« JETROハノイセンター・石渡所長にインタビュー:英文誌『Vietnam Economic Times』から紹介(上) | トップページ | ベトナムのWTO加盟承認は早くて11月上旬:APEC開催に間に合うか? »

2006年10月10日 (火)

JETROハノイセンター・石渡所長にインタビュー:英文誌『Vietnam Economic Times』から紹介(下)

 3.第2次外国投資ブームが来ているとすれば、どのような戦略をベトナムは採用するべきか?

 ⇒どのような政策や戦略よりも透明性と安定性が常に優先されるべきだ。投資インセンティヴは、長期的な観点から検討される必要がある。それが提供されれば、維持されなければならない。もしベトナムが、その時々に変更されたり、その後に廃止されたりする短期的なインセンティヴを採用してFDIを誘致しようとすれば、投資家や援助国の信頼を得ることは難しい。
 
ベトナムの政策立案者が集中・強化するべき戦略は次の通りである。(1)省レベルでの投資促進政策と行政サービス(ワン=ストップ=サービス)を簡易化・強化する。(2)インフラ開発の長期的なマスタープランを策定し、予定通りの実施を約束し、その品質を保証する。
 ⇒
それに加えて、ベトナムの投資計画者は、地方基準よりも全国基準のFDI促進策を実施するべきだ。たとえば外国人投資家が、全国の統一的なFDI政策を理解できるような投資促進セミナーを開催することである。
 
ベトナムはWTO加盟交渉に成功したが、他のWTO加盟国や近隣諸国と比較して発展段階は依然として低い。外国人投資家は、ベトナムと他の近隣諸国との投資条件を比較する。したがって、地域におけるFDI誘致競争に勝利するためには、それらの国々が用意する投資政策や投資インセンティヴを研究し、さらにより重要なことは、少なくとも1歩進んだ、または1段階高い投資政策や投資インセンティヴを提供することが必要である。

 4.ベトナム投資において注目するべき日本企業はどの企業か?

 ⇒日本のFDIについて最近の動向を見れば、輸出志向製造企業が継続して投資することが期待される。さらに日本のFDIはベトナム北部に注目しているようだ。
 ⇒日本の投資家は、日本企業が開発した工業団地に以前は投資したが、その工業団地が今や満杯となり、新しい工業団地も稀少である。そこでベトナム投資家が適切に開発した工業団地を探している。これは、地元の特に北部の工業団地が日本の投資家を誘致するための好機となっている。

 5.ベトナムのビジネス・投資環境に関する新たな投資家に対するメッセージは何か?

 ⇒先ず最初に、ベトナムは投資環境の改善を明白に決定しており、外国投資家が投資プロジェクトの増加を考慮する良い時期であると指摘しなければならない。JETROは貿易・投資の促進機関として、より多くの日本の投資家のベトナム進出を奨励する。
 ⇒
しかしベトナム投資において外国投資家は、いくつかの障害を受容しなければならないかもしれない。人的資源について、ベトナム人スタッフは勤勉で器用なことで有名である。それは労働者と技術者について、より以上である。中級・上級管理者不足は依然として問題である。したがって外国投資家は自前で教育・訓練に投資する必要があるだろう。
 ⇒
最近になって法制度が積極的に改革された。しかし制度よりも実施について主要な問題がある。新しい様々な法律・規制が公布されるけれども、適切な実施は発効日よりも遅延している。
 ⇒
インフラストラクチュアについて言えば、輸送施設などの物流サービスは、まだ余り発展していない段階だ。その改善のためには数年を要するだろう。このことは最も決定的に、より高いビジネスコストをもたらす。

|

« JETROハノイセンター・石渡所長にインタビュー:英文誌『Vietnam Economic Times』から紹介(上) | トップページ | ベトナムのWTO加盟承認は早くて11月上旬:APEC開催に間に合うか? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7888/3759863

この記事へのトラックバック一覧です: JETROハノイセンター・石渡所長にインタビュー:英文誌『Vietnam Economic Times』から紹介(下):

« JETROハノイセンター・石渡所長にインタビュー:英文誌『Vietnam Economic Times』から紹介(上) | トップページ | ベトナムのWTO加盟承認は早くて11月上旬:APEC開催に間に合うか? »