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2006年2月10日 (金)

ハイブリッド型の講義・研究・教育:マリメッコを通した「実学」

 流通科学大学における学内募集の「学生懸賞論文」で筆者のゼミ学生4名が第3席に入賞した。商学・情報学・サービス産業学という3学部の中で情報学部からは唯一の入選であった。学生の努力の成果として筆者のゼミナールの存在感を示すことができた。そのテーマは「日本におけるブランド商品の購買行動と新規導入戦略:「マリメッコ」を事例として」である。

 マリメッコ(MARIMEKKO)は、衣料品を始めとしてカバンや日用品の斬新な色彩とデザインが印象的な北欧フィンランドのブランドである。このマリメッコ論文の発表までには次の3つの経緯があった。

 1.昨年7月に約1ヶ月間、フィンランド人高校生のアンナカイサさん(17歳)が、拙宅にホームステイした。「国際ライオンズクラブ」主催の「青年交流事業」支援活動の一環である。上田ゼミに彼女を招待し、フィンランドという国家について英語で説明してもらった。映画「ラスト=サムライ」のロケ地である姫路市や大学所在地の神戸市に上田ゼミ4回生が案内してくれた。

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 フィンランドの教育水準が世界的に高いことが最近に注目されているが、彼女の話を聞いていると、試験は厳しそうだが、教育は余裕があるという印象であった。このホームステイ中に、フィンランドがサンタクロースの生まれ故郷であることや、ムーミンそしてマリメッコで有名なことを知ることができた。アンナカイサさんとは今でもメールでの交流が続いている。

 2.昨年9月末に大学の実学科目「21世紀の業界展望」において、大手アパレル製造販売会社・()ルックの取締役大阪支店長・里村秀美さんに講義していただいた。里村さんと私には金沢市に共通の知人がいて会話が弾んだ。同社が今年春からフィンランドのマリメッコを本格的に販売するという話をされた。この講義を受講した学生がマリメッコに関心をもつのは当然であった。

 3.ゼミ3回生の中に「ブランド品」について研究したいという学生がいた。それならマリメッコを事例としてとりあげようということになった。ルック大阪支店で資料を頂戴し、さらにゼミ学生2名は東京・六本木のマリメッコ展示会に出席し、担当の方から聞き取り調査した。この東京訪問では、新神戸・東京間の旅費の半額をゼミ予算の中から支出して研究を支援した。完成した論文は、お世話になった同社の方々にすでに御礼とともにお送りした。

 以上のように「ゼミ活動」・「講義」・「学生の共同研究」という3点がハイブリッド(複合的)に結びついて懸賞論文が完成した。流通科学大学における「実学」教育の一例である。

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