« ベトナム株式市場の現状と発展方向 | トップページ | とみ新蔵『柳生連也武芸帖』:何のために生きるのか »

2006年4月18日 (火)

日越経済交流センター:新しい理事長と新しい事務所

 4月17日(月)午後に「日越経済交流センター」の平成18年度第1回理事会が開催された。フォン大阪総領事にご臨席を賜り、ご挨拶を頂戴した。そして新しい理事長に森正暁さん(全国交運共済生協理事長、前西日本旅客鉄道労働組合委員長)が就任された。

 この新しい理事および監事の名簿は、次の通りである。「JVEELIST.doc」をダウンロード  これまでの理事長であり、当センター創設者の人見美喜男さんは会長となり、今後もセンター全体の運営について助言をいただくことになった。

 ちょうど本日(18日)から、ベトナム共産党第10回党大会が開催されている。ドイモイ政策20周年を迎えて、新たなベトナム首脳の人事決定が期待されている。それと時期を同じくして、新しいセンターの出発である。以上のように理事長も新しくなったが、場所も新しくなった。これまでのJR環状線・天満駅から大阪北の中心地(JR大阪駅から徒歩5分、阪急梅田駅から徒歩3分)に移転した。住所・連絡先・地図は、次の通りである。「JVEEMAP.doc」をダウンロード

 写真は、新しい事務所で挨拶する森理事長である。森さんと前理事長の人Dsc07442_3見さんは、JR西日本(旧国鉄)の労働組合の委員長を経験されたが、それぞれの組合は別組織であり、時には路線の対立関係にあったという。その両氏が「日本ベトナムの交流・友好」という一致点で手を結ばれたのである。また森さんは、人見さんのベトナム戦争反対・平和と民主主義の主張と運動には、今でも深い敬意を表されてる。このように考えれば、ベトナムは不思議な国である。ベトナムの人々・風土・歴史に接した日本人が、ベトナムという舞台で競演・共演するようになる。そこから新しい出会いが生まれる。ベトナムとは、そういう国である。

 上記の写真の右側の窓からは、旧国鉄の跡地に立つ「ヨドバシカメラ」のビルが見える。理事会後に森さんは私に「国鉄、国民の財産であった国鉄が、ヨドバシカメラに代わってしまった」。未だに納得できないような感慨深い表情と口調で述べられた。

 私見では、国鉄は赤字であったが、その資産は明治時代から営々と積み上げられてきた国民の財産である。今とは違った財産処分の選択肢(たとえば都心の緑地帯にするなど)があってもよかったのではないか。また「赤字がけしからん」と言うなら、大阪市を始め、日本政府それ自体が赤字財政である。国鉄だけが赤字ではなかった。

 JR西日本・福知山線の列車事故から4月25日で1年を迎える。「赤字がけしからん」と国鉄は批判されて、それに対応するために国有企業から株式会社化され、さらに真面目に経営効率化が推進された。それが、事故原因の背景にあったとすれば、そもそも国鉄の民営化とは何だったのか。その意義が歴史的に検証されるべき時かもしれない。

 歴史の後戻りはできない。しかし未来のために歴史を教訓にすることはできる。日越経済交流センターの新旧理事長の交代を契機にして、そんなことを考えた。

|

« ベトナム株式市場の現状と発展方向 | トップページ | とみ新蔵『柳生連也武芸帖』:何のために生きるのか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7888/1461717

この記事へのトラックバック一覧です: 日越経済交流センター:新しい理事長と新しい事務所:

« ベトナム株式市場の現状と発展方向 | トップページ | とみ新蔵『柳生連也武芸帖』:何のために生きるのか »