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2006年8月18日 (金)

カンボジア経済研究所を訪問:午後は胡椒を買う

 昨日17日の午前中に、カンボジア経済研究所(EIC:Economic Institute of Cambodia)を訪問した。所長のソックハ(Sok Hach)さんに対応していただいた。カンボジア経済の全体的な概要を伺ったが、政府の汚職や縁故主義が最大の問題であると指摘された。汚職は減っているとはいうものの、それは依然として大きな問題である。

 この指摘は理解できる。たとえば、外国人が「日本企業の成長力はスゴイですね」と言って、それを賞賛することがある。しかし日本企業を少し知っている人は、必ずしもそれに首肯できない。「リストラ」や非正規労働者の大量採用、成果主義の導入による労働分配率の減少、今後の増税や年金破綻の危機など、必ずしも労働者にとって生活水準が改善しているとは思われない。そうであるにもかかわらず、「日本企業はスゴイ」と言われても、ちょっと困ってしまう。

 ソックハイさんはカンボジアを熟知しているだけに、「汚職が減っていますね」と言われても「そうではない」と答えざるをえない。「カンボジアは多党制だから政治的な不安定性があるのでは?」という質問にいついては、「そうでもない。フンセン首相は長期政権で安定している」と回答された。フンセン首相は戦略家であり、マレーシアのマハティール元首相、シンガポールのリークゥワンユー元首相を目標にしているという指摘もある。

Dsc08005  写真は、トゥールスレン集団虐殺博物館の敷地内で撮影された。淡い色合いの花は、雑草の中から自然にわき出るように遠慮気味に優しく訪問者を見つめている。展示室から出てきたばかりの心痛な気持ちを慰めてくれた。演出された造園にはない安らぎを感じさせる。(クリックすれば、大きく鮮明に見られます。)

 午後は3年ぶりに丸紅の松下所長にお目にかかった。カンボジア縫製業は、勝ち組と負け組に分かれると指摘された、。また石油や天然ガスの開発プロジェクトが総合商社としては注目される。松下所長は、ラオス所長も兼務されており、ラオスの近況も伺った。カンボジアもラオスも埋蔵資源の開発が進み、さらにラオスで水力発電所が完成すれば、一気に国民所得が倍増するという夢のような話があると言われた。

 以前に私は、ラオスの中部セポンで金鉱開発をしているオーストラリアのオキシアナ社を論文で紹介し、その時に「黄金の国ラオス」になるかもしれないと指摘したが、それは実務界でも語られている。カンボジアやラオスは現在は貧しい国であるが、その鉱物・天然資源の活用によって急激な成長もありうる。

 今日はホーチミン市から高橋教授が来られる。その前に商工会議所のティさんに再び会って、その後に日本大使館でカンボジア経済情勢について復習する。そして空港で高橋教授をピックアップして、次に可能であれば、パンハサスツゥ大学経済経営学部長に会えればと思っている。この学部長を紹介してくれたのもプイキアさんである。今回は彼に大変お世話になった。感謝である。

 Dsc08057昨日ホテルに帰る途中、『地球の歩き方』もで紹介されている「クラタ=ペッパー」で黒胡椒・白胡椒・完熟胡椒の3点セットを買った。真空パックで香りが逃げない有機栽培の胡椒であ る。日本人の倉田さんがコッコン州で栽培を指導されているのだが、残念ながら帰国中でお目にかかれなかった。カンボジアは胡椒の産地として有名であったが、ポルポト時代に栽培が途絶えたそうである。倉田さんはそれを惜しんで、地元の農民とともに胡椒栽培を始めたのである。ぜひ日本で賞味したいと思う。日本からメールによる注文も受け付けているそうである。次を参照。www.ksline-cambodia.com

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