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2006年8月 5日 (土)

ベトナム外国投資ファンドの動向:まだまだ資金供給は不足している

 日本でベトナム投資ファンドと言えば、「ドラゴンファンド」(キャピタルパートナーズ証券)や「民営化ファンド」(ユナイテッドワールド証券)が有名であるが、それ以外のベトナム投資ファンドは合計14件ある。「VNFUND.doc」をダウンロード

 日本におけるベトナム投資ファンドは、日本の証券会社が資金を公募または媒介して集めているが、そのベトナムでのファンド運用管理会社は、ドラゴンファンドの場合はドラゴンキャピタル社(英国系)、民営化ファンドの場合はインドチャイナ社(米国系)である。このように残念ながら日系の投資ファンド運用会社が、ベトナムには未だ設立されていない。

 本来、金融証券市場には国籍がなく、資金は世界を自由に巡る。したがってファンド運用会社が英国系や米国系であろうが、日系であろうが、運用成績がよければ、国籍は無関係である。しかし日系運用会社の場合、すでにベトナム進出している日系製造企業を顧客とするような新しいファンド商品が提供できたり、日本人投資家に対するきめ細かいサービスが提供できたりすることが期待される。

 さて上記の表の中で最大の資金量は、3億2千万ドルのVEILである。この管理会社はドラゴンキャピタル社であり、同社が管理運用する上位3つの資金量を合わせると、5億3100万ドルに達する。さらに14の投資ファンド総額は、13億570万ドルである。

 インドチャイナキャピタル社の資料によれば、株式市場の時価総額が20億ドル、債券市場のそれが28億ドルと言われている。それらが3年以内には、それぞれ150億ドル、200億ドルに拡大すると予想されている。

 このような株式市場の拡大は、個人投資家のみならず投資ファンドの増加がますます期待されることを意味している。

 たとえばKITC(韓国投資証券会社)は、ベトナム資本市場に主に投資するために「ベトナム成長ファンド」を設立した。新しいファンドの初期資金5千万ドルは、韓国最大級のファンド管理会社であるKITMC(韓国投資信託管理会社)が運用する。同ファンドは、株式会社化された国営企業や民間企業、株式・債券市場を対象にしている。

 KITCのホン・サン・イル取締役は、次のように述べる。ベトナムでさらに投資ファンドを設定するために、ニューヨーク・ロンドン・香港の子会社を通して韓国・米国・欧州の投資家から資金を調達する。ベトナムでは、駐在員事務所か子会社の設立を模索している。

 健全な株式市場の発展のためには、市場拡大に合わせた資金供給の増加が必要である。そのために個人投資家を増加させると同時に、投資ファンドの設立が促進されなければならない。

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