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2006年6月17日 (土)

株式会社あきんどスシロー:上林さんの熱い講義に感動拡がる

 株式会社あきんどスシローの取締役・業態調査室長である上林(かんばやし)孝治さんは、この4月から現職であり、それ以前は人事担当取締役であった。これまでに学生の採用時に何十回も、同社の経営理念や求められる人材像を語ってこられた。同社で最年少の取締役に就任された自らの体験と自信を背景にした上林さんの語り口は熱く、講義終了後にも学生の質問が続いた。今回は、この実学講義「21世紀の業界展望」(6月14日)の論点を箇条書きで紹介する。なお、同社については、http://www.akindo-sushiro.co.jp/を参照されたい。

 Dsc075081.寿司は最強の外食の一つである。その理由は何か。「外食」の最大の競争相手である「内食」が難しい料理だからである。確かに自宅で寿司を握れる人は希有であろう。そのことだけでも外食としての寿司の優位性がある。

注:写真をクリックすれば、大きく鮮明に見ることができます。講師の上林さんに遠慮して、余り近づかない学生の様子が見えます。受講生の中心は2回生ですから、まだ初々しいです。

 2.人間は、頭の中で考えたこと以外は実現しない。予め自分で考えたことが、その通りになるかどうかのワクワク感が楽しい。そのために夢や目標をもとう。夢や目標があれば、それに対して夢中になれる。

 3.仕事での目標は何か。①年収1千万円、②経営スキルを身につける、③人気者になる。①⇒自分の生活を大切にするために実現したい目標。やはり「お金」は生活に必要です。②⇒人・物・カネ・情報について経営能力を向上させる。就職内定した時点から目標をもつ。③⇒人気者でなければ、部下の指導ができない。リーダーになれるように人柄を磨く。私見では、②と③の努力が自然に①に報われる。

 4.食料ビジネスで繁盛店の決め手は、Q(品質・旨さ)、S(サービス・おもてなし)、C(清潔感・雰囲気)、P(価格)である。この中でQが最も大切である。まずい食べ物にお金を出す人はいない。この全体からV(価値)が生まれる。Vは、全体の評価である。この値頃感・お得感が、顧客の満足度を高めることになる。

 5.スシローの回転寿司は、人件費と販売管理費の削減努力によって、材料費を販売価格の51.5%にまで高めることに成功している。さらに廃棄ロスを削減するために、ICチップでのコンピュータ管理システムを導入している。材料費を高めることは、寿司の品質=旨さを高めることになる。トロ・中トロなどのネタは、その品質と大きさについて同一価格なら他店に対して絶対の競争優位性がある。

 あきんどスシローは、2003年9月に東証第2部に上場を果たした。回転寿司は、ベルトコンベアなどの設備投資額が大きいので、上場によって資金調達は容易になったと思われる。またスシローは、いずれも直営店であり、フランチャイズの展開は考えていないそうである。衛生管理を徹底させるためにも直営にする方針であるし、さらにフランチャイズは本部が儲ける仕組みであり、加盟店のメリットは小さいという社長の考えがあるそうである。卓見であるかもしれない。

 同社の新しい挑戦でもあり、さらに上林さんの現在の仕事は、新しい業態の開発だそうである。現状に満足せずに、さらなる企業成長の機会を追究したいと上林さんは熱く語られた。伸びる会社はそこで働く人間も元気。このことを痛感した。スシローと上林さんのますますのご発展をお祈りしたい。

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