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2006年3月 8日 (水)

就職面接は「失敗」と「お笑い」で勝負

 25年前にネパールでエベレスト(ネパール語でサガルマタ、中国語でチョモランマ)を見た。20年前にナイアガラの滝を見た。10年前にベトナムでメコン川や南シナ海を見た。兵庫県洋上大学セミナーでは、インド洋上でクジラとイルカの遊泳を見た。そして先週にインドではアラビア海を見た。

 これらは単に「見た」だけの話であるが、その後に精神的な余裕がもたらされたようである。日本での個人的な問題や悩みが些細なものに思えてくる。雄大な自然が何らかのパワーを人間に供給してくれるのかもしれない。これは、私にとっての「ネアカ のびのび へこたれず」の原動力のひとつである。(注:「ひとつ」であって「すべて」ではない。)

 最近では、大学生の海外旅行が当たり前になった。しかし以上のような「パワー補給」を必ずしも大学生は目的としていない。経済活動がグローバル化しているのだから、その活動の担い手である企業に就職する学生も、グローバル化に対応しなければならない。そのほうが就職に有利になる。このように考える学生が一般的であろう。そこで採用面接では「海外ネタ」が多種多様に語られることになる。

 海外語学研修に参加しました。××大学に単位互換で留学しました。海外ホームステイを体験しました。海外ボランティア活動をしました。海外インターンシップ(企業実習)をしました。海外の企業調査をしました。バックパッカーとして海外エコツーリズムを経験しました。ゼミ旅行で外国大学生と交流しました。ホノルルマラソンを完走しました。趣味は海外旅行です----ーー。

 海外旅行を話題にした以上のような「セールス=トーク」の中で、いったい何を強調すればよいのであろうか。「語学力」または「コミュニケーション能力」が身についたといったことは、当たり前すぎる。就職後に「激務」が待っていると想定すれば、それに精神的・肉体的に耐えることができると採用担当者に思わせるような「ネタ」が望ましい。それは何かと考えれば、「失敗ネタ」・「お笑いネタ」であろう。

 パニックに陥った失敗。今だこそ笑える失敗や勘違い。エライ目に遭った話。これらの具体的な話をして、「それを何とか無事に乗り越えて自信がつきました。これからの自分は、どんなことがあっても冷静に余裕をもって対処できると思います」というセリフで締めくくる。海外旅行で失敗はつきものである。その失敗を語ることはマイナスではない。その失敗を克服したことをアピールする。失敗を無事にやり過ごしたことが、精神的な自信や余裕になったことをアピールする。

 私の場合、思いつくだけでも次のような海外での失敗がある。旅行カバンの紛失1回、メガネ紛失で目が不自由1回、航空機の運休で足止め2回、タクシーでの道順トラブル2回、財布の紛失1回、携帯電話の盗難1回、旅行カバンに下着を入れていなかった1回、携帯電話の充電器をホテルに忘れた1回、航空機に乗り遅れそうになって滑走路を自動車で送ってもらった1回、引ったくり被害でパスポート紛失1回(同行の知人)、パスポートをホテルで取り違えた1回(同行の知人)、下手な英語スピーチで恥をかいた多数------。いろいろ経験すると、もう少々のことでは驚かない。

 「失敗は成功の母」? 失敗を堂々と語って、大物らしい余裕を見せる。果たして面接トークとして成功するかどうか新4回生は試してみてください。

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