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2006年8月21日 (月)

ベトナム株式市場の特徴:短期資金を長期投資が吸収する

 ベトナム株式市場が軟調である。これは、考え方を変えれば、市場開放にとって順風となっている。

 その局面に対応するために、消息筋によれば、ベトナム株式市場を管理する国家証券委員会(SSC)は、これまで参入制限の傾向にあった投資ファンド運用会社の認可を緩和する意向である。また、先日8月15日に発表されたように、アメリカ大手証券会社メリルリンチは、ベトナムで証券会社設立が認可された。このパートナーはベトナム最大の国営保険会バオベト社系列のバオベト証券である。

 このSSCの方針は、投資運用専門会社を増加させ、さらにベトナム市場の資金流入額を増やすことによって、株価を安定させることを意図している。このようにして、一般のベトナム人に株式市場が健全な投資先であることを認識させようとしている。

 ベトナム人投資家の多くは、短期利益を志向している。たとえば土地やアパートに投資した方が、株式より短期に儲かると考えている。したがって取得株式の株価下落があれば、直ちに売却する傾向がある。3年間とか5年間の長期保有という視点が欠如している。他方、投資ファンドや外国人投資家は、どちらかと言えば、長期投資を志向しているから、市場が軟調の局面で株式を買い増してもよい。SSCも、このような役割を期待していると思われる。

 以上、短期資金の売買における株価下落の「下支え」するを役割を長期投資が果たせば、ベトナム株式市場は安定的に成長する。こういった仕組みの形成には、もう少し時間が必要と考えられる。より小規模な投資ファンド会社の設立増加が期待されるからである。ただし市場は、計画通りに進展しないから市場なのである。今後も紆余曲折があるだろう。しかし全体として、ベトナム株式価格は長期トレンドとして右肩上がりと判断される。

 経済が成長して、企業業績も向上する。さらに外国投資資金が株式投資に流入する。その結果、株価が上昇する。こんな当たり前のことが、ベトナムで起こらないはずがない。これから本格的に始まろうとするベトナム株式市場の歴史を考えるならば、絶好の投資時期は今しかない。 

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