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2006年3月16日 (木)

ウソでもうれしい:ベトナム研修

 本日、神戸HAT(Happy Active Town:神戸市東部副都心)の「JICA兵庫国際センター」(http://www.jica.go.jp/Index-j.html)において実施された「ベトナムビジネスコース研修」の最終講義を私が担当した。

 ベトナム貿易大学敷地内にある「ベトナム日本人材協力センター(略称:日本センター)」の講師6名に対するJICA研修である。なお、この実施機関はPREX((財)太平洋人材交流センター:http://www.prex-hrd.or.jp/)である。 

 2月19日の来日から3月18日の帰国まで、約1ヶ月間に渡る研修において、日本の特に中小企業の政策・経営理念・経営管理・」生産管理を学ぶことが目的である。研修生は貿易大学の副学長・前学長を含む先生であるから、「日本センター」のビジネスコースの社会人受講生や大学生に対する影響力は大きい。日本研修に対する印象が「スゴイ」か「ツマラナイ」かでは、日本とベトナムの友好関係の将来を左右する。

 幸いなことに、PREXによる研修プログラムに全員が満足した。東京で体調を崩した研修生1人に対する日本人の気遣いにも全員が感激した。休日に訪問した京都では、日本の伝統や文化の一端に触れて全員が親近感をもった。先端技術は大企業の独占と思っていたが、中小企業も優れた技術水準をもっていることに驚嘆した。

 研修生全員が以上のように満足してくれたことについて、研修の一端を担当した私も充実感をもった。特に次の感想は、ウソでも感激である。

 「日本に来るまで私は砂漠の中をさまよっていました。しかし日本で研修を受けて、私は大きな川を見つけた気分です。特に上田先生の側にいれば、私は水だけで生きていけるるように思います。東京に行くときに富士山を見ることができました。しかし私にとって上田先生は富士山より大きい存在です」。これだけの賞賛は、私の50年間の人生の中で初めての経験である。ウソでも嬉しい---。

 ただしこれは、ベトナム人固有の冗談のネタに私が使われたとも思う。ベトナム人と話していると、常にジョークが含まれている。まじめな話と思っていると、その中に笑いが仕込まれている。たとえば「私はフォー(ベトナム風うどん)が好きだ」と言う。これは「私は主食のご飯よりも副食のうどんが好きだ」という意味である。さらに発展して「私は正妻よりも愛人が好きだ」という意味になる。「あなたはベトナム料理で何が好きか」と質問されたら、こういう含意もあるので注意である。私はまじめに「ブンチャー(ベトナム風つけ麺)」と答えているが、おそらく相手は笑えなくて少しがっかりしていると想像される。

 気のきいたウィット(笑い)を含む会話がベトナムでできれば、その人は機知のある人として尊敬されるように思われる。これは言語能力の問題ではない。会話相手に対するサービス精神なのである。ベトナムから学ぶことは多い。

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