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2006年4月24日 (月)

大学生の就職のツボ:続続編

 ミズノ株式会社北野周三氏(常務取締役)から新卒採用の要点をお話いただいた。北野さんは最終面接200名を担当され、採用予定は40名ということである。これは東大や京大など難関大学よりも競争率は高い。一流企業の入社の難しさを痛感する。

 さて、北野氏が列挙する採用基準は次の4点である。

 1.面接は、その応対の善し悪しが問題ではない。饒舌に話しても内容が伴わなければ無意味である。他方、トークは下手でも、その内容があれば評価できる。

 2.今までどんな日常生活(学生生活)を過ごしてきたか。これが最重要である。それが最も知りたいことである。

 3.以上のようにして、今まで20数年間に育(はぐく)まれてきた「人間性」を見る。

 4.そのために大学生活は目標を持って有意義に過ごしてほしい。必ずしも学業だけではない。その生き様を面接ではアピールしてほしい。

 以上のポイントは、4回生にとっては「もはや手遅れ?」という内容であるかもしれない。しかし人間、特に青年は何かの契機があれば、自己を激変・変身させることができる。これまでの私の経験でも、3回生までは内向的な性格の学生が、いくつかの会社の就職活動の経験を通して、顔つきまで変わって別人のように自己主張するようになった実例がある。このように就職活動は人間を成長させる。

 大学4回生の前期は就職活動のために、研究演習(ゼミまたはセミナー)の出席者は皆無のことが多い。もちろん私たち教員は、その時間は1人でも出席者があれば、1対1で指導するつもりであるが、なかなか学生は出席しない。この対応として、出席を厳格に取り、欠席者には単位を認定しないという方法もある。しかし私は、このような対応を採用していないし、それに反対である。なぜなら前述のように、就職活動に専念することが人間的に成長する契機になることもあるからである。

 北野氏が指摘する「人間性」重視の採用方針は納得できる。この「人間性」の中で何が重要かと言えば、ともかく信頼・信用できる人間であることが最優先であると思う。そもそも、信頼・信用できない人間に仕事を任せられないではないか。

 また「目標を持って有意義に過ごす」ことが、重要であることは普遍的である。たとえば大学新卒に限らず、新入社員にとっても、毎年の目標または課題を設定することは重要である。それを達成・解決するために頑張る。これは、中途採用に応募して「転社」する場合も重要であろう。

 さらに目標を持つことは、PDCA(P:PLAN=計画、D:DO=実行、C:CHECK=確認、A:ACTION=行動・改善)サイクルの基本でもある。目標がなければ、計画も立てようがない。このサイクルを繰り返すことで、自己の人間的な成長が期待できるということであろう。目標もなく計画もなく、ただアルバイトだけで時間が過ぎていくという大学生活を過ごしていて、人間性が涵養されるはずがない。

 ただ私と北野氏の意見の相違は、アルバイトの評価の相違である。このブログ(4月13日)で書いたように、アルバイトを真剣にやれば、大学生が社会人学生に転化するということである。アルバイトでも人間性を向上・成長させることができると私は思う。もちろん、目標もなくただ時間を切り売りするアルバイトでは、そういった成長は期待できない。

 いずれにせよ、就職は人生にとって大きな出来事である。悔いのない活動を通して、自己を成長させてほしいと思う。

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