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2006年6月14日 (水)

同時多重の仕事に対応

 4回生で就職活動をしていない学生がいる。卒業するための単位不足なので、前期は勉強に集中し、前期試験の終了後に就職活動を始めるという計画である。

 勉強に集中するというのは悪くないが、もう少し要領よく勉強と就活を同時にできないのか。こんな話を昨日のゼミの時間で話した。ほとんどの企業が採用終了という状況から、就職活動を始めるのだから、これからの暑い夏の苦労が想像される。それは彼の「自業自得」なのだが、そういった「逆境」をチャンスに転換できないのか?

 社会人になれば、同時多重の仕事は当然のことであり、それを次々に処理する能力が求められる。大学生に想像できる実例で話せば、勉強もして、部活もして、バイトもして、デートもして、ボランティアもして、趣味の音楽も聴くというような状況である。忙しいけれども充実している。こういう経験をした学生は、おそらく社会人になっても、テキパキと仕事を処理できると思われる。

 これに対して冒頭の学生を始め、最近の大学生の多くはノンビリしている。ノンビリと言うよりも、同時多重の仕事を経験したことがない。よく指摘されるように、勉強だけしていればよい状況が、子どもの頃から大学入学まで続く場合が多いのではないか。勉強優先ということで、家庭での仕事の経験をほとんどもたない。自宅の風呂やトイレの掃除もしたことがない。

 冒頭の学生は、寸暇を惜しんで就職活動を始めることである。今からでも企業に電話やメールして、事情を話して、可能なら説明会やセミナーの日程を変更してもらう。そういった就職活動に対する熱心さや気迫は、会社側にも伝わるはずである。勉強も就活も必死でやっている姿勢をアピールするのである。

 他方、多くの学生は大学に来ないで、就活に専念している。4月になってから1回も顔を見せない4回生もいる。就活に専念すると言って、勉学の手抜きをしていることは明白である。そういった学生を採用しているという認識も、企業採用担当者には必要であろう。

 入社後の同時多重の仕事の負荷に耐えられる人材、換言すれば、ストレスに強い人材の発掘が、これからの企業の採用方針にとってキーワードになるのではないか。

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