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2006年6月16日 (金)

グローリー商事(株)・採用担当者が語る:就活面接の極意

 通貨処理機・自動販売機の最大手販売企業であるグローリー商事(株)の人事部人材開発グループリーダー・八津谷吉博さんに、就職活動の流れに従ったそれぞれの留意点を講義していただいた。6月7日付け本ブログの続編である。

 1.自己分析:採用担当者は次の3点を知りたがっている。①どのような人間か? ②何ができるのか? ③入社後に何がしたいのか? したがって、それらに対応する次の自己分析をしてこそ意味がある。①自分の長所の特徴は何か?⇒他人から見た自分自身を見つめ直す(整理)。 ②卒業後に何をしたいか?⇒職種は3万種ある。それらの仕事を調べてみる(研究)。 ③どのような仕事をしたいか?⇒自分の能力をその企業で発揮したいと思うか?その企業の理念や価値観が自分と合っているか?自分と仕事を関連づける(連結)。

 採用担当者の過半数が回答したビジネスの基礎能力として必要な要素は、次の上位6点である。①問題発見能力、②行動力・実行力、③新しい知識・経験・努力を常に意欲的に求める、④状況の変化に柔軟に対応する、⑤語学力、⑥情報収集力。自己分析をするなら、これらの能力を発見するように努力する。それを具体的にアピールすればよい。

 2.自己PR:自分の考えを相手に伝えることが最重要である。留意点は次の3点である。①自己PRは自慢話ではない。②自己PRに正解はない。③内容はできるだけ具体的に。話すことは難しい。毎日練習する。1分間・3分間と時間を決めて、自分の考えを話す訓練をする。これを親や友人に聴いてもらって、その感想を聞く。自分の言いたいことが伝わったかどうか。もしギャップがあれば、それを分析する。このような練習はムダにならない。社会人として顧客と話す。短時間で要点を伝える。将来のビジネスでも重要なスキルである。

 3.志望動機:会社の公表情報を話しても、それは表面的で説得力がない。仕事の中身を研究する。そして、その会社で自分が働くイメージを強く訴える。イメージがわかなければ、その会社は自分に合っていないのかもしれない。または自己分析か会社研究が不足している。自分はこんなことができる。自分はこんなことをやりたい。なぜ努力できるのか。なぜ頑張れるのか。その裏付けを具体的に話す。たとえば「この商品はいいですよ」と言っても、具体的に何がよいのかを言わないと相手に伝わらない。要するに、「具体的なこと」を「伝える」。

 4.面接:採用担当者が面接でチェックしていることは次の5点である。①仕事の理解度、②志望の度合い・入社の熱意、③仕事に対する考え方、就職感、④性格・価値観、⑤コミュニケーション能力の有無。さらに面接では、次の3点に留意する。

 (1)面接では第1印象が大切。ドアを開けた時点で60~70%が決まる。身だしなみ・清潔感・自分らしさに注意する。最低限に必要なことは、他人に不快感を与えないことである。自分が良いと思っても無意味である。面接は自己基準でなく、他人基準で評価されるのだから、他人の評価に自分を合わせなければならない。ビジネス現場で顧客の印象が最優先になるのと、面接での他人基準は同一である。

 (2)面接は明るく元気が基本姿勢である。暗い印象の人と一緒に仕事したくない。学生らしくさわやかな態度を保持する。その場の雰囲気を読んで、明るく振る舞う。「これから一緒に働きたい人物かどうか」が、採用担当者の本音の選択基準である。営業活動でも、まったく同じ。この人と取引をしたいと顧客に思わせないと仕事が取れない。そういった人間性が求められる。

 (3)コミュニケーション能力が重要である。この本当の意味を理解する。もっとも理解している学生は少数である。つまり、会話のキャッチボールができるかどうかが問題である。コミュニケーション能力と言えば、「話す力」であると誤解している人が多い。本当は、どちらかと言えば「聞く力」がより重要である。話を「受けて返す」ことがコミュニケーションである。「だれとでも話せる」ということを強調する学生は、コミュニケーションを理解していない人と判断される。よく聞くことが面接でもビジネスでも重要と認識すべきである。

 多数の企業は、バブル経済の時期(1980年後半~1990年代始め)に痛い目に遭っている。このトラウマがあるので、求める人材のレベルを下げたくない。50人募集して、40人採用でもレベルを下げない。残りの10人は新卒にこだわらない。自己のレベル向上に努力してほしい。

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