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2006年4月17日 (月)

ベトナム株式市場の現状と発展方向

 6月10(土)・11日(日)に獨協大学において「証券経済学会第65回全国大会」が開催される。共通論題は「証券規制の新潮流」である。私は自由報告論題「ベトナム株式市場の現状と発展方向」を10日(土)午前中に報告予定である。その概要を以下で示す。

 新興国株式投資の対象国としてBRICsが注目されている。それでは「BRICs+ワン」はどこか。海外直接投資における「中国+ワン」はベトナムが筆頭候補であると認識されつつある。そうであれば、次の有望な株式投資先はベトナムである。そこで本報告は次の順序で、ベトナム株式市場の現状や課題を紹介し、その発展方向を検討する。

 1.ベトナム株式市場の現状:ホーチミン市証券取引所の上場企業は35銘柄であり、日本人名義の個人投資家数は百数十人と言われている。他方、ハノイ証券取引所では店頭市場銘柄が取引される予定であるが、その法的規則は本年度の国会で成立の見込みである(参照:www.asianstocks.info/vn/main.htm)。現在の未公開株の売買は裁量的である。

 2.ベトナム株式市場における投資家の動向:日本人投資家向けのベトナム投資ファンドとして、「ベトナム=ドラゴン=ファンド=リミテッド(VDF)」(キャピタル=パートナーズ証券)(参照:www.capital.co.jp)が販売中であり、「ベトナム民営化ファンド投資事業匿名組合」(ユナイテッド=ワールド証券)が投資募集を締め切ったばかりである(参照:www.uwg.co.jp)。また日本人による独自のベトナム投資ファンドが準備されつつある。さらにベトナム人の株式に対する認識や投資家の状況が紹介される。

 3.ベトナム株式投資の魅力と可能性:本年11月に首都ハノイでAPECをベトナムは主催する。さらに年内にWTO加盟は確実と予想される。このように国際社会で安定的な地位を同国は占めている。また政情不安やテロの危険性も最小である。さらに中国やインドに比較して所得格差も小さい。このように低いカントリーリスクと高い経済成長率(年7%以上)は、長期・安定的な株価上昇が期待できる。

 4.ベトナム株式投資のリスクと留意点:投資リスクとして、株式市場に流入する資金不足、一般ベトナム人の株式に対する認識不足、投資ファンドの過大な資金量、為替リスク、政府の突然の政策変更などが指摘できる。これらについて説明した後に私見を述べる。

 5.ベトナム株式市場の発展方向:アジア開発銀行(ADB)の支援の下に国家証券委員会(SSC)は株式市場発展の長期計画を作成している(Byoung-Jo Chun, Shigeko Hattori, Xuechun Zhang, Jin W. Cyhn and Bui Trong Nghia, Viet Nam Capital Market Roadmap: Challenges and Policy Options, Asian Development Bank, September 2003)。これは、2003~2012年までの政策目標を指摘している。この概要の紹介とともに、ベトナム経済・株式市場の展望について私見を述べる。なお関連資料は当時に配布する。   

 以上の報告を質疑応答を含めて60分間で行う。司会は丸淳子先生(武蔵大学)、討論者は原田喜美枝先生(中央大学)である。次の機会に報告の模様を紹介する。

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