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2006年3月19日 (日)

大変なこと

 人間は「大変なこと」に遭遇すると、過度な場合はストレス・パニックになることもあり、何らかの精神的・心理的な動揺がある。同時にそれを乗り切れば、大きな自信になったりする。ただし、このような「大変なこと」の認識の程度には個人差がある。

 たとえば小学生がひとりで東京の親戚に会うために神戸から新幹線に乗る。おそらく本人にとっては「大変なこと」であって、興奮もするのだが、大人から見れば、子どもの成長過程のカワユイ出来事である。大人の立場から暖かくほめて、本人に自信を持たせるのが普通の対応である。

 大学生や社会人になっても同様のことがある。自分が「大変なこと」をしたと思っても、周囲が評価してくれないことがある。これは個人的に「大変なこと」と思っても、一般には特別なことではないのである。新人が1億円の取引を成功させても、それは本人にとって感激であるが、先輩から見れば普通のことである。「どうして評価されないのですか」と問われても、それは当たり前のことを当たり前にしただけだから評価されない。甘やかされた若者の中には、これに不満をもつ人も多いのではないか。

 大学生や新人社会人の時代、自分で「大変なこと」に積極的に挑戦してほしい。その経験が、将来の自分のためになると思う。「大変なこと」が大変でなくなる。また、何が「普通のこと」で何が「大変なこと」なのかを自分で判断できるようにしてほしい。

 たとえば毎年、ラオスで清掃ボランティア活動を私は指導している。初回には学生と一緒に在ラオス日本国特命全権大使・橋本さんにお目にかかり、ピッサマイ科学技術環境庁長官と一緒に清掃活動にも参加していただいた。普通の感覚なら「大変なこと」なのだが、同行した学生はそれが認識できなかったかもしれない。昨年までダイエー創業者・中内功氏(流通科学大学・前理事長)が、学生の求めに対して気楽に握手や写真に応じていた。これは「大変なこと」だと思うのだが、それを当然に感じている学生も多かった。中内氏の亡き後、もう今や永遠にそういうことは不可能である。このような「大変なこと」を若い人は正当に評価しなければならない。

 中内功氏と私は個人的に話す機会が何度かあった。前JR西日本会長の井手さんとも親しく話す機会があった。こういう著名な経営者と話した最初は、20数年間の住友生命会長・故・新井正明氏であった。当時の私にとって「大変なこと」であって非常に緊張した。しかし当時、勤務先の日本証券経済研究所・故・熊取谷顧問が、「君も専門家として仕事しているのだから、自信をもって話しなさい」と助言をくださった。lこの言葉は忘れられない。それ以降、このようなエライ人との面談はあまり「大変なこと」ではなくなった。

 「大変なこと」を契機にして自分が成長する。この意味で、常に前向きに積極的に「大変なこと」に挑戦したい。これは「いつまでも若い」と言われるための秘訣ではないか。また「大変なこと」が大変でなくなるように努力したい。人間、死ぬまで不断の成長が重要であると思う。

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