治家の答弁と言えるような差し障りのない話であったが、他方、ズン首相は、その若さと明確な語り口が印象的であった。政治家と言うよりも、エリートのビジネス=パーソンの雰囲気がある。

 中部ダナンのフラマ=リゾート=ホテルで当時の副首相であったズン氏と私は偶然に会っている。中部から南部では「ズン」を「ユン」と発音する。VIPが来るのは、ホテル正面の入口からの赤い絨毯で理解できたが、従業員に来ても、最初はだれのことか分からずに当惑したことを覚えている。

 ズン首相は、会場からの質問にも的確に回答し、さらに自分よりも年配の投資計画省や商業省の大臣を指名し、自らの回答を振り分けた。このような年配者に対する配慮がなければ、内閣を率いることはできないであろう。彼自身の答弁からも、即断即決の指導力を発揮できそうなシャープな人物であると思われた。

 ズン首相は、東京で安倍総理と会談し、ベトナムと日本が「戦略的パートナーシップ」に基づいた協力関係を築くことで合意したと述べた。これまでの単なる友好関係ではなく、「戦略的」な関係を築くというのである。

 この意味は、想像するに、将来の目標に向けた長期的な友好・信頼関係を持続するということであろう。この場合、将来のベトナムと日本の関係は、どのように描くことができるかが課題となる。

 私は、兄弟姉妹のような関係になるような気がする。また、かつての英国と日本のような関係になるのかもしれない。この場合、英国が日本で、日本がベトナムだ。このような将来のベトナムと日本の関係を想起してこそ、「戦略的」と言える。

 私は、今ベトナムを支援・協力しておけば、将来にはベトナムが日本を助けてくれると考えている。国家レベルだけでなく、企業レベルでも個人レベルでもそうである。たとえば今、ベトナムに株式投資すれば、それが将来の自らの生活を助けてくれる。今、日本の資産がベトナムを支援すれば、将来、ベトナムの経済成長力が日本を支援してくれる。

 私自身の「戦略的」なベトナムとの関係は、以上のようである。このような関係の構築は、ただ何となく友好関係を享受していては不可能である。こちらからの「戦略的」な働きかけが必要である。そのための決断力が必要である。決断=「思い切り」のできない人に戦略を語ることはできない。それは、単なる評論=机上演習でしかない。

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